滋賀のご当地グルメ13選!定番から穴場まで食べ尽くす旅

Shiga 観光地紹介
Shiga | Picture from Pixabay

日本最大の湖、琵琶湖を擁する滋賀県。豊かな自然が育む美しい景観や、数々の歴史的な寺社仏閣が魅力ですが、忘れてはならないのが多彩な「食」の文化です。琵琶湖の恵みを受けた湖魚料理から、歴史あるブランド牛、地元で長年愛されるソウルフードまで、滋賀には美味しいご当地グルメがたくさん!

この記事では、滋賀県を訪れたらぜひ味わってほしい、選りすぐりのご当地グルメを13種類ご紹介します。定番の郷土料理はもちろん、地元民に愛されるB級グルメ、旅のお土産にぴったりの銘菓まで、滋賀の食の魅力をたっぷりお届け!滋賀観光や滋賀旅行の計画に、ぜひお役立てください。

さあ、滋賀の美味しいものを巡る旅へ出発しましょう!

滋賀の伝統料理:琵琶湖の恵みと歴史を受け継ぐ味

まずは、滋賀の豊かな自然と歴史が育んだ、伝統的な郷土料理をご紹介します。琵琶湖の幸や、この地ならではの食文化を感じられる逸品ばかりです。

1. 鮒寿司 (ふなずし)

https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/funa_zushi_shiga.html

滋賀の食文化を語る上で欠かせないのが「鮒寿司」。琵琶湖で獲れるニゴロブナを塩漬けにし、ご飯(米)とともに漬け込んで乳酸発酵させた「なれずし」の一種です。その歴史は古く、1200年以上前の文献にも登場するほど。まさに、寿司の原型ともいえる伝統食です。

鮒寿司は、チーズにも似た独特の熟成香と強い酸味が特徴。正直なところ、その風味は好みが分かれるかもしれません。初めての方は、薄くスライスされたものから試したり、お茶漬けにしていただくのもおすすめです。発酵が生み出す奥深い旨味は、一度ハマるとやみつきになるかもしれません。滋賀を訪れた際には、ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

2. 鴨鍋

鴨鍋とは|農林水産省が選定した「郷土料理百選」|滋賀県
冬になると、シベリアから琵琶湖に飛来するマガモ。この身の締まったマガモを使用し、野菜や豆腐などと煮込んだ伝統鍋が「鴨鍋」です。もともと、琵琶湖の魚用に仕掛けられた網にかかった鴨を鍋用に使っていましたが、現在は、冬季のみ鴨猟が許可されてお.....

冬の滋賀、特に湖北地方の味覚として知られるのが「鴨鍋」。毎年、シベリアから琵琶湖へ飛来するマガモを使った、滋味深い鍋料理です。かつては漁の網にかかった鴨を利用していましたが、現在は冬季(11月~3月頃)に鴨猟が許可されており、この時期だけの特別なご馳走として親しまれています。

丁寧に処理された鴨肉は、身が締まっていながらも柔らかく、脂の旨味が濃厚。ネギやセリなどの野菜と一緒に煮込むことで、鴨の出汁が野菜に染みわたり、絶妙な味わいを生み出します。料亭などで提供される少し贅沢なイメージもありますが、家族や友人と囲む温かい鍋料理としての魅力も兼ね備えています。寒い季節に滋賀を訪れるなら、ぜひ味わいたい郷土料理です。

  • 主な取扱店:
  • 価格帯: 一人前 5,000円~(コース料理の一部として提供されることが多い)
  • 提供時期: 主に冬季(11月~3月頃)

3. 焼鯖そうめん

https://kitabiwako.jp/ja/spot/spot_7542
焼鯖そうめん
長浜・米原・奥びわ湖を楽しむ観光情報サイト。琵琶湖の観光をもっと楽しく。長浜・米原を中心に北びわ湖の観光情報が満載です。

滋賀県湖北地方、特に長浜市周辺で古くから伝わる家庭料理が「焼鯖そうめん」。農繁期に農家に嫁いだ娘を気遣い、親元から焼いた鯖が届けられる「五月見舞い」という風習に由来すると言われています。

こんがりと焼いた鯖を甘辛い出汁でじっくり煮込み、その旨味が凝縮された煮汁でそうめんを炊き上げるのが特徴。鯖の香ばしさと、しっかりとした甘辛い味付けが、白いご飯のおかずとしても相性抜群です。見た目はシンプルながら、鯖の旨味が染み込んだそうめんは、一度食べると忘れられない味わい。長浜市内の郷土料理店などでいただくことができます。

  • 主な取扱店:
    • 翼果楼 (よかろう) (https://yokarou.com/ 長浜市)
    • 夢の小路 良太郎 (長浜市) ※HPなし、要問合せ
    • 成駒家 (長浜市) ※HPなし、要問合せ
  • 価格帯: 1,000円前後~

4. 近江牛

総合近江牛商社 | 滋賀県の近江牛専門通販サイト
【公式】総合近江牛商社 | 滋賀県の近江牛専門通販サイト。お歳暮・お中元などのギフトや贈答品にも最適。様々な部位をご用意しています。

滋賀グルメの代表格といえば、やはり「近江牛」を外すことはできません。神戸牛、松阪牛と並び称されることもある(諸説あり)日本を代表するブランド和牛で、その歴史は400年以上。江戸時代、食肉が禁じられていた中でも、彦根藩では薬として牛肉の生産・献上が許可されていたという記録が残っています。

近江牛の最大の特徴は、きめ細かく滑らかな肉質と、融点の低い上質な脂(サシ)が生み出す、とろけるような食感と芳醇な香り。ステーキ、すき焼き、しゃぶしゃぶ、焼肉など、様々な調理法でその美味しさを堪能できます。県内には、特別な日に訪れたい高級老舗店から、比較的リーズナブルに近江牛ランチが楽しめるレストランまで、数多くのお店があります。予算に合わせて、極上の近江牛体験を楽しんでみてください。

5. 伊吹そば

滋賀県米原市のおすすめご当地そば・伊吹そば | 【公式】伊吹在来そば(伊吹そば)ブランド
古くからのそばの産地、滋賀県でそば店をお探しですか。 今回の記事では、1000年の歴史を持つ伊吹在来そばを紹介

滋賀県と岐阜県の県境にそびえる伊吹山。その麓は、日本のそば栽培発祥の地とも伝えられています。「伊吹そば」は、この地で古くから栽培されてきた在来種のそばを用いた手打ちそばです。小粒ながらも風味が強く、独特の甘みと香り高さが特徴。

伊吹そばをいただく際の最高の相棒は、同じく伊吹山麓で栽培される「伊吹大根」。ピリッとした強い辛味が特徴のこの大根おろしが、そば本来の甘みと旨味を一層引き立てます。シンプルながらも奥深い、滋賀の自然が育んだ伝統の味をぜひご賞味ください。

6. うなぎのじゅんじゅん

滋賀の郷土料理「じゅんじゅん」|滋賀のおいしいコレクション

「じゅんじゅん」とは、滋賀県湖北地方の方言で「すき焼き」のこと。鍋で具材を煮る際の「じゅんじゅん」という音から、この名前が付いたと言われています。この地域では、昔から琵琶湖で獲れる魚介類や肉などを、季節の野菜と一緒に甘辛く煮て、家族団欒で鍋を囲む食文化がありました。

中でも「うなぎのじゅんじゅん」は、琵琶湖産のうなぎを使ったすき焼き風の鍋料理。うなぎの旨味と、ごぼうやネギなどの野菜、豆腐などが甘辛い割り下と絡み合い、ご飯が進む一品です。特に冬の寒い時期に食べられることが多く、体を温めてくれる湖北地方ならではの郷土料理です。

滋賀のソウルフード&B級グルメ:県民に愛される味

続いては、滋賀県民に長年親しまれているソウルフードや、気軽に楽しめるB級グルメをご紹介します。滋賀観光の合間のランチや、食べ歩きにもぴったりです。

7. 近江ちゃんぽん

ちゃんぽん亭総本家 本店 (ひこね芹川/ちゃんぽん)
★★★☆☆3.30 ■ちゃんぽん亭総本家は、創業昭和三十八年「麺類をかべ」が原点の近江ちゃんぽん専門店です。 ■予算(夜):~¥999

「ちゃんぽん」といえば長崎が有名ですが、滋賀県には独自の進化を遂げた「近江ちゃんぽん」があります。豚骨ベースの白濁スープが多い長崎ちゃんぽんに対し、近江ちゃんぽんは魚介や昆布などを使った和風の黄金色スープが特徴。あっさりとしていながらもコク深い味わいです。

たっぷりの野菜と豚肉をスープで煮込み、中太の中華麺と合わせます。野菜の旨味が溶け込んだスープは絶品で、最後まで飲み干したくなるほど。昭和38年に彦根市の「麺類をかべ」(現在の「ちゃんぽん亭総本家」)で生まれ、今や滋賀県民のソウルフードとして確固たる地位を築いています。野菜がたくさん摂れてヘルシーなのも嬉しいポイント。滋賀県内各地に店舗があるので、気軽に立ち寄れます。

  • 主な取扱店:
    • ちゃんぽん亭総本家 (https://chanpontei.com/ 県内各地)
    • めんや 三平 (彦根市) ※HPなし、要問合せ
    • らーめん 本気 (彦根市) ※HPなし、要問合せ
  • 価格帯: 800円前後~
  • 関連情報: 近江ちゃんぽん協会 (https://ohmichanpon.org/)

8. のっぺいうどん

のっぺいうどん 茂美志屋(もみじや)

滋賀県長浜市の名物として知られるのが「のっぺいうどん」。大きな椎茸や湯葉、かまぼこ、麩などの具材が入った、とろみの強いあんかけうどんです。鰹や昆布からとった風味豊かな出汁に、片栗粉でとろみをつけ、仕上げにすりおろした生姜が添えられます。

熱々のあんが麺によく絡み、口に運ぶと出汁の香りと生姜の爽やかな風味が広がります。とろみのおかげで最後まで冷めにくく、特に寒い冬には体の芯から温まる一杯。長浜観光の際にはぜひ味わいたい、優しい味わいの郷土うどんです。

9. スヤキ

谷野食堂(谷野製麺所)
創業は戦後の復興から間もない昭和28年で製麺業に始まり、自家製面を使った素そばから生まれた「スヤキ」当時は育ち盛りの高校生の胃袋を満たしてきました。

滋賀県甲賀市水口町で生まれた、シンプルながらも奥深いB級グルメが「スヤキ」です。その名の通り、中華麺をラードで「素焼き」にしたもの。具材はもやしと刻みネギのみで、味付けは塩こしょう程度と、非常にシンプル。

発祥は、製麺所でもある「谷野食堂」。学生たちに安くて美味しいものを提供したいという思いから生まれたメニューだそうです。一見物足りなく感じるかもしれませんが、テーブルに置かれたソースや醤油、ラー油、コショウなどの調味料を使い、自分好みの味にカスタマイズして食べるのが「スヤキ」の流儀。シンプルだからこそ、麺本来の味と、自分だけの味付けを楽しめる、地元で愛され続けるソウルフードです。

10. びわ湖BASSバーガー

https://hotel-21.jp/びわ湖bassバーガー☆彡

琵琶湖の生態系に影響を与える外来魚として知られるブラックバス。そのブラックバスを美味しく活用しようと生まれたのが「びわ湖BASSバーガー」です。琵琶湖で獲れた新鮮なブラックバスをフライにし、シャキシャキのグリーンリーフ、特製の濃厚タルタルソースと一緒に、香ばしいハード系のバンズでサンドしています。

ブラックバスと聞くと、食べることに抵抗を感じる方もいるかもしれませんが、適切に処理されたバスの身は、臭みがなく淡白で上品な白身魚のような味わいです。フライにすることで旨味が引き立ち、タルタルソースとの相性も抜群。琵琶湖畔のサービスエリアなどで提供されており、滋賀ならではのユニークなグルメ体験ができます。

  • 主な取扱店:
    • パヴァリエびわ湖大津(サービスエリア内店舗) (https://www.w-holdings.co.jp/sapa/2461.html 大津市 ※旧名称: 高島市から変更?要確認)
    • ※提供店舗は変更になる可能性があります。
  • 価格帯: 600円前後~

滋賀の銘菓:旅の思い出に

滋賀には、旅のお土産や休憩にぴったりの美味しいお菓子もたくさんあります。ここでは、歴史ある和菓子から、ちょっと変わったご当地パンまで、注目の銘菓をご紹介します。

11. 走り井餅 (はしりいもち)

東海道大名物 走り井餅 | 走り井餅本家
東海道大名物 走り井餅 をご紹介いたします。京都と大津の玄関口、逢坂・追分の歴史とともにご覧ください。

東海道の宿場町として栄えた大津市追分。「走り井餅」は、この地で江戸時代から旅人たちに親しまれてきた由緒ある餅菓子です。逢坂山の麓から湧き出る名水「走り井」と、地元産の近江米(米)を使って作られています。

柔らかなお餅でなめらかなこし餡を包み、両端がキュッとつままれた独特の形状が特徴。これは、ほとばしる水のしぶきを表現したものとも、名水で刀を鍛えた刀匠・三条宗近の名刀にちなんだものとも言われています。「この餅を食べれば道中の剣難を逃れられる」という言い伝えもあり、旅人たちが縁起を担いで買い求めたそうです。素朴で上品な甘さは、旅の疲れを癒してくれます。

  • 主な取扱店:
  • 価格帯: 1個 150円前後~(箱入りなどもあり)

12. サラダパン

つるやパン|大人気のサラダパン・各種パンの販売
多数のメディアで取り上げられ話題沸騰中!「サラダパン」「サンドウィッチ」など昔ながらの美味しいつるやパンの販売

滋賀県長浜市木之本町にある「つるやパン」が生んだ、異色のロングセラーご当地パンが「サラダパン」。ふわふわのコッペパンの中にサンドされているのは、なんと刻んだ「たくあん漬け」をマヨネーズで和えたもの!

その意外な組み合わせに驚くかもしれませんが、マヨネーズの酸味とコク、そしてたくあんのポリポリとした歯ごたえと塩気が絶妙にマッチし、一度食べるとクセになる不思議な美味しさです。発売から約70年、地元住民はもちろん、県外からもファンが訪れるほどの人気ぶり。滋賀県内のスーパーやコンビニでも見かけることがあるので、見つけたらぜひ試してみてください。

  • 主な取扱店:
  • 価格帯: 150円前後~

13. 丁稚羊羹 (でっちようかん)

近江八幡の丁稚羊羹を5店舗で買って食べ比べ!&ういろ|特集|【公式】近江八幡市観光情報サイト
近江八幡の銘菓といえば「丁稚羊羹(でっちようかん)」でしょう!今回は、その丁稚羊羹5種類を、実際に食べ比べてみました!いざ、実食!おいしそうだったので、ういろもいっちゃいました!

近江商人発祥の地、近江八幡で生まれた伝統的な和菓子が「丁稚羊羹」です。かつて、この地から全国へ丁稚奉公に出ていた少年たちが、実家への土産物として持ち帰ったり、奉公先への手土産にしたことからこの名がついたと言われています。

一般的な練り羊羹とは異なり、こし餡に砂糖や小麦粉などを加えて練り上げ、竹の皮に包んで蒸し上げるのが特徴。これにより、水分が多く、甘さ控えめでプルンとした素朴な食感に仕上がります。竹皮の爽やかな香りがほんのり移り、風味豊かな味わいも魅力。日持ちもするため、滋賀のお土産としても人気です。

  • 主な取扱店:
  • 価格帯: 1本 500円前後~

まとめ

滋賀県のご当地グルメ、いかがでしたでしょうか? 鮒寿司や鴨鍋といった伝統的な郷土料理から、近江ちゃんぽんやサラダパンのような地元で愛されるソウルフード、そして最高級の近江牛まで、実に多彩な食の魅力にあふれています。

今回は厳選して13種類をご紹介しましたが、滋賀にはまだまだ美味しいものがたくさん眠っています。ぜひ、美しい琵琶湖や歴史的な街並みを訪れるとともに、滋賀ならではの絶品グルメを堪能する「食の旅」を楽しんでみてください!きっと、あなたの滋賀旅行をより豊かにしてくれるはずです。

参考情報

今回ご紹介しきれなかった滋賀のご当地グルメには、赤こんにゃく、鮎料理、ビワマス料理など、まだまだ魅力的なものがたくさんあります。ぜひ、以下の観光情報サイトなども参考に、更なる滋賀の食の魅力を探してみてください。

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