- I. はじめに
- II. 京都の涼スポット紹介
- A. 避暑地:貴船エリア – 京の奥座敷で感じる本物の涼
- B. 早朝観光:嵐山・嵯峨野エリア – 静寂と涼風に包まれる竹林散策
- C. 特別拝観:東寺 – 早朝の静寂の中で出会う国宝の美
- D. 特別朝食:二条城 – 世界遺産の非公開空間で味わう優雅な朝御膳
- E. 木陰からの鑑賞:建仁寺 – 静寂の緑陰で心ととのえる庭園美
- F. 神事体験:北野天満宮 – 御手洗川の清流で心身を清める夏の風物詩
- G. 恐怖体験:東映太秦映画村 – 最恐お化け屋敷で背筋も凍る涼しさ!
- H. 妖怪鑑賞:高台寺 – 愛らしい妖怪たちと過ごす夏の夜
- I. 風鈴の音色:京都各地 – 耳で感じる涼やかな夏の調べ
- J. ひんやりグルメ – 見た目も涼やか!京都の絶品スイーツ&麺
- III. まとめ
I. はじめに
「夏の京都は盆地だからとにかく暑い!」そんなイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか。確かに日差しが強く、気温も高くなる日が多いのは事実です。しかし、夏の京都には、その暑さを忘れさせてくれるような涼やかなスポットや、この時期ならではの風情ある体験がたくさんあるのをご存知でしたか?
この記事では、うだるような暑さを避けて京都観光を楽しみたいあなたへ、とっておきの「涼」スポットを厳選してご紹介します。由緒ある避暑地から、緑豊かな寺院、ひんやりグルメ、そしてちょっぴり変わった涼体験まで、多彩なラインナップでお届けします。夏の京都旅行を計画中の方、暑さ対策に悩んでいる方は、ぜひ参考にしてくださいね。さあ、あなたにぴったりの涼やかな京都を見つけに出かけましょう!
II. 京都の涼スポット紹介
A. 避暑地:貴船エリア – 京の奥座敷で感じる本物の涼
出典:「京都のパワースポット「貴船神社」!見どころとアクセス、周辺スポットを詳しく紹介 | TABI CHANNEL⧉」|tabichannel.com
https://tabichannel.com/article/1202/kifunejinja
京都市内とは別世界のような涼しさを誇るのが、鴨川の上流に位置する「貴船(きぶね)」エリアです。市街地より気温が5度から10度も低いと言われ、まさに天然のクーラー。2002年夏の「そうだ 京都、行こう。」キャンペーンでは、『「京」と「水」とでできた「涼」でした。』というキャッチコピーでその魅力が紹介されました。「氣が生ずる根源の地」を語源とする「氣生根」とも記された歴史を持つこの地は、訪れるだけで心身ともにリフレッシュできる、京都屈指の避暑地です。
貴船の夏の風物詩といえば、貴船川の真上に設けられる「川床(かわどこ)」。川のせせらぎをBGMに、手を伸ばせば届きそうな水面を眺めながらいただく京料理は格別です。ひんやりとした川風が吹き抜け、五感で涼を感じることができます。時には肌寒く感じることもあるため、薄手の羽織を一枚用意しておくと安心でしょう。風情あふれる空間での食事は、夏の京都観光の忘れられない思い出になるはずです。
また、水の神様を祀る貴船神社
出典:「貴布禰総本宮 貴船神社⧉」|貴布禰総本宮 貴船神社
https://kifunejinja.jp/
も見逃せません。水に浮かべると文字が浮き出る「水占みくじ」(200円)は人気の授与品。境内に湧き出る御神水を使った「御神水ラムネ」(500円)で喉を潤せば、より一層涼やかさを感じられるでしょう。貴船エリアへのアクセスは、叡山電車「貴船口駅」からバス利用が一般的です。
B. 早朝観光:嵐山・嵯峨野エリア – 静寂と涼風に包まれる竹林散策
出典:「嵯峨野・嵐山エリアガイド|そうだ 京都、行こう。⧉」|そうだ 京都、行こう。
https://souda-kyoto.jp/map/guide_11.html
人気の観光地も、早朝なら涼しく、そして何より混雑を避けてゆっくりと楽しむことができます。京都を代表する景勝地の一つ「嵐山・嵯峨野」エリアも、早朝観光がおすすめ。特に有名な「竹林の小径」(
出典:「竹林の小径(竹林の道)への行き方・アクセス【京都嵐山・観光】 | 滝山慎治ブログ⧉」|滝山慎治ブログ
https://takiyamashinji.com/wat-to-chikurinnokomichi-access-arashiyama-kyoto/
Google map)は、日中は多くの観光客で賑わいますが、朝8時頃までなら人もまばら。天高く伸びる竹が作り出す木陰と、サラサラと風に揺れる葉音が心地よく、心身ともに浄化されるような清々しい時間を過ごせます。まさに涼を求める散策にぴったりの場所です。この時間帯なら、人力車での優雅な散策も、より一層風情を感じられるでしょう。
エリア内に点在する寺院の多くは9時開門ですが、美しい苔庭で知られる野宮神社は参拝自由。また、世界遺産・天龍寺は8時30分から参拝可能なので、朝一番の清浄な空気の中でのお参りは格別です。
C. 特別拝観:東寺 – 早朝の静寂の中で出会う国宝の美
出典:「東寺 – 世界遺産 真言宗総本山 教王護国寺⧉」|東寺 – 世界遺産 真言宗総本山 教王護国寺
https://toji.or.jp/
京都のランドマーク、五重塔で知られる世界遺産・東寺。国内外から多くの観光客が訪れるこの名刹で、一般拝観開始前の早朝に境内を巡ることができる特別なプランが日にち限定で開催されています。暑さが本格化する前に、参加者だけで静かに拝観できるのは大きな魅力です。さらに僧侶による案内付きなので、通常は見過ごしてしまうような歴史や仏像の奥深さに触れることができるでしょう。国宝や重要文化財が並ぶ金堂や講堂はもちろん、普段は非公開の五重塔初層内部や、天皇をお迎えするために建てられた迎賓館「小子房(しょうしぼう)」も特別に見学できます。この早朝拝観限定の御朱印も授与されるなど、まさに特別な体験。心静かに寺院の風情を味わいたい方におすすめです。
■世界遺産 東寺 早朝特別拝観
- 【日程】2024年8月24日(土)・25日(日)、9月8日(日)、29日(日)
- 【時間】7:30~8:30
- 【備考】参加ご希望の2日前10:00までに要予約。
- 【問合せ】075-662-0173(東寺/当日7:00以降 ※電話での申込み不可)
アクセス:JR「京都駅」八条口から徒歩約15分、または近鉄京都線「東寺駅」から徒歩約10分。
D. 特別朝食:二条城 – 世界遺産の非公開空間で味わう優雅な朝御膳
出典:「二条城|【京都市公式】京都観光Navi⧉」|【京都市公式】京都観光Navi
https://ja.kyoto.travel/flower/momiji/single.php?flower_id=1207
徳川幕府の栄華を今に伝える世界遺産・二条城では、通常非公開の「香雲亭(こううんてい)」で特別な朝食をいただける企画が実施されています。2017年から続く夏の恒例企画で、美しい庭園を眺めながらいただく朝御膳は、まさに至福のひととき。2024年の「京のゆば粥御膳」には、時期によって変わる「季節の逸品」が用意されており、例えば8月1日~15日は初登場の「賀茂茄子しぎ焼き」、9月16日~30日には同じく初登場の「鮑と勝栗の茶碗蒸し」など、料理人の技が光る逸品が楽しめます。涼やかな朝、特別な空間で味わう食事は、夏の京都観光をより豊かなものにしてくれるでしょう。
出典:「二条城内にある非公開の「香雲亭」で楽しむ朝ごはん|彩の京都巡り|京都のグルメ・スポットをを個人の目線でご紹介⧉」|彩の京都巡り|京都のグルメ・スポットをを個人の目線でご紹介
https://ayasan410-kyoto.com/morning/nijojo_morning/
■二条城 清流園・香雲亭での朝御膳
- 【日程】2024年7月15日(月・祝)~9月30日(月)
- 【時間】9:15~10:15
- 【場所】二条城
- 【料金】4,200円 ※別途要入城料
- 【備考】希望日の前日15:00までに要予約(1日40名限定)。
- 【予約・問合せ】075-551-1203(京料理いそべ/10:00~15:00)
- 【公式HP】https://nijo-jocastle.city.kyoto.lg.jp/
アクセス:京都市営地下鉄東西線「二条城前駅」すぐ。
E. 木陰からの鑑賞:建仁寺 – 静寂の緑陰で心ととのえる庭園美
出典:「建仁寺を巡る|建仁寺 The Oldest Zen Temple Kenninji⧉」|kenninji.jp
https://www.kenninji.jp/around/
夏の京都観光では、強い日差しを避けて風情ある寺院を訪れたいもの。そんな時におすすめなのが、建仁寺をはじめとする美しい庭園を持つお寺での「木陰からの鑑賞」です。お堂の縁側や境内の木陰は、涼やかな風が吹き抜ける絶好の避暑スポット。そこから静かに庭園を眺めれば、緑の濃淡や光の陰影が織りなす美しさを、心ゆくまで堪能できます。暑さを忘れ、涼しい空間でじっくりと庭と向き合う時間は、京都ならではの贅沢なひととき。穏やかな散策とともに、禅寺の落ち着いた雰囲気に浸ってみてはいかがでしょうか。
アクセス:京阪「祇園四条駅」から徒歩約7分、阪急「京都河原町駅」から徒歩約10分。
F. 神事体験:北野天満宮 – 御手洗川の清流で心身を清める夏の風物詩
出典:「北野天満宮 | スポット一覧 | 京都府観光連盟公式サイト⧉」|kyoto-kankou.or.jp
https://www.kyoto-kankou.or.jp/info_search/3703
学問の神様として名高い北野天満宮では、夏に「御手洗川足つけ燈明神事」が執り行われます。これは、境内の御手洗川に足を浸して心身を清め、願い事を託したろうそくを献灯する神事です。五色あるろうそくから、自身の願いに合ったものを選びます。ひんやりとした川水に足を浸すだけでも涼を感じられますが、特に日が落ちてからの時間は、川面に揺れるろうそくの灯りが幻想的で、夏の夜ならではの風情が楽しめます。2024年8月9日から12日には、国宝御本殿石の間通り抜け神事や梅苑内州浜のライトアップも開催され、より一層賑わいを見せるでしょう。夏の京都で、神聖な涼を体験してみませんか。
■北野天満宮 御手洗川足つけ燈明神事
- 【日程】2024年8月2日(金)~18日(日)
- 【時間】9:00~20:00(受付終了19:40)
- 【備考】御本殿石の間通り抜け神事および梅苑内州浜のライトアップは8月9日(金)~12日(月・祝)
- 【料金】境内無料、足つけ燈明神事500円(御手洗ろうそく付)、石の間通り抜け神事1,000円
- 【場所】北野天満宮
- 【電話】075-461-0005
アクセス:JR「京都駅」から市バス50・101系統「北野天満宮前」下車すぐ。
G. 恐怖体験:東映太秦映画村 – 最恐お化け屋敷で背筋も凍る涼しさ!
出典:「史上最恐のお化け屋敷 呪われの人形 | 東映太秦映画村⧉」|史上最恐のお化け屋敷 呪われの人形 | 東映太秦映画村
https://www.toei-eigamura.com/obake/
暑さを吹き飛ばすには、ちょっぴり刺激的な涼体験もおすすめ。東映太秦映画村の「史上最恐のお化け屋敷 呪われの人形」は、まさにそんな体験ができるスポットです。
数々のお化け屋敷を手掛けてきた五味弘文氏が演出し、東映京都撮影所の美術スタッフが作り上げたリアルなセット、そして映画やテレビで活躍する俳優陣による迫真の演技が、あなたを恐怖のどん底へと誘います。お化けの女人形から目隠しを外し、呪われた人形の目を塞ぐというミッションも加わり、スリル満点。恐怖で体温が下がる(かもしれない)究極の涼を、夏の京都観光のスパイスにいかがでしょうか。
■東映太秦映画村 「史上最恐のお化け屋敷 呪われの人形」
- 【営業時間】9:00~17:00 ※2024年8月3日・4日、10日~18日は~21:00
- 【料金】600円 ※別途入村料要
- 【電話】0570-064349
- 【アクセス】JR山陰本線(嵯峨野線)「太秦駅」から徒歩約5分 (Google map)
- 【公式HP】https://www.toei-eigamura.com/
H. 妖怪鑑賞:高台寺 – 愛らしい妖怪たちと過ごす夏の夜
出典:「高台寺 | スポット一覧 | 京都府観光連盟公式サイト⧉」|kyoto-kankou.or.jp
https://www.kyoto-kankou.or.jp/info_search/109
「絶叫系はちょっと苦手…」という方には、高台寺で毎年夏に開催される「百鬼夜行展」がおすすめです。こちらでは、新旧の百鬼夜行絵巻に加え、現代のクリエイターによるユニークな妖怪作品も展示されます。恐ろしいというよりは、どこかユーモラスで愛らしい妖怪たちの姿に、思わず心が和むことでしょう。お気に入りの妖怪を探しながら、じっくりと鑑賞するのも楽しいものです。境内には「お化け提灯」も飾られ、夏らしい雰囲気を盛り上げます。2024年8月1日から18日までは夜間拝観も実施されるので、涼しくなった夜に、風情ある寺院で妖怪たちとの出会いを楽しんでみてはいかがでしょうか。
■高台寺 百鬼夜行展
- 【日程】2024年7月15日(月)~8月31日(土)
- 【時間】9:00~17:30(受付終了17:00)※高台寺のみ8月1日~18日は9:00~22:00(受付終了21:30)
- 【備考】8月10日(土)および22日(木)は高台寺での展示は休止
- 【料金】600円(掌美術館入館料込)
- 【問合せ】075-561-9966
アクセス:京阪「祇園四条駅」から徒歩約15分、市バス「東山安井」下車徒歩約7分。
I. 風鈴の音色:京都各地 – 耳で感じる涼やかな夏の調べ
チリンチリ~ン♪ 風が通り抜けるたびに奏でられる風鈴の涼やかな音色は、聞いているだけで体感温度が下がるような気がしますよね。夏の京都では、多くの寺社仏閣で風鈴が飾られ、参拝客の目と耳を楽しませています。例えば、宇治田原町にある正寿院では、季節ごとにテーマが変わる「風鈴まつり」が人気。7月上旬から8月はひまわり風鈴、9月からはコスモス風鈴と、訪れる時期によって異なる風情が楽しめます(※写真は6月のイメージです)。風鈴の音色に包まれながらの散策は、夏の京都観光ならではの涼しい思い出となるでしょう。
出典:「京都の風鈴寺「正寿院 風鈴まつり」|開催期間やアクセスなどを紹介|ニシタビ⧉」|ニシタビ
https://ryotawada.com/entry/kyoto-shojuin-furin/
J. ひんやりグルメ – 見た目も涼やか!京都の絶品スイーツ&麺
夏の京都観光の合間に、涼を取るならやっぱり「ひんやりグルメ」は外せません。まず代表格は、見た目も美しい「かき氷」。京都の老舗甘味処やおしゃれなカフェでは、抹茶やほうじ茶、フルーツをたっぷり使ったものなど、バラエティ豊かなかき氷が楽しめます。祇園下河原の「page one」の「かき氷 苺」のように、素材の味を活かした逸品は、暑さで疲れた体に染みわたる美味しさです。また、わらび餅やくずきりといった、透明感あふれる和スイーツも夏にぴったり。「麓寿庵」の「花わらび」のように、SNS映えする美しい見た目のものも登場しています。つるんとした喉越しは、まさに涼そのもの。老舗の伝統的な味から、新しい感覚のスイーツまで、お気に入りを見つけてみてください。
出典:「【四条烏丸】麓寿庵(ろくじゅあん)|歴史ある美しい邸宅で頂く、お花の入った綺麗なわらび餅 | 愛する京都|Yu and Naomi⧉」|愛する京都|Yu and Naomi
https://yuandnaomi.com/rokujuan/
甘いものだけでなく、ランチにはさっぱりといただける「冷たい麺」もおすすめです。「中華のサカイ本店」の「冷麺」は、一年中提供されていますが、やはり夏の暑い日にこそ食べたい一品。京都らしいお出汁のきいた冷やしうどんや、フォトジェニックな冷やしラーメンなども、火照った体をクールダウンさせてくれます。
出典:「中華のサカイ本店 / 全商品⧉」|reimen.jp
https://www.reimen.jp/products/list
そして、散策の後に楽しみたいのが、キリッと冷えた京都の地酒や地ビール。美味しい水どころでもある京都には、個性豊かな酒蔵やブルワリーがたくさんあります。暑い一日の終わりに、涼やかな一杯で乾杯するのも、夏の京都観光の醍醐味です。
III. まとめ
夏の京都で涼を感じられるスポット、いかがでしたでしょうか?京の奥座敷・貴船の川床から、早朝の静寂に包まれる嵐山の竹林、風情ある寺院での特別な体験、そしてひんやり美味しいグルメまで、京都には暑さを忘れさせてくれる魅力がたくさん詰まっています。
今回ご紹介した場所以外にも、京都にはまだまだ知られざる涼スポットが隠れているはず。ぜひこの夏は、あなただけの「涼」を見つける旅に出かけてみてください。そしてお土産には、扇子や手ぬぐいなど、京都ならではの涼グッズもおすすめです。きっと素敵な夏の思い出ができることでしょう。
※記事中の情報(日程、時間、料金など)は、調査結果に基づいた執筆時点のものです。お出かけの際は、必ず各施設の公式サイトなどで最新情報をご確認ください。
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