【歴史と絶景】碓氷峠廃線ウォーク徹底ガイド!アプトの道と秘境巡り

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Railway | Picture from Pixabay

かつて人々を乗せ、物資を運び、日本の発展を支えた鉄路。しかし、時代の流れとともにその役目を終え、ひっそりと姿を消した線路があります。そんな忘れ去られた鉄路を自分の足で歩く「廃線ウォーク」は、単なるウォーキングイベントではありません。そこには、壮大な歴史ロマン、息をのむような自然の美しさ、そして、体験の楽しさが詰まっています。

秘境へと誘うかのようなトンネル、苔むした橋梁、そして木々に覆われた廃線跡。一歩足を踏み入れるごとに、過ぎ去りし日の鉄道の息遣いを感じ、悠久の歴史と豊かな自然が織りなす絶景に心奪われるでしょう。ノスタルジーと冒険心が融合したこのユニークな旅は、きっとあなたの心に深く刻まれるはずです。

廃線ウォークとは?

廃線ウォークとは、運行を停止し、廃止された鉄道の線路跡やその周辺を歩くウォーキング活動のことです。かつての駅舎やトンネル、橋梁といった鉄道構造物がそのまま残されている場所が多く、鉄道の歴史や当時の技術、そして自然に還っていく廃墟の美しさを体感できる点が大きな魅力です。初心者の方から鉄道ファン、歴史好き、自然愛好家まで、幅広い層が楽しめる観光体験として注目を集めています。

本記事の目的

この記事では、数ある廃線ウォークの中でも特に人気の高い、旧信越本線の碓氷線廃線跡ウォークを中心に、その魅力、歴史、そして参加するための注意点などを詳しくご紹介します。これを読めば、あなたもきっと忘れられた鉄路の旅に出たくなることでしょう。

碓氷線廃線跡ウォークの概要:記憶に刻む急勾配の旅

群馬県と長野県の県境に位置する

碓氷峠

出典:「碓氷峠(めがね橋) | スポット一覧 | 心にググっと観光ぐんま⧉」|gunma-kanko.jp
https://gunma-kanko.jp/spots/145

碓氷峠は、かつて鉄道の難所として知られました。ここを走っていたのが旧信越本線の碓氷線です。特に注目すべきは、その驚くべき急勾配。かつての碓氷線は、最急勾配が実に66.7%にも及ぶ、日本有数の急勾配区間でした。この困難な地形を克服するために、特別な技術や車両が導入され、多くの技術者の努力によって運行が維持されてきました。

碓氷線は1893年に開通して以来、104年もの長きにわたり、横川駅(群馬県)と軽井沢駅(長野県)を結ぶ11.2kmの区間を運行し、地域の人々の生活や経済、そして日本の近代化を支えてきました。しかし、1997年9月30日、北陸新幹線の開業に伴い、在来線の旧信越本線のこの区間は惜しまれつつもその役目を終え、廃線となりました。それから20年以上が経過した今、かつての鉄路は「

遊歩道アプトの道 - 安中市ホームページ

出典:「遊歩道アプトの道 – 安中市ホームページ⧉」|city.annaka.lg.jp
https://www.city.annaka.lg.jp/page/2000.html

アプトの道」として整備され、廃線ウォークのコースとして多くの人々を魅了しています。

碓氷線廃線跡ウォークの魅力

碓氷線廃線跡ウォークは、ただ歩くだけではない、五感を刺激する特別な体験です。その魅力は、歴史ロマン、自然の美しさ、そして体験の楽しさに集約されます。

歴史ロマンを感じる

碓氷線は、1893年の開業から104年間という長い歴史を持つ路線です。その開通は、日本の近代化において非常に重要な意味を持っていました。群馬と長野を結ぶこのルートは、交通の難所である碓氷峠を越えるため、当時としては画期的な技術が投入されました。

アプト式鉄道の導入と「めがね橋」

めがね橋

出典:「碓氷第三橋梁(めがね橋)の写真一覧 – じゃらんnet⧉」|jalan.net
https://www.jalan.net/kankou/spt_10401ae2180022200/photo/

碓氷線の開業当初は、急勾配を登るために「アプト式」と呼ばれる特殊な鉄道システムが採用されました。これは、通常の車輪の他に、レールの中央に敷かれたラックレールと噛み合う歯車を持つことで、急な坂道を力強く登り降りできる画期的な技術でした。この技術を導入するために、多くの技術者が試行錯誤を繰り返し、困難な工事を乗り越えて完成に至りました。

そして、アプトの道のシンボルとも言えるのが、通称「めがね橋」として親しまれている「碓氷第三橋梁」です。この煉瓦造りのアーチ橋は、明治25年(1892年)に完成したもので、その雄大な姿は当時の土木技術の粋を集めたものです。104年間にわたり、多くの列車がこの橋を渡り、人々の往来と物流を支え続けました。現在、廃線ウォークでは、このめがね橋の上を実際に歩くことができ、その堅牢な造りと歴史の重みを肌で感じることができます。

104年間の運行が紡いだ物語

1997年9月30日の廃線までの104年間、碓氷線は多くの人々の生活と密接に関わってきました。物資の輸送だけでなく、避暑地として発展した軽井沢への観光客、地元住民の通勤・通学など、様々な物語がこの旧線の上で繰り広げられました。トンネルを抜ける汽車の音、橋を渡る時の振動、そして車窓から見える碓氷峠の雄大な景色…そうした一つ一つの情景を想像しながら廃線跡をウォーキングすることは、まさに時間旅行のような体験です。ボランティアガイドの方から当時のエピソードを聞くことができれば、その歴史ロマンはさらに深まるでしょう。

自然の美しさに触れる

碓氷線廃線跡ウォークのもう一つの大きな魅力は、その道中に広がる豊かな自然です。鉄道が走らなくなったことで、かつての線路は自然に還りつつあり、緑豊かな遊歩道へと姿を変えました。

四季折々の絶景

碓氷峠の自然は四季折々に様々な表情を見せてくれます。春には新緑が芽吹き、道沿いの木々が鮮やかな緑で彩られます。夏は深い緑に包まれ、トンネルを抜ける風が心地よく、日差しを遮ってくれます。秋にはモミジやカエデが燃えるような赤や黄色に染まり、息をのむような紅葉の絶景の中をウォーキングすることができます。冬は積雪によりウォーキングが難しい時期もありますが、雪化粧をまとっためがね橋やトンネルは、幻想的な雰囲気さえ漂わせます。

構造物と自然の調和

廃線跡には、いくつものトンネルや橋梁が残されています。これらの構造物は、時が経つにつれて周囲の自然に溶け込み、見事な調和を見せています。苔むした石積みのトンネルや、蔦が絡まる煉瓦造りの橋梁は、まるで自然の一部になったかのようです。特に、煉瓦アーチが美しいめがね橋は、周囲の木々や渓谷と一体となり、その美しさは多くの人々を魅了しています。道中では、野鳥のさえずりや、碓氷川のせせらぎがBGMとなり、心身ともにリラックスできるでしょう。

体験の楽しさ

廃線ウォークは、ただ景色を楽しむだけでなく、五感を使って体験する楽しさに満ちています。

線路の上を歩く非日常感

普段立ち入ることのできない線路の上を歩くという非日常感は、廃線ウォークならではの醍醐味です。枕木が残る場所や、レールの跡がわずかに見える場所では、かつて列車が走っていた情景が目に浮かぶようです。長大なトンネルをくぐり抜ける際には、わずかな光を頼りに進む冒険気分を味わえ、出口の光が見えた時の達成感は格別です。

達成感と発見の喜び

碓氷線の廃線跡を歩く「アプトの道」は、往復約12kmのコースで、片道約2.5時間から3時間程度の所要時間です。この道のりを踏破することで得られる達成感は、何物にも代えがたいものです。また、道中には、かつての信号機や標識の跡、作業員の詰所跡など、鉄道の歴史を物語る遺構が点在しています。それらを見つけるたびに、まるで宝探しのような発見の喜びを感じることができるでしょう。

かつて開催されたイベントでは、軽井沢駅スタートのコース(詳細はリンク先を参照)や、横川駅スタートのコース(詳細はリンク先を参照)など、様々な設定がありました。これらのイベントでは、通常では立ち入りにくい区間を安全にウォーキングできるよう、専門のガイドが同行し、歴史や自然に関する解説をしてくれるため、より深く体験を味わうことができます。

横川駅の魅力

廃線ウォークの拠点となる横川駅周辺には、観光の魅力が満載です。ウォーキングの前後でぜひ立ち寄りたいスポットをご紹介します。

鉄道文化むらの体験施設

横川駅のすぐそばには、「碓氷峠鉄道文化むら」があります。ここでは、

展示車両図鑑 | 碓氷峠鉄道文化むら

出典:「展示車両図鑑 | 碓氷峠鉄道文化むら⧉」|碓氷峠鉄道文化むら
https://www.usuitouge.com/bunkamura/guide/

碓氷線を支えた数々の機関車が展示されており、特に有名なのが、碓氷峠の急勾配を登り降りするために開発された補助機関車「EF63型電気機関車」です。実際に運転席に乗り込んだり、運転体験(別途料金が必要な場合あり)をすることも可能です。その汽笛の音は、かつての鉄道の賑わいを彷彿とさせ、鉄道ファンにとってはたまらない体験となるでしょう。

地域のグルメと歴史に触れる

横川駅周辺には、美味しいグルメも充実しています。特に有名なのが、おぎのやの「

峠の釜めし

出典:「店舗一覧 | 荻野屋⧉」|峠の釜めし本舗おぎのや
https://www.oginoya.co.jp/tenpo/shop-list/

峠の釜めし」です。土釜に入った温かい釜めしは、旅の疲れを癒してくれる一品です。他にも、地元の食材を使ったレストランやカフェがあり、ウォーキング後の食事にぴったりです。また、地元にはボランティアの観光ガイドがおり、横川駅や周辺地域の歴史について詳しく教えてもらうことができます。彼らの話を聞くことで、廃線ウォークで感じた歴史が、より鮮明な物語として心に残るはずです。

廃線ウォークに参加するには

廃線ウォークを楽しむ方法は、大きく分けてツアーへの参加と、個人でのウォーキングの2つがあります。それぞれの方法について詳しく解説します。

ツアー情報:開催されたイベントの例

安全かつ効率的に碓氷線廃線跡ウォークを楽しみたい方には、主催団体によるイベントツアーへの参加がおすすめです。過去に開催されたツアーは以下のような内容でした。(※これらのイベントは既に受付終了しています。最新の情報は主催団体のウェブサイトでご確認ください。)

〈軽井沢スタート〉「旧碓氷線 廃線ウォーク」

  • コース概要:軽井沢駅から横川駅へ向かう、歴史ある碓氷線の廃線跡を辿るコース。県境を越えるウォーキングの旅。
  • 開催日:2023年5月13日・5月17日・5月20日・5月27日・6月17日
  • 時間:9:00AM – 15:00PM(所要時間約6時間)
  • 参加料金:1人あたり8,200円(昼食代、保険料込み)
  • 申し込み:ウェブサイトからの予約制(現在は受付終了)

〈横川スタート〉「旧碓氷線 廃線ウォーク」

  • コース概要:横川駅から軽井沢駅へ向かうコース。下り基調で、アプトの道の景色を堪能しながら歩きます。
  • 開催日:2023年5月4日・5月14日・5月18日・5月21日・5月28日・6月4日・6月18日
  • 時間:11:00AM – 17:00PM(所要時間約6時間)
  • 参加料金:1人あたり8,200円(昼食代、保険料込み)
  • 申し込み:ウェブサイトからの予約制(現在は受付終了)

これらのツアーは、専門のガイドが同行し、歴史や見どころについて詳しい解説をしてくれるため、初めての方でも安心して参加できます。また、集合場所までのアクセスや、ウォーキング中の昼食なども含まれていることが多く、手軽に廃線ウォークを楽しめる点が魅力です。最新のイベント情報は、関連の観光協会や鉄道会社のウェブサイトで随時確認することをおすすめします。

個人での参加:アプトの道を行く

ツアーに参加せず、ご自身のペースで廃線ウォークを楽しみたい方には、横川駅から続く遊歩道「アプトの道」がおすすめです。この道は、かつての旧信越本線の廃線跡を整備したもので、安心してウォーキングが楽しめます。

アクセス方法とルート案内

横川駅は、JR信越本線の終点です。車で訪れる場合は、関越自動車道・上信越自動車道の各インターチェンジからアクセスできます。横川駅周辺には駐車場も完備されています。ウォーキングのスタート地点は、横川駅から徒歩すぐの「碓氷峠鉄道文化むら」の奥にあります。ここから旧線の廃線跡を辿り、めがね橋、熊ノ平といった見どころを巡りながら、軽井沢方面へ進むことができます。

「アプトの道」は片道約6kmで、往復約12kmのコースです。所要時間は休憩を含めて約5~6時間が目安となります。道中には複数のトンネルがあり、特に長いトンネル内は明かりが少ない場所もあるため、安全に注意が必要です。

個人参加での注意点

個人でウォーキングする際には、以下の点に注意してください。

  • 時間管理:日没までに戻れるよう、時間に余裕を持った計画を立てましょう。特に冬場は日没が早いです。
  • 道の状況:天候によっては道が滑りやすくなったり、落石などが発生する可能性もあります。前日の天気予報や現地の情報を確認しましょう。
  • 照明の確保:トンネル内は暗いため、ヘッドライトや懐中電灯は必須です。スマートフォンのライトだけでは不十分な場合があります。
  • 熊対策:自然豊かな場所なので、熊との遭遇リスクもゼロではありません。熊鈴の携行など、適切な装備を検討しましょう。
  • 非常時の連絡手段:携帯電話の電波が届かない区間がある可能性も考慮し、万が一に備えましょう。

持ち物リスト:快適な廃線ウォークのために

廃線ウォークを安全かつ快適に楽しむために、以下の持ち物を用意しましょう。

服装と靴

  • 服装:動きやすく、通気性の良い服装を選びましょう。季節によっては、防寒着や雨具(レインウェア)も必要です。トンネル内はひんやりすることがあるので、薄手の羽織ものがあると便利です。
  • 靴:舗装されていない道や砂利道、時にはぬかるんだ道もあります。滑りにくく、足首を保護するトレッキングシューズやウォーキングシューズが最適です。スニーカーでも可能ですが、雨の日や未舗装路が多い場合は注意が必要です。

必須の装備品

  • 水筒・飲料:ウォーキング中の水分補給は必須です。十分な量の飲料水を持参しましょう。
  • 行動食:軽食やエナジーバーなど、手軽にエネルギー補給できるものがあると安心です。特にツアーに参加しない場合は、昼食も考慮に入れましょう。
  • ヘッドライト・懐中電灯:トンネル内は非常に暗く、足元が見えにくい場所もあるため、必ず持参してください。
  • 小型リュック:両手が空くリュックサックが便利です。
  • 救急セット:絆創膏、消毒液など、簡単な応急処置ができるもの。
  • タオル:汗を拭いたり、急な雨に対応したりできます。
  • ごみ袋:出たゴミは必ず持ち帰りましょう。

その他あると便利なもの

  • 熊鈴:熊ノ平などの自然豊かな場所では、念のため携行すると良いでしょう。
  • カメラ:美しい景色や歴史的構造物を記録に残しましょう。
  • モバイルバッテリー:スマートフォンの充電切れに備えましょう。
  • 軍手:トンネル内の壁に触れる際や、足元のバランスを取るのに役立つことがあります。

マナー:歴史と自然への配慮

廃線ウォークは、かつての鉄道が残した貴重な歴史遺産であり、豊かな自然環境の中にあります。参加する際は、以下のマナーを守り、持続可能な観光に貢献しましょう。

  • ゴミは持ち帰る:来た時よりも美しくを心がけ、出たゴミは必ず持ち帰りましょう。空き缶やペットボトル、食品の包装なども例外ではありません。
  • 動植物を保護する:道の途中に生息する植物を採取したり、動物を追いかけたりしないようにしましょう。静かに観察し、自然環境に配慮することが大切です。
  • 落書きや破壊行為の禁止:トンネルや橋梁などの構造物、看板などに落書きをしたり、破壊したりする行為は絶対にやめましょう。これらは貴重な文化財です。
  • 指定されたルートを歩く:立ち入り禁止区域には絶対に入らないでください。危険な場所や私有地への無断立ち入りは事故の原因となるだけでなく、トラブルを招く可能性があります。
  • 騒音に注意:大声を出したり、音楽を大音量で流したりすることは避け、他のウォーキング客や自然の中に配慮しましょう。
  • 火気の使用禁止:山火事の原因となるため、火気の使用は厳禁です。

その他の廃線ウォーク

日本全国には、碓氷線以外にも魅力的な廃線ウォークスポットが点在しています。それぞれの地域に根ざした歴史や、多様な自然環境を楽しむことができるでしょう。

  • 旧国鉄手宮線(北海道):

    旧国鉄手宮線

    出典:「手宮線跡地|観光スポット|【公式】北海道の観光・旅行情報サイト HOKKAIDO LOVE!⧉」|北海道観光公式サイト HOKKAIDO LOVE!
    https://www.visit-hokkaido.jp/spot/detail_10528.html

    小樽市内に残る北海道初の鉄道廃線跡。歴史的建造物が多く、街歩きと廃線ウォークを同時に楽しめます。

  • 旧国鉄士幌線(北海道):

    旧国鉄士幌線

    出典:「上士幌の素晴らしき廃線跡巡り 美しいアーチ橋見学&幻の鉄道・拓鉄を探る!【士幌線篇】 – 上士幌ホロロジー⧉」|上士幌ホロロジー
    https://kamishihoro-horology.com/culture/1748/

    タウシュベツ川橋梁をはじめとするアーチ橋群が有名。季節によって水位が変化し、幻想的な景色を見せてくれます。

    タウシュベツ川橋梁

    出典:「【タウシュベツ川橋梁】冬のアクセス、見所まとめ|Sapporo Nature Times ‐ 札幌ネイチャータイムズ⧉」|Sapporo Nature Times ‐ 札幌ネイチャータイムズ
    https://sapporo-nature-times.com/taushubetsu-hiking/

  • 旧神岡鉄道(岐阜県):

    旧神岡鉄道

    出典:「レールマウンテンバイク Gattan Go!! – 自転車とレールで風になる、岐阜県飛驒市のロストライン・アクティビティ!⧉」|レールマウンテンバイク Gattan Go!!
    https://rail-mtb.com/

    レールマウンテンバイク「ガッタンゴー」として活用されており、自転車で廃線跡を走行するユニークな体験ができます。

  • 旧福知山線(兵庫県):武庫川渓谷沿いの美しい自然の中を歩くコース。数々のトンネルや橋梁が残されています。
  • 高千穂あまてらす鉄道(宮崎県):かつての高千穂鉄道の廃線跡をトロッコ列車が運行。高千穂鉄橋からの眺めは圧巻です。

これらの場所も、それぞれ異なる魅力を持っています。興味を持たれた方は、ぜひ調べて訪れてみてください。ただし、立ち入りが制限されている区間や、安全確保が難しい場所もありますので、必ず最新の情報を確認し、ルールを守ってウォーキングを楽しみましょう。

まとめ

廃線ウォークは、忘れられた鉄路が語る歴史の物語に耳を傾け、自然の息吹を感じながら、心身をリフレッシュできる特別な体験です。

特に、旧信越本線の碓氷線廃線跡を辿る「アプトの道」は、その壮大な歴史と、めがね橋や数々のトンネルが織りなす景観、そして横川駅周辺の観光魅力が融合し、他の追随を許さないほど充実したウォーキングコースとなっています。急勾配を克服するための知恵と努力の結晶が今も残り、私たちに語りかけてくるようです。

さあ、あなたもこの歴史と自然が織りなす絶景の中へ、一歩踏み出してみませんか?ガイド付きのツアーでじっくりと学ぶもよし、個人でアプトの道を自由に歩くもよし、それぞれのスタイルで廃線ウォークの魅力を存分に味わってください。美しい自然と、過ぎ去りし鉄道のロマンが、きっとあなたの心を豊かにしてくれるはずです。

廃線となった線路は、もう列車を走らせることはありません。しかし、その廃線跡は新たな形で人々を惹きつけ、地域の観光資源として、また歴史を伝える重要な役割を担っています。未来に向けて、これらの貴重な廃線跡が適切に保全され、より多くの人々がその魅力に触れられることを願ってやみません。

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