出典:「サマルカンド / Samarkand – ウズベキスタン文化観光局⧉」|ウズベキスタン文化観光局 Visit Uzbekistan
サマルカンド / Samarkand - ウズベキスタン文化観光局ウズベキスタン第2の都市、サマルカンド首都タシケントに続く、ウズベキスタン第2の都市サマルカンドは、ティムール朝を築いたウズベキスタンの英雄アミール・ティムールゆかりの地です。タシケントから特急列車アフロシャブ号で2時間10分、サマルカンド...
シルクロードの風が今も残るウズベキスタン。歴史あるモスクやメドレセ、城壁に囲まれた旧市街――“青の都”サマルカンドをはじめ、ヒヴァ(イチャン・カラ)やブハラ、シャフリサブスなど、数多くの世界遺産が旅人を誘います。本記事では「世界遺産 ウズベキスタン」をテーマに、見どころ・回り方・写真映えポイント・実用情報まで、写真好きの旅行者向けに実践的にまとめました。
原稿作成日時:2025-12-28(掲載前にUNESCO等で最終確認をしてください)
ウズベキスタンと世界遺産の概要
リード:ウズベキスタンには文化遺産と自然遺産を合わせて主要な世界遺産が登録されており、シルクロードの交差点としての価値が高く評価されています。
ウズベキスタン共和国(Uzbekistan)には、歴史的に重要なオアシス都市や広域にわたる自然景観など、合計で主要な世界遺産が登録されています。主な登録遺産は以下の通りです(登録年は参考。公開前にUNESCO公式ページで最終確認をしてください)。
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- イチャン・カラ(ヒヴァ / Itchan-Kala) — 1990年登録(文化遺産)
- ブハラ歴史地区(Bukhara) — 1993年登録(文化遺産)
- シャフリサブズ歴史地区(Shakhrisyabz / Shakhrisabz) — 2000年登録(文化遺産)
- サマルカンド – 文化交差路(Samarkand) — 2001年登録(文化遺産)
- 西天山(Western Tien-Shan) — 2016年登録(世界自然遺産、複数国共有)
- シルクロード:ザラフシャン=カラクム回廊(Silk Roads: Zarafshan-Karakum Corridor) — 2023年登録(文化遺産、3か国共有)
- 寒冬のトゥラン砂漠群(Cold Winter Deserts of Turan) — 2023年登録(世界自然遺産、3か国共有)
出典:「ブハラ観光 | ディスカバリー中央アジア⧉」|ディスカバリー中央アジア
ブハラ観光「聖なるブハラ」と呼ばれるこの街は、かつてイスラムの文化的中心地として栄えました。ブハラ歴史地区として1993年ユネスコ世界文化遺産に登録されています。新市街と旧市街に分かれ、遺跡などは旧市街にあります。ブハラは、タジク人が約40%住んで
出典:「世界遺産 / World Heritage – ウズベキスタン文化観光局⧉」|ウズベキスタン文化観光局 Visit Uzbekistan
https://visituzbekistan.jp/area/worldheritage/
注:登録年や構成資産、登録基準などはユネスコ(UNESCO)の公式ページで必ず最新情報を確認してください(UNESCO公式:https://whc.unesco.org)。観光情報はウズベキスタン文化観光局の案内(https://visituzbekistan.jp/area/worldheritage/)も参考になります。
主要4つの文化遺産
リード:ヒヴァ、ブハラ、シャフリサブス、サマルカンドの4都市は、どれも異なる魅力と写真チャンスが豊富です。滞在目安や回り方も合わせて紹介します。
1. ヒヴァ(イチャン・カラ) — 博物館都市を歩く
イチャン・カラ(Itchan-Kala)は二重の城壁に囲まれた「内城」で、保存状態の良い街並みが残るヒヴァの核です。石とタイルの色彩、木造の柱が印象的で、歩くだけで時代を遡る感覚を味わえます。
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- ハイライト:カルタ・ミナル(Kalta Minor / カルタ・ミナル)、イスラム・アミン・ハン・メドレセ、ジュマモスクの木造柱
出典:「【世界遺産】ヒヴァ「ジュマ・モスク」212本の柱を持つ多柱式建築 – 世界遺産 観たやつ⧉」|世界遺産 観たやつ – 実際に観た世界遺産を中心に、訪れた街や史跡など旅の記録。あとは観光に役立つ歴史とかも。
https://worldheritage.blog/uzbekistan/juma-mosque/
出典:「カルタ・ミノル・ミナレット – ウズベキスタン、中央アジア、コーカサスへのツアー⧉」|eurasia.travel
https://eurasia.travel/ja/uzbekistan/khiva/kalta-minor-minaret/
- 滞在目安:半日〜1日(城壁をぐるりと撮影したり、ミナレットに上る時間を含む)
- 回り方:朝夕の柔らかい光が写真映え。ミナレットの上から全景を収めると城壁とドームの対比が美しい。
- 注意点:石畳や段差が多いため歩きやすい靴を。保存のため立ち入り制限のある場所があるので現地表示に従う。
2. ブハラ歴史地区 — 迷路のバザールと古建築の宝庫
ブハラ(Bukhara)の旧市街はメドレセやモスク、ミナレットが点在する歴史地区で、イスマイル・サーマーニ廟などの古い建造物が見られます。バザール(タキ)の屋根下を歩き回るのも楽しみの一つです。
出典:「イスマイール サーマーニ廟 クチコミ・アクセス・営業時間|ブハラ【フォートラベル】⧉」|旅行のクチコミサイト フォートラベル
https://4travel.jp/os_shisetsu/10412582
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- ハイライト:イスマイル・サーマーニ廟、ラビハウズ周辺、各メドレセ、タキ(市場屋根)巡り
出典:「ブハラ観光完全ガイド|中世の風景が残る歴史都市を巡ろう【ウズベキスタン旅行】 | TRAVeeeNET|旅行情報はトラビーネット⧉」|TRAVeeeNET|旅行情報はトラビーネット
https://traveeenet.com/bukhara-kanko/
- 滞在目安:1日(旧市街をゆっくり回り、バザールで撮影・買い物)
- 回り方:ガイド付きウォークで歴史や建築様式を学ぶと発見が深まる。夕暮れのライトアップも見逃せない。
- 注意点:バザールは混雑時にスリに注意。写真撮影時は商人や買い手に一言かけると印象が良い。
3. シャフリサブス歴史地区 — ティムールゆかりの地
シャフリサブス(Shakhrisyabz / Shakhrisabz)はティムール(Timur)の生誕地で、アク・サライ宮殿跡などが主要見どころ。歴史的スケール感を写真で伝えやすい場所です。
- ハイライト:アク・サライ宮殿跡、ティムール家の霊廟、広場の遺構
- 滞在目安:半日〜1日(サマルカンドから日帰りが可能)
- 回り方:遺構の大きさを伝えるために広角での全景、細部は望遠でタイルの装飾を切り取ると効果的。
- 注意点:夏は非常に暑くなるため水分補給と日除け対策を忘れずに。
4. サマルカンド — 青の都:レギスタンと文化交差路
サマルカンド(Samarkand)は「文化交差路」としてユネスコ登録された都市で、青いタイルが織りなす空間は圧巻。レギスタン広場の3つのメドレセは写真の定番です。
出典:「【圧倒的美しさ】“青の都”サマルカンドの観光スポットやレストランを紹介! | たびさき⧉」|たびさき
https://tabisakiblog.com/samarkand_travel_info/
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- ハイライト:レギスタン広場(3つのメドレセ)、ビビハニム・モスク、シャーヒズィンダ廟群
出典:「サマルカンド / Samarkand – ウズベキスタン文化観光局⧉」|ウズベキスタン文化観光局 Visit Uzbekistan
https://visituzbekistan.jp/area/samarkand/
- 滞在目安:1〜2日(夜のライトアップや市場も楽しむなら2日)
- 回り方:早朝の朝焼けと夕方の柔らかい光が最も映える。混雑回避は開館直後か夕方。夜はライトアップ撮影もおすすめ。
- 注意点:人気スポットは観光客が多く、三脚が制限されることがあるため現地ルールを確認する。
近年登録された「シルクロード回廊」と自然遺産
リード:近年は点在する遺跡をまとめた大規模な「シルクロード」遺産や、生物多様性を評価された自然遺産が登録され、旅の選択肢が広がっています。
シルクロード:ザラフシャン=カラクム回廊(2023)
この回廊はザラフシャン川沿いからカラクム砂漠に至る約866kmに点在する遺跡群で、パンジケントの古代都市やヴァプケントのミナレットなど、多数の小規模遺跡が構成資産となっています。交易と文化交流の歴史を示す集合的遺産で、点在性が観光上の特徴です。
- 観光ポイント:複数地点を車や地元ガイドと回る必要があり、アクセスはやや難易度高め。日程に余裕を持って計画を。
- おすすめ:パンジケントなどは考古学的価値が高く、博物館と組み合わせて訪問すると理解が深まる。
寒冬のトゥラン砂漠群(トゥラン)と西天山(Western Tien-Shan)
トゥランの寒冬砂漠群は、極端な乾燥・寒冷気候に適応した生態系を評価された世界自然遺産で、渡り鳥や有蹄類の重要な生息地です。西天山は高山植物や多様な動物相で知られる自然遺産です。
- 見どころ:季節ごとに変わる生態系(春の高山植物群落や冬の越冬種)
- ベストシーズン:西天山は春〜初夏、トゥランは気温の穏やかな秋や春が訪問しやすい
- 実用情報:保護区への入域は許可やガイドが必要な場合あり。エコツーリズムのルールを遵守すること。
モデル旅程:世界遺産を効率よく回るコース
リード:目的に合わせて3日、5〜7日、10日以上のモデルコースを提案。移動手段ごとの時間感覚とおすすめを示します。
3日間(速足)
- 日程:タシケント → サマルカンド(夜/1泊) → ブハラ(1泊) → タシケントへ
- 移動手段:高速列車(Afrosiyob)でタシケント⇄サマルカンドは約2〜3時間、列車や国内線でサマルカンド⇄ブハラは約3〜4時間
- ポイント:見どころ絞り込み型。サマルカンドは夕景・夜のライトアップを優先。
5〜7日(標準)
- 日程例:タシケント → ヒヴァ(列車/国内線で移動、もしくは専用車)→ ブハラ(2泊) → シャフリサブス(半日)→ サマルカンド(2泊)→ タシケント
- 移動手段:国内線や長距離列車+専用車を併用。ヒヴァは西部に位置するため移動時間に注意。
- ポイント:各都市で朝夕の撮影時間を確保すると写真の満足度が高い。
10日以上(自然と文化を両方)
- 上記コースに西天山(トレッキングや高山植物観察)やトゥラン砂漠群のエコツアーを追加
- 移動手段:専用車+ガイドでの長距離移動、自然地帯はアクセスに時間がかかる
- ポイント:自然遺産訪問は気候や入域制限を事前確認(ガイド必須の場合あり)
実用情報(ビザ・気候・服装・交通・お金・治安)
リード:渡航前の基礎情報は最新の外務省や大使館情報、現地観光局で必ず確認してください。
- ビザ:ビザ制度は頻繁に変更されるため、必ず外務省や在ウズベキスタン大使館の公式サイトで最新情報を確認してください(外務省:https://www.mofa.go.jp)。
- ベストシーズン:春(4〜6月)と秋(9〜10月)が快適。夏は猛暑、冬は地域によっては氷点下になります(特にトゥランや高地)。
- 服装:宗教施設では肩や膝を覆う服装が望ましい。女性は軽いスカーフがあると便利。日中は日差しが強いので帽子・UV対策を。
- 交通:主要都市間は高速列車(Afrosiyob等)が便利。国内線や長距離バス、専用車も利用可。運転事情は都市部と地方で差があるため、長距離は運転手付き車を推奨。
- お金:通貨はスム(UZS)。クレジットカードは都市部で利用可だが現金も必要。チップはサービスに応じて少額を渡す文化あり。SIMは到着空港や市内で購入可能。
- 治安:主要観光地は比較的安全だが、混雑地でのスリや夜間単独行動には注意。貴重品は分散して保管すること。
写真・撮影のポイントと文化マナー
リード:ウズベキスタンは写真映えする被写体が多い一方、撮影マナーも重要です。良い写真を撮るための機材と行動ルールを押さえましょう。
- 写真スポット:レギスタンの朝夕の光、シャーヒズィンダのタイル細部、イチャン・カラ城壁の遠景、ブハラのタキのアーチの陰影。
- 機材アドバイス:広角(建築全景)、標準(スナップ)、中望遠(ディテール)を用意。NDフィルターは必須ではなく、三脚は場所によって使用制限があるので事前に確認。
- 撮影マナー:宗教施設や人物撮影は一言断る。特定地域では写真撮影が制限される場所もあるため現地表示やスタッフの指示に従う。











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