【歴史と絶景】城巡り完全ガイド!日本全国お城の魅力発見

Castles 観光地紹介
Castles | Picture from Pixabay

近年、歴史や文化への関心の高まりとともに、城巡りが趣味として大きな人気を集めています。壮大な天守閣を仰ぎ見、広大な城郭を歩き、城址に残る石垣や堀を眺めるお城観光は、まるでタイムスリップしたかのような感覚を味わわせてくれます。美しい日本の景色の中にそびえるお城は、その地域の歴史、文化、そして人々の営みを深く知ることができる魅力的なアクティビティです。

本記事では、城巡り初心者の方からベテランの方まで、すべての方が日本のお城の魅力を最大限に楽しめるよう、以下の内容を詳しく解説します。

  • 失敗しない城旅の準備と計画の立て方
  • 日本各地の代表的なお城の紹介と見どころ
  • 城巡りをもっと深く楽しむためのヒント
  • よくある質問と回答

さあ、日本の奥深い歴史が息づくお城の世界へ、一緒に旅立ちましょう。

城巡りの準備:最高の城旅にするために

素晴らしい城めぐりを計画するためには、事前の準備が欠かせません。ここでは、快適で充実したお城巡りのための具体的なポイントをご紹介します。

計画の立て方

まずは、旅行時期、予算、そして訪問したいお城の数を決めましょう。春の桜の時期や秋の紅葉の時期は、お城と自然が織りなす絶景が楽しめますが、その分観光客も多くなります。混雑を避けたい場合は、オフシーズンを狙うのも一つの手です。予算に応じて、訪問するお城の数や滞在期間を調整し、無理のない計画を立てることが重要です。

交通手段の選択

お城へのアクセスは、車、電車、バスなど様々です。それぞれのメリット・デメリットを考慮して選びましょう。

  • 車:自由に移動でき、周辺の観光地や城址なども巡りやすいのが魅力。ただし、駐車場が少ないお城もあるため、事前に確認が必要です。
  • 電車・バス:公共交通機関は、運転の心配がなく、渋滞の影響も受けにくいです。駅から遠いお城もあるため、バスの接続などを調べておきましょう。

例えば、1週間で近畿の城を巡る城旅を計画するなら、関西国際空港などを起点にJRや私鉄の周遊パスなどを活用し、大阪城、彦根城、姫路城などを効率よく巡るプランが考えられます。

姫路城ご利用案内 | 姫路城公式サイト

出典:「姫路城公式サイト:トップページ⧉」|姫路市
https://www.city.himeji.lg.jp/castle/

大阪城

出典:「Osaka Castle (大阪城): Anachronistic Jewel Amid Japan’s Modern Skyscrapers⧉」|Osaka Castle Website
https://osakacastle.org/

宿泊施設と持ち物

宿泊施設は、お城の近くのホテルや旅館、ゲストハウスなど、予算や好みに合わせて選びましょう。早めの予約がおすすめです。

城巡りは歩くことが多いため、以下の持ち物を用意しておくと良いでしょう。

  • 服装・靴:動きやすく、歩きやすいスニーカーが必須です。山城や城址を巡る場合は、足場の悪い場所もあるため、トレッキングシューズも検討しましょう。
  • カメラ:お城の雄大な姿や美しい天守閣を記録するために、性能の良いカメラがあるとより楽しめます。『デジタルカメラマガジン』2025年4月号では、「城撮影の基本テクニック」や「現存12天守撮影ガイド」が特集されていますので、参考にしてみるのも良いでしょう。
  • ガイドブック・地図:お城の歴史や見どころを事前に把握するのに役立ちます。
  • 飲み物・軽食:敷地が広いお城も多いため、水分補給はこまめに行いましょう。
  • 雨具:天候の急変に備え、折りたたみ傘やレインコートがあると安心です。

チケット購入とその他準備

人気のお城では、入場券の事前予約やオンライン購入が推奨されています。特に混雑が予想される時期は、事前の購入でスムーズに入場できます。

その他、城旅の前に以下の点も確認しておきましょう。

  • 天気予報:当日の天候に合わせて服装や持ち物を調整します。
  • 健康管理:体調を万全に整えて、無理のない計画で楽しみましょう。
  • 緊急連絡先:万が一に備え、家族や友人の連絡先を控えておきましょう。

日本各地のお城紹介:歴史と魅力に触れる旅

日本には多種多様なお城があり、それぞれが異なる歴史と魅力を持ちます。ここでは、地域別に選りすぐりのお城をご紹介します。日本100名城に選ばれているお城も多数ありますので、ぜひ御城印集めも兼ねて訪れてみてください。

近畿の城

戦国時代の表舞台となった近畿の城は、歴史の重みを肌で感じられる場所です。滋賀県・兵庫県・大阪府・京都府・三重県・奈良県・和歌山県に多くのお城があります。

大阪城

  • 歴史:豊臣秀吉が築いたことで知られる、日本を代表するお城です。幾度かの再建を経て、現在の天守閣は昭和初期に復興されたものです。
  • 見どころ:壮大な天守閣はもちろん、広大な敷地内には重要文化財の多聞櫓や金蔵など、見どころが満載です。2025年7月12日・13日には、万博記念ブルーインパルスの展示飛行が大阪城で行われました。また、「大阪城豊臣石垣公開プロジェクト」では、豊臣時代の石垣が公開されており、当時の築城技術に触れることができます。
  • アクセス:JR大阪城公園駅から徒歩すぐ。
  • 周辺情報:大阪城公園内には、大阪歴史博物館や西の丸庭園などがあり、一日中楽しめます。

彦根城(滋賀県)

  • 歴史:江戸時代初期に徳川譜代大名、井伊氏によって築かれたお城で、現存天守の一つです。
  • 見どころ:国宝の天守閣は必見です。琵琶湖を望む景観も美しく、玄宮園などの庭園も見事です。
  • アクセス:JR彦根駅から徒歩約15分。

姫路城(兵庫県)

  • 歴史:「白鷺城」とも呼ばれる、世界遺産にも登録された美しきお城です。築城以来、一度も戦火に遭うことなくその姿を今に伝える奇跡の城郭です。
  • 見どころ:国宝の大天守は、その優美な姿と複雑な城郭構造が見どころです。
  • アクセス:JR姫路駅から徒歩約15分。

尾鷲の石丁場(三重県)

尾鷲の石丁場

出典:「尾鷲の石丁場を訪ねて(曽根石切場・小杉C石切場・小杉F石切場) – お城めぐりFAN⧉」|お城めぐりFAN
https://www.shirofan.com/news/owase_250419.html

  • 見どころ:三重県尾鷲市にある「曽根石」として知られる石丁場(石切場)は、かつてお城の石垣に使われた石を切り出した場所です。石工たちの労苦に思いを馳せる、城巡りとは一味違った体験ができます。詳細はこちら

東海の城

信長、秀吉、家康といった三英傑を生んだ東海地方、岐阜県・愛知県・静岡県には、戦国の世を駆け抜けた武将たちの足跡が残るお城が多く存在します。

名古屋城(愛知県)

  • 歴史:徳川家康が天下普請で築いたお城で、金の鯱が有名です。
  • 見どころ:復元された本丸御殿は、豪華絢爛な障壁画が当時の姿を伝えています。
  • アクセス:地下鉄市役所駅から徒歩約5分。

中国の城

岡山県・広島県・鳥取県・島根県・山口県に広がる中国の城は、特徴的な山城や、城下町の面影を残すお城が多い地域です。

岡山城(岡山県)

  • 歴史:宇喜多秀家が築き、その後池田氏が改修したお城で、「烏城」とも呼ばれます。
  • 見どころ:黒漆塗りの外観が特徴的で、復元された天守閣から見る旭川の眺めは絶景です。
  • アクセス:JR岡山駅から路面電車で約10分。

北陸の城

石川県・福井県・富山県には、加賀百万石の歴史を感じさせるお城や、雪景色が美しい城址があります。

金沢城(石川県)

金沢城公園

出典:「金沢城公園⧉」|pref.ishikawa.jp
https://www.pref.ishikawa.jp/siro-niwa/kanazawajou/

  • 歴史:加賀百万石を誇った前田家の居城です。
  • 見どころ:石川門や三十間長屋など、現存する歴史的建造物が多く、広大な敷地内には復元された菱櫓、五十間長屋、橋爪門続櫓などがあり、見ごたえがあります。
  • アクセス:JR金沢駅からバスで約10分。

四国の城

愛媛県・高知県・香川県・徳島県に位置する四国の城は、現存天守の宝庫ともいわれています。特に松山城と高知城は必見です。

高知城

出典:「高知城 公式ホームページ | Kochi Castle Official Website⧉」|高知城 公式ホームページ
https://kochipark.jp/kochijyo/

四国・愛媛の松山城

出典:「四国・愛媛の松山城⧉」|四国・愛媛の松山城
https://www.matsuyamajo.jp/

松山城(愛媛県)

  • 歴史:江戸時代に加藤嘉明によって築かれ、現存天守を誇るお城の一つです。
  • 見どころ:日本で唯一、現存する望楼型二重櫓を備えた天守閣や、防御性の高い城郭構造が見どころです。
  • アクセス:伊予鉄道城山公園駅からロープウェイまたはリフトで登城。

高知城(高知県)

  • 歴史:山内一豊が築いたお城で、追手門と天守閣が一度に撮影できる珍しいお城です。
  • 見どころ:現存天守と御殿が現存しており、往時の姿を偲ばせます。
  • アクセス:JR高知駅から徒歩約25分。

甲信越の城

山梨県・長野県・新潟県には、武田信玄ゆかりの城址や、上杉謙信の居城など、戦国時代のロマンを感じさせるお城が点在しています。

松本城(長野県)

国宝松本城を世界遺産に

出典:「国宝松本城を世界遺産に⧉」|oshiro-m.org
https://www.oshiro-m.org/

  • 歴史:戦国時代に築かれた、国宝の現存天守を持つお城です。
  • 見どころ:黒漆塗りの外観が特徴的で、雄大な北アルプスを背景にした姿はまさに絶景です。
  • アクセス:JR松本駅から徒歩約15分。

九州・沖縄の城

熊本県・長崎県・佐賀県・福岡県・大分県・宮崎県・鹿児島県・沖縄県には、独特の歴史を持つお城や、異国情緒あふれる城郭が見られます。

福岡城(福岡県)

公式】福岡城・鴻臚館

出典:「【公式】福岡城・鴻臚館⧉」|【公式】福岡城・鴻臚館 – 【公式】福岡城・鴻臚館 | 福岡市中央区の国史跡「福岡城・鴻臚館」の公式WEBサイト
https://fukuokajyo.com/

  • 歴史:黒田官兵衛・長政父子が築いたお城で、現在は城址となっています。
  • 見どころ:広大な敷地内には多聞櫓などの遺構が残り、桜の名所としても知られています。令和5年からの復元工事を経て、2025年3月には「潮見櫓」が公開されました。詳細はこちら
  • アクセス:地下鉄赤坂駅または大濠公園駅から徒歩約8分。

熊本城(熊本県)

  • 歴史:加藤清正が築いた難攻不落のお城として知られ、「武者返し」の石垣が有名です。
  • 見どころ:震災からの復旧・復興が進んでおり、その姿に勇気をもらえます。大小の天守閣が再建されています。
  • アクセス:JR熊本駅から路面電車で約10分。

関東の城

東京都・神奈川県・茨城県・栃木県・群馬県・埼玉県・千葉県には、江戸幕府の中心であった江戸城をはじめ、多くの

江戸城

出典:「【超入門!お城セミナー】皇居が江戸城だったって本当?⧉」|城びと
https://shirobito.jp/article/433

お城や城址があります。

江戸城(東京都)

  • 歴史:徳川家康が本拠地とした、日本最大の城郭です。現在は皇居の一部として、その広大な敷地の片鱗を見ることができます。
  • 見どころ:天守台跡、大手門、二重橋など、歴史的な遺構を巡ることができます。
  • アクセス:地下鉄大手町駅または二重橋前駅からすぐ。

北海道・東北の城

北海道・青森県・岩手県・宮城県・秋田県・山形県・福島県には、北国の歴史を物語るお城や、雪景色に映える城郭があります。

弘前城(青森県)

  • 歴史:津軽氏が築いたお城で、現存天守の一つです。
  • 見どころ:日本三大桜の名所としても知られ、春には満開の桜とお城の美しいコントラストが楽しめます。
  • アクセス:JR弘前駅からバスで約15分。

城巡りの楽しみ方:歴史と文化を深く味わう

ただお城を見て回るだけでなく、少し工夫をすることで城巡りは格段に奥深く、楽しいものになります。ここでは、お城観光をより一層満喫するためのヒントをご紹介します。

歴史的背景を学ぶ

お城を訪れる前に、そのお城の歴史、築城した城主、お城を舞台にした合戦などの情報を事前に調べておきましょう。例えば、豊臣秀吉が築いた大阪城なら、彼の天下統一への野望や、大坂の陣での悲劇を知ることで、城郭天守閣の持つ意味がより深く理解できます。当時の人々の暮らしや文化に思いを馳せることで、城めぐりは単なる観光から、歴史を体感する城旅へと変わります。

城の構造を理解する

お城は、敵の侵入を防ぎ、防衛するための様々な工夫が凝らされた複雑な構造をしています。天守閣だけでなく、城壁、堀、石垣、櫓、門、そして曲輪(くるわ)などの役割を理解することで、城郭全体の魅力が見えてきます。

  • 石垣:お城の顔ともいえる石垣は、その積み方や石の大きさから時代ごとの特徴が見て取れます。特に、大阪城の「豊臣石垣公開プロジェクト」のように、当時の石垣を間近で見られる場所もあります。
  • 堀:水堀や空堀があり、それぞれが防御の役割を担っていました。
  • 櫓(やぐら):物見や防衛のための施設で、様々な形の櫓があります。

これらの構造を意識しながら見学することで、お城が持つ軍事的な側面や、当時の土木技術の高さに感嘆することでしょう。

写真撮影のコツ

美しいお城の姿を写真に収めるのも城巡りの大きな楽しみの一つです。城撮影にはいくつかのポイントがあります。

  • 光の方向:順光で撮影すると、お城が鮮やかに写ります。早朝や夕暮れ時は、光が柔らかく、幻想的な写真を撮ることができます。
  • 構図:天守閣全体を収める広角から、細部の装飾に寄った望遠まで、様々な角度から撮影してみましょう。堀や石垣、周辺の自然をフレームに入れると、より立体的な写真になります。
  • 季節ごとの表情:春の桜、夏の緑、秋の紅葉、冬の雪景色など、季節によってお城は異なる表情を見せます。特に、2025年春の桜撮影のように、満開の時期を狙うのもおすすめです。

『デジタルカメラマガジン』2025年4月号では、「城撮影の基本テクニックと現存12天守撮影ガイド」が特集されています。これを参考に、あなただけのお城の傑作を撮影してみてください。また、「全日本お城写真コンテスト2025」も4月1日から応募が開始されていますので、腕試しに参加してみるのも良いでしょう。

イベント参加とお土産選び

各地のお城では、城まつりやライトアップイベント、特別公開など、様々なイベントが開催されています。これらのイベントに合わせて城巡りを計画すると、普段とは違うお城の魅力を発見できるでしょう。

城巡りの思い出には、お城にちなんだお土産も欠かせません。御城印は、最近特に人気のお城グッズです。その他、お城の模型、武将グッズ、地元の特産品など、旅の記念になるものを見つけてみましょう。

城内でのマナー

お城は歴史的建造物であり、多くの人が訪れる観光地です。以下のマナーを守って、気持ちよく城観光を楽しみましょう。

  • ゴミは持ち帰るか、指定の場所に捨てる。
  • 城内では大声を出さず、静かに見学する。
  • 立ち入り禁止区域には入らない。
  • 天守閣内や歴史的建造物内での飲食は控える。
  • ペット同伴が禁止されている場所もあるので、事前に確認する。

城巡りに関するQ&A

城巡りに関してよくある質問とその回答をまとめました。

Q1: 城巡りの費用はどのくらいかかりますか?

A1: 城巡りにかかる費用は、訪問するお城の数、宿泊日数、交通手段、食事、お土産などによって大きく異なります。一般的に、お城の入場料は数百円から千円程度です。交通費や宿泊費を抑えれば、一泊二日の城旅であれば数万円から楽しむことも可能です。現存12天守巡りのように、複数の地域をまたぐ場合は、交通費が大きな割合を占めるため、周遊パスなどを活用すると良いでしょう。

Q2: 城内はバリアフリー対応されていますか?

A2: お城は歴史的建造物が多いため、完全にバリアフリー対応されている場所は少ないのが現状です。特に天守閣内部は階段が多く、急な場合もあります。しかし、近年では一部のお城でエレベーターが設置されたり、車椅子でのルートが整備されたりする動きも見られます。事前に各お城の公式サイトでバリアフリー情報を確認することをおすすめします。

Q3: 子供連れでも楽しめますか?

A3: はい、お子様連れでも十分に楽しめます。広々とした城郭内を散策したり、歴史的な建物に触れたりすることは、お子様の知的好奇心を刺激します。特に体験型のイベントや、甲冑の試着ができるお城などは人気です。ただし、小さなお子様連れの場合は、天守閣の階段や坂道が負担になることもあるため、休憩を挟みながら無理のないペースで城めぐりを計画しましょう。

Q4: ペット同伴は可能ですか?

A4: 多くのお城では、城郭内や敷地内へのペットの立ち入りを制限しています。特に天守閣内部や建物内への同伴はほとんどの場合禁止されています。リードをつけての散歩が可能な城址公園などもありますが、必ず事前に各お城の公式サイトで確認するようにしてください。盲導犬、介助犬などは例外として認められている場合があります。

まとめ:城巡りで日本の奥深さを知る

本記事では、城巡りを楽しむための準備から、日本各地の魅力的なお城の紹介、そして城旅をより深く味わうためのヒントまでを解説しました。城巡りは、単に美しいお城を見るだけでなく、その土地の歴史や文化、そして当時の人々の息遣いを感じることができる、奥深いアクティビティです。

雄大な天守閣、精巧な城郭、そして歴史を語る城址。一つ一つのお城には、それぞれの物語があります。このガイドを参考に、ぜひ次の城巡りの計画を立ててみてください。お城巡りを通して、日本の豊かな歴史と文化に触れ、新たな発見と感動に満ちた素晴らしい経験をされることを願っています。

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