瀬戸内海の心地よい潮風と温暖な気候に恵まれた「レモンの島」、生口島(いくちじま)。
美しい島々が織りなすしまなみ海道のほぼ中央に位置し、サイクリストの聖地としても名高いこの島は、豊かな自然、アート、歴史、そして絶品グルメと、訪れる人々を魅了する要素が満載です。
本記事では、必見の見どころから、おすすめのグルメ、アクティビティ、さらには便利なアクセス方法や宿泊施設まで、生口島の魅力を余すことなく徹底的にご紹介します。さあ、このガイドを手に、心躍る生口島旅行の計画を始めましょう!
生口島観光マップ:主要スポット徹底ガイド!
生口島には、歴史を感じる寺社仏閣から、現代アート、そして息をのむような絶景ポイントまで、多彩な観光スポットが点在しています。ここでは、エリアごとに主要な見どころを、生口島観光マップをイメージしながらご紹介します。各スポットへのアクセスや営業時間も確認して、効率よく島内観光を楽しみましょう。(各スポットの正確な位置は、お手持ちの地図アプリなどでご確認ください。)
瀬戸田エリア:歴史とアート、そして人情に触れる
島の南西部に位置する瀬戸田(せとだ)エリアは、生口島の中心地。歴史的な建造物や美術館が集まり、昔ながらの商店街も残る、散策が楽しいエリアです。
耕三寺博物館(耕三寺)
出典:「瀬戸田 耕三寺博物館⧉」|kousanji.or.jp
https://www.kousanji.or.jp/
「西の日光」とも称される耕三寺は、大阪の元実業家、耕三寺耕三氏が母の菩提寺として建立した浄土真宗本願寺派の寺院です。全国の有名な古建築を模して造られた堂塔伽藍が建ち並び、その豪華絢爛な色彩と緻密な装飾は圧巻の一言。特に、孝養門や五重塔は必見です。境内には、大理石の庭園「未来心の丘(みらいしんのおか)」もあり、その白亜の世界はまるで異国のよう。SNS映えするスポットとしても人気を集めています。
- 見どころ:孝養門、五重塔、本堂、千仏洞地獄峡、未来心の丘
- アクセス:瀬戸田港から徒歩約10分
- 拝観時間:9:00~17:00(未来心の丘は10:00~17:00)
- 料金:大人1,400円(未来心の丘含む)
- 公式サイト:耕三寺博物館
平山郁夫美術館
出典:「平山郁夫美術館 | 【公式】広島の観光・旅行情報サイト Dive! Hiroshima⧉」|【公式】広島の観光・旅行情報サイト Dive! Hiroshima
https://dive-hiroshima.com/explore/163/
日本を代表する画家、平山郁夫画伯はここ生口島・瀬戸田町の出身です。その功績を称え、作品を展示するために建てられたのがこの美術館。シルクロードを描いた大作や、瀬戸内の風景画、貴重なスケッチなどが展示されており、画伯の平和への願いや故郷への想いを感じることができます。落ち着いた雰囲気の中で、じっくりと作品と向き合う時間をお過ごしください。
- 見どころ:代表作「平和の祈り・サラエボ戦跡」、瀬戸内海スケッチなど
- アクセス:耕三寺から徒歩約5分
- 開館時間:9:00~17:00(入館は16:30まで)
- 料金:一般920円
- 公式サイト:平山郁夫美術館
しおまち商店街
出典:「【瀬戸田しおまち商店街】食べ歩きやランチを満喫!生口島屈指の観光散策スポット|しまなみ自転車ツーリングTips⧉」|しまなみ自転車ツーリングTips
https://touring-shimanami.com/shiomachi/
瀬戸田港から耕三寺へと続く「しおまち商店街」は、どこか懐かしいレトロな雰囲気が漂う商店街です。地元の人々の生活を支えるお店や、お土産物屋、カフェなどが軒を連ねています。名物のコロッケを片手に散策したり、地元の人との会話を楽しんだりするのもおすすめです。生口島ならではの温かい人情に触れられるでしょう。
島の中央・北部エリア:絶景とサイクリングの醍醐味
生口島の北部は、しまなみ海道の美しい橋梁や、瀬戸内海の多島美を一望できる絶景スポットが魅力です。サイクリングで風を感じながら巡るのが特におすすめです。
多々羅大橋(たたおおはし)
出典:「多々羅大橋 – Wikipedia⧉」|ja.wikipedia.org
https://ja.wikipedia.org/wiki/多々羅大橋
生口島と愛媛県の大三島を結ぶ多々羅大橋は、世界有数の斜張橋です。その優美な姿は、周囲の景観と調和し、しまなみ海道を代表する絶景を作り出しています。橋の上はサイクリングロードも整備されており、海上散歩を楽しむことができます。橋の途中にある多々羅しまなみ公園は、絶好の記念撮影スポット。また、橋の主塔の下で手を叩くと音が反響する「鳴き龍」も体験してみてください。
- 見どころ:橋からの眺め、橋の造形美、鳴き龍現象
- アクセス:生口島北ICから車で約5分
- ポイント:サイクリングや徒歩での通行も可能。風の強い日は注意。
生口島サンセットビーチ
出典:「概要│瀬戸田サンセットビーチ⧉」|瀬戸田サンセットビーチ
http://www.onomichi-sunset-beach.jp/access.html
白い砂浜と透明度の高い海が美しい「生口島サンセットビーチ」。その名の通り、夕日の名所としても知られています。夏には海水浴やバーベキューを楽しむ人々で賑わい、マリンスポーツも体験できます。シャワーや更衣室、休憩所なども完備されているので、家族連れや友人同士で気軽に訪れることができます。穏やかな瀬戸内海を眺めながら、のんびりとした時間を過ごすのに最適な生口島おすすめスポットです。
- アクティビティ:海水浴、シーカヤック、SUPなど
- 施設:シャワー、更衣室、トイレ、売店、キャンプ場(要予約)
- アクセス:生口島北ICから車で約10分
観音山展望台
出典:「生口島の観音山(登山口〜)、因島の青影山、奥山(大山峠〜それぞれ往復)【尾道市、広島県】 – 2023年10月01日 [登山・山行記録]-ヤマレコ⧉」|ヤマレコ
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-6003362.html
生口島のほぼ中央に位置する観音山。その山頂付近にある展望台からは、瀬戸田の町並みや瀬戸内海の島々、そして遠く四国の山々まで360度の大パノラマが広がります。特に夕景は格別で、ロマンチックな雰囲気に包まれます。展望台へ続く道はやや細いですが、登り切った先には感動の景色が待っています。
- 見どころ:360度のパノラマビュー、夕日
- アクセス:瀬戸田港から車で約15分
生口島のサイクリングロード:しまなみ海道の宝石
「サイクリストの聖地」しまなみ海道の一部である生口島は、比較的平坦な道が多く、初心者でもサイクリングを楽しめる島です。島を一周するコース(約30km)は、美しい海岸線、のどかな柑橘畑、アート作品などを眺めながら、心地よい汗を流すことができます。「生口島自転車」旅は、島の魅力を肌で感じる最高の体験となるでしょう。
- コース例:
- 生口島一周コース:約30km、所要時間 約2~3時間(休憩含まず)。平坦な道が多く走りやすい。
- しまなみ海道縦断コースの一部として:尾道方面や今治方面へ続くルート。
- 難易度:初級~中級
- レンタサイクル:
- 瀬戸田港周辺や、しまなみ海道沿いの主要な場所にレンタサイクルターミナルがあります。
- 料金目安:1日1,100円~(保証料別途、乗り捨て可能な場合あり)
- 電動アシスト自転車やスポーツタイプの自転車も選べます。
- サイクリストへのアドバイス:
- ヘルメットを着用し、交通ルールを守りましょう。
- 水分補給をこまめに行い、休憩を取りながら無理のないペースで走りましょう。
- 島内には「サイクルオアシス」と呼ばれる休憩ポイントが設置されています。
- 美しい景色に気を取られすぎず、安全運転を心がけてください。
この他にも、生口島には「島ごと美術館」として屋外に展示された現代アート作品群や、静かな佇まいの寺社、地元の人々に愛される小さな公園など、魅力的なスポットがたくさんあります。ぜひ、あなただけの生口島おすすめスポットを見つけてみてください。
生口島グルメ:島の恵みを味わい尽くす!
「食」も生口島旅行の大きな楽しみの一つ。「生口島グルメ」といえば、やはり国内有数の生産量を誇るレモンは外せません。その他にも、瀬戸内海の新鮮な海の幸や、温暖な気候が育んだ柑橘類など、島の恵みを存分に味わいましょう。
生口島名物!必食グルメ
- 生口島レモン料理・スイーツ:「レモンの島」ならではの多彩なレモングルメが楽しめます。レモン鍋、レモンラーメン、レモンを使ったパスタやピザなどの食事系から、レモンケーキ、レモンタルト、レモンジェラート、レモネードといったスイーツやドリンクまで、爽やかな酸味と香りが食欲をそそります。特におすすめなのが、島内の多くのカフェやパティスリーで提供されている「まるごとレモンケーキ」。皮まで食べられる生口島産レモンを贅沢に使った逸品です。お土産にも喜ばれること間違いなし!
出典:「店舗紹介|島ごころ公式サイト⧉」|patisserie-okumoto.com
https://www.patisserie-okumoto.com/shop.html
- 新鮮な海の幸:瀬戸内海で獲れたばかりの新鮮な魚介類も生口島の魅力。特にタコは名物で、タコ飯やタコの天ぷら、刺身などで味わえます。他にも、鯛やアコウ(キジハタ)など、旬の地魚を使った料理を提供する食事処が点在しています。地元の漁師さんが営むお店なら、より新鮮でリーズナブルに楽しめるかもしれません。
- 島みかん・柑橘類:レモン以外にも、みかん、はっさく、デコポンなど、年間を通して様々な柑橘類が栽培されています。島内には直売所も多く、旬の柑橘を味わったり、ジャムやジュースなどの加工品をお土産に購入したりするのもおすすめです。
おすすめ食事処&カフェ
生口島には、地元の食材を活かした魅力的なレストランやカフェがたくさんあります。ここではいくつか例を挙げますが、散策しながら気になったお店に立ち寄ってみるのも旅の醍醐味です。
- ドルチェ 本店:
出典:「ドルチェ 本店 – 瀬戸田町林/ジェラート・アイスクリーム | 食べログ⧉」|食べログ
https://tabelog.com/hiroshima/A3406/A340603/34002088/
瀬戸田にある人気のジェラート専門店。地元の柑橘を使ったジェラートは絶品です。しまなみ海道サイクリングの休憩にもぴったり。
- 住所:広島県尾道市瀬戸田町林20-8
- 岡哲商店:
出典:「【岡哲商店のコロッケ】しまなみ海道生口島|瀬戸田「しおまち商店街」の名物グルメ – じてりん⧉」|train-cycling.com
https://train-cycling.com/shimanami-ikuchijima-korokke/
しおまち商店街にある精肉店ですが、揚げたてのコロッケやミンチカツが観光客にも大人気。散策のお供にぜひ。
- 住所:広島県尾道市瀬戸田町瀬戸田511
- ちどり:
出典:「御食事処ちどり公式サイト 尾道しまなみ海道⧉」|chidori-onomichi.com
http://chidori-onomichi.com/
瀬戸田港近くにある老舗の食事処。タコ料理をはじめ、地元の魚介を使った定食などが味わえます。
- 住所:広島県尾道市瀬戸田町沢209-31
生口島観光マップを片手に、美味しいお店を探すのも楽しい体験になるでしょう。
生口島アクティビティ:五感で楽しむ島時間
豊かな自然に恵まれた生口島では、様々なアクティビティを通じて島を満喫することができます。「生口島アクティビティ」で、思い出に残る体験をしてみませんか?
- サイクリング:前述の通り、生口島観光の王道アクティビティ。自分のペースで島を巡り、美しい景色や美味しいものを発見する楽しさは格別です。レンタサイクルショップも充実しているので、手ぶらで訪れても安心です。
- 難易度:初級~中級
- 所要時間:コースによる(島一周は約2~3時間)
- 料金:レンタサイクル1日1,100円~
- 持ち物:動きやすい服装、帽子、サングラス、日焼け止め、飲み物
- 海水浴・マリンスポーツ:生口島サンセットビーチでは、夏場に海水浴が楽しめます。また、穏やかな瀬戸内海はシーカヤックやSUP(スタンドアップパドルボード)などのマリンスポーツにも最適。事前に予約が必要な場合があるので、確認しておきましょう。
- 難易度:初級~
- 所要時間:半日~1日
- 料金:アクティビティにより異なる(例:シーカヤック体験 半日5,000円~)
- 予約:事前に各催行会社へ問い合わせ・予約推奨
- 持ち物:水着、タオル、着替え、日焼け止め、帽子、マリンシューズ
- ハイキング・ウォーキング:観音山など、島内には気軽に楽しめるハイキングコースもあります。柑橘畑の中を歩いたり、高台からの絶景を目指したりと、自然を身近に感じられます。歩きやすい靴で、無理のない計画を立てましょう。
- 難易度:初級~
- 所要時間:コースによる
- 持ち物:歩きやすい服装・靴、帽子、飲み物、雨具(天候による)
- レモン狩り・農業体験:シーズンによっては、レモン狩りなどの農業体験ができる農園もあります(要事前確認・予約)。自分で収穫した新鮮なレモンの味は格別です。子供連れの家族にも人気の生口島アクティビティです。
生口島へのアクセス:快適な旅のプランニング
生口島へのアクセス方法は主に車、公共交通機関(バス)、船があります。ご自身の出発地や旅のスタイルに合わせて、最適な「生口島アクセス」方法を選びましょう。
車でのアクセス
- 本州方面から:
- 西瀬戸自動車道(しまなみ海道)を利用し、「生口島北IC」または「生口島南IC」で降ります。
- 山陽自動車道「福山西IC」からしまなみ海道へ。
- 所要時間例:広島市内から約1時間30分、岡山市内から約1時間40分(いずれも有料道路利用)
- 四国方面から:
- 西瀬戸自動車道(しまなみ海道)を利用し、「生口島南IC」または「生口島北IC」で降ります。
- 今治ICからしまなみ海道へ。
- 所要時間例:今治市内から約40分、松山市内から約1時間20分(いずれも有料道路利用)
- 駐車場:主要な観光スポットや宿泊施設には駐車場がありますが、スペースに限りがある場合もあります。特に観光シーズンは混雑することも。
公共交通機関でのアクセス
- 新幹線+バス:
- JR「福山駅」または「尾道駅」から、しまなみ海道方面行きのバス(しまなみライナーなど)に乗車。「瀬戸田BS(バスストップ)」や「瀬戸田港」などで下車。
- 所要時間例:福山駅から瀬戸田BSまで約1時間。
- 料金例:福山駅~瀬戸田BS 片道約1,500円。
- 飛行機+バス:
- 広島空港から福山駅または尾道駅へリムジンバスで移動し、その後しまなみ海道方面行きのバスに乗り換え。
- 船:
- 尾道港から瀬戸田港へは高速船やフェリーが運航しています。船旅ならではの景色も楽しめます。
- 所要時間:高速船で約40分。
- その他、三原港などからも航路があります。
島内交通
島内の移動は、レンタサイクルが最もポピュラーで便利です。路線バスも運行していますが、本数が少ない区間もあるため、事前に時刻表を確認しておきましょう。タクシーも利用可能です。
生口島で宿泊:旅の疲れを癒すおすすめの宿
日帰りでも楽しめますが、ゆっくりと生口島の魅力を満喫するなら宿泊がおすすめです。「生口島宿」には、リゾートホテルからアットホームな旅館、サイクリスト向けのゲストハウスまで、様々なタイプの宿泊施設があります。
- ホテル:瀬戸内海を一望できるオーシャンビューの客室や、充実した設備を持つホテルがあります。
- 例:ホテル アジュール汐の丸(生口島ではありませんが近隣の因島にあり、生口島観光の拠点にも)
- 旅館:地元の食材を使った料理が自慢の旅館や、温泉を楽しめる宿もあります。温かいおもてなしで旅の疲れを癒しましょう。
- 例:瀬戸田エリアに数軒の旅館があります。
- 民宿・ゲストハウス:リーズナブルに宿泊したい方や、他の旅行者との交流を楽しみたい方におすすめです。サイクリストフレンドリーな宿も多く、自転車の保管場所やメンテナンススペースが用意されていることもあります。
- 例:ゲストハウスNEST(サイクリストに人気)
宿泊施設は、特に観光シーズンや週末は早めに予約することをおすすめします。ご自身の旅のスタイルや予算に合わせて、最適な「生口島宿」を見つけてください。
まとめ
瀬戸内海の美しい自然、心ときめくアート、美味しいグルメ、そして爽快なサイクリングが楽しめる生口島。この記事でご紹介した「生口島観光マップ」が、あなたの生口島旅行計画の一助となれば幸いです。さあ、次の休日は、魅力あふれる生口島へ出かけてみませんか?きっと忘れられない素晴らしい体験があなたを待っています。
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