アフリカ大陸の北西端に位置するモロッコは、エキゾチックな文化、息をのむような自然、そして歴史が息づく世界遺産が旅人を魅了してやまない国です。迷路のような旧市街を散策し、鮮やかな色彩に彩られたスークで活気を感じ、広大なサハラ砂漠で満天の星空に感動する――。そんな非日常の体験が、あなたを待っています。
この記事では、モロッコの主要な観光スポットを効率よく巡るCantour社の7泊10日間の周遊モデルコースをメインにご紹介します。初めてモロッコを訪れる方や、限られた日数で主要な魅力を満喫したい方にとって最適な旅行プランとなるでしょう。さらに、より自由な旅を求める方向けに、サハラ砂漠の風社の8日間コースも参考情報として織り交ぜ、あなたの理想のモロッコ観光をサポートします。
さあ、このモデルコースを参考に、あなただけの特別なモロッコ旅行プランを計画してみませんか?
- 10日間モロッコ周遊モデルコース詳細:Cantour社が贈る感動の旅
- モロッコ旅行のヒント:旅をより豊かにする基本情報
- まとめ:モロッコの魅力が詰まった10日間で、忘れられない思い出を
10日間モロッコ周遊モデルコース詳細:Cantour社が贈る感動の旅
Cantour社が提案するこの10日間のモデルコースは、モロッコの主要な観光都市を巡りながら、歴史、文化、そして壮大な自然を余すところなく体験できるよう設計されています。学生や個人旅行者向けに、通年で成田または羽田発着で利用可能です。
1日目:エミレーツ航空でカサブランカへ
ドバイ経由でモロッコ最大の都市へ
旅の始まりは、成田または羽田からエミレーツ航空での出発です。世界有数の航空会社として知られるエミレーツ航空は、機内サービスも充実しており、約400名以上が搭乗可能なエアバスA380型機がドバイ⇔カサブランカ間で就航しています。ドバイでの乗り継ぎを経て、モロッコの玄関口であるカサブランカ(ムハンマド5世国際空港)へ向かいます。
快適な空の旅を終え、モロッコに到着したその日から、あなたの冒険は始まります。
2日目:カサブランカ観光と帝都ラバトへ
出典:「モロッコの首都ラバト。洗練されたお勧め観光スポット4選! – skyticket 観光ガイド⧉」|skyticket 観光ガイド
https://skyticket.jp/guide/75389/
アラブとヨーロッパが融合するカサブランカ
午前中にカサブランカ空港に到着し、入国手続きを済ませた後、ガイドと共にカサブランカ市内観光へ。カサブランカは、モロッコ最大の都市でありながら、アラブとヨーロッパの雰囲気が融合した独特の異国情緒が漂います。エキゾチックな旧市街、美しい海岸線、そして壮麗なモスクなど、見どころが満載の観光スポットです。
カサブランカ観光を楽しんだ後は、モロッコの首都ラバト市へ移動します。宿泊はラバト中心部に位置する4ツ星ホテル「ヘルナン(HELNAN)」です。多くのレストランやショッピング街にも近く、観光に便利な立地が魅力です。ホテルにチェックイン後、夕食へご案内します。
3日目:ラバト、青い街シャウエン、そして迷宮都市フェズへ
出典:「【2025年最新】シャウエンでおすすめの観光地10選!青い街並みを冒険しよう | NEWT(ニュート)⧉」|【2025年最新】シャウエンでおすすめの観光地10選!青い街並みを冒険しよう
https://newt.net/mar/mag-6764547656
世界遺産の首都ラバトを巡り、シャウエンの青に包まれる
ホテルで朝食を済ませた後、ラバト市内観光へ。モロッコの首都ラバトは、旧市街と新市街が調和した洗練された「庭園都市」として知られ、2012年には世界遺産に登録されました。特に人気の観光スポットは、伝統的なイスラム美術とモザイク、タイルが織りなす美しい「モハメッド五世廟」と、未完成のモスクのミナレットとしてラバトの象徴である「ハッサン塔」です。
ラバト観光の後は、モロッコ最後の聖都シャウエンへ移動。途中、ランチを挟みます。シャウエンは「青い街」として知られ、その美しい景観は訪れる人々を魅了します。旧市街のメディナは、様々な青が織りなす迷路のような街並みが広がり、どこを切り取ってもフォトジェニック。15世紀に建設されたシャウエンを代表する「グランモスク」の外観も見学できます。
出典:「モロッコ シャウエン グランモスクの夜景 [34630852] | 写真素材・ストックフォトのアフロ⧉」|写真素材・動画素材ならアフロ
https://www.aflo.com/ja/contents/34630852
最古の迷宮都市フェズへ
シャウエンの美しい青を堪能した後は、最古の迷宮都市フェズへ移動します。宿泊は、フェズ市内中心部から徒歩約10分の立地最高の4ツ星ホテル「バーサ(BATHA)」です。旧市街が目の前という絶好のロケーションで、中世の迷宮都市の様子を垣間見ることができます。ホテルにチェックイン後、夕食へご案内します。
4日目:フェズ終日観光と旧市街の民家訪問
生きた世界遺産フェズを深く知る
朝食後、終日フェズの観光に繰り出します。フェズは、世界遺産にも登録されている生きた迷宮都市。見どころは多岐にわたります。美しいモロッコのイスラム建築の傑作「カロインモスク(外観)」、モロッコの象徴的な門「ボジュルード門(外観)」、14世紀に建てられたイスラム教の学び舎「イナニア神学校(入場)」を巡ります。
また、モロッコの手工芸品の象徴の一つである伝統的な染色技術で作られた美しい陶器「タヌリー染色壺」を見学。さらに、モロッコで最も重要な宗教的な場所の一つであり、9世紀に建てられたモロッコ最古のモスク「イドリス聖者廟」を訪れます。
ランチを挟んだ午後は、旧市街の民家を訪問する貴重な体験が待っています。迷宮のような旧市街に暮らす住民宅で、お茶をいただきながら地元の方々との交流を深めます。これにより、単なる観光では得られない、モロッコの生活文化に触れる貴重な機会となります。夕食後も、フェズ バーサ(BATHA)ホテルに宿泊します。
5日目:サハラ砂漠へ移動し、砂丘を四駆で走る
大自然の息吹を感じる砂漠の旅
ホテルでの朝食後、いよいよサハラ砂漠の中心、エルフードへ向かいます。移動の途中では、高原の街イフランで休憩し、高原都市ミデルトで昼食を取ります。その後、美しい「ジズ渓谷」を見学しながら、壮大な自然の景色を楽しみます。
エルフードに到着後、四駆に乗り換えて大メルズーガ砂丘へ。広大な砂漠の中を四駆で駆け抜ける体験は、まさに圧巻です。宿泊は、砂漠の入口に位置する美しいオーベルジュ「ヤスミナ(AUBERGE YASMINA)」です。砂漠の中の砦を思わせる外観で、広々とした中庭やプールがあり、テラスからは砂丘が一望できます。
サハラ砂漠で満天の星空を体験
ホテルにチェックインし夕食を済ませた後は、この旅のハイライトの一つ、サハラ砂漠での星空観察です。世界一流の星空が見られるサハラ砂漠一帯では、天気が良ければ無数の流れ星を鑑賞できるかもしれません。遮るもののない広大な夜空に広がる星の輝きは、忘れられない感動を与えてくれるでしょう。オーベルジュ、ヤスミナ(AUBERGE YASMINA)泊。
6日目:エルフードで原石拾いとパワースポット見学、そしてウワルザザードへ
砂漠の日の出と大地の神秘に触れる
早朝には、各自で壮大なサハラ砂漠の日の出を鑑賞できます。地平線から昇る太陽が砂丘をオレンジ色に染め上げていく光景は、息をのむ美しさです(オプションでラクダ乗りの体験も可能です。詳細はお問い合わせください)。
朝食後、化石の採掘や加工、販売が盛んな街エルフードへ移動し、途中「アンモナイト原石拾い」を楽しみます。太古のロマンを感じる体験です。その後、隊商都市ウワルザザードへ移動する道中で、パワースポットとして有名な「トドラ大渓谷」を見学します。切り立った岩壁が迫るその景観は、まさに大自然の造形美。また、道中では地下水道跡も見学し、サハラ砂漠における水の貴重さを体感します。
途中ランチを挟み、ワルザザードに到着。宿泊は4ツ星ホテル「ル ザット(LE ZAT)」です。親切なスタッフと温かい雰囲気で、砂漠の旅の疲れを癒してくれるでしょう。チェックイン後、夕食へご案内します。ワルザザートLE ZAT泊。
7日目:世界遺産アイト・ベン・ハッドゥ見学と赤い街マラケシュへ
出典:「【2025年最新】モロッコでおすすめの観光地10選!エリア別に厳選 | NEWT(ニュート)⧉」|【2025年最新】モロッコでおすすめの観光地10選!エリア別に厳選
https://newt.net/mar/mag-620552504
映画の舞台となった世界遺産を訪れる
朝食後、世界遺産「アイト・ベン・ハッドゥ」へ向かいます。モロッコのサハラ砂漠にある古代の要塞都市で、レンガと泥で建てられた独特のレッドカラーが特徴です。多くの映画のロケ地としても使われたその壮大な景色は、一見の価値あり。カスバ内を見学し、微かにそこに暮らす住民宅を訪問する貴重な機会も得られます。
カスバとは、要塞や城塞を指し、狭い通りや迷路のような構造が特徴で、防御用の壁や塔、宮殿、モスク、市場などが含まれています。その美しさと歴史的重要性から、モロッコ観光において人気の観光スポットです。
ランチを挟んだ後、いよいよ「赤い街マラケシュ」へ移動します。宿泊は、マラケシュの新興住宅街アグダルに位置する5ツ星ホテル「パーム プラザ ホテル & スパ(PALM PLAZA)」です。豪華なリゾートホテルで、屋内外プール、スパ、レストラン、バー、ラウンジなどを完備。快適な滞在が約束されます。マラケシュホテルチェックイン後、夕食へご案内します。マラケシュPALM PLAZA泊。
8日目:マラケシュ終日観光
活気あふれるマラケシュの魅力を満喫
ホテルでの朝食後、終日マラケシュ市内を見学します。マラケシュは、モロッコの文化と歴史が息づく美しい都市です。色鮮やかなスーク、アラブ・イスラム建築の優美なモスクや宮殿が魅力で、まさに観光スポットの宝庫です。
まずは、美しい庭園と湖を備えた歴史的な宮殿「メナラ離宮」へ。壮麗な景観とアンダルシア風建築が特徴です。続いて19世紀に建てられた美しい宮殿「バヒア宮殿」に入場し、モロッコの伝統的な建築美学と豪華な内装を堪能します。その後、モロッコの王家の墓地であり、壮大なモスクと墓がある「サーディン王家の墓」に入場します。
ランチを挟んで午後は、マラケシュのランドマークである12世紀のモスクのミナレット「クトウビアの塔」を写真ストップ。そして、迷路のような通りに数千もの店が並び、伝統的な工芸品やお土産、食品などを買うことができる旧市街の「スーク」での買い物体験も楽しみです。
この日のハイライトは、世界無形遺産に登録されたマラケシュの中心にある広場「ジャマ・エル・フナ広場」です。マラケシュ最大のスークにも直結し、観光の拠点としても便利です。夕方からは屋台が並び、ハリラスープやケバブなどモロッコの代表料理が楽しめます。ヘビ使いや踊り子、曲芸師など多くの芸人による大道芸が行われ、毎日深夜まで大勢の人で賑わいます。特に19時〜22時頃が最も活気があり、おすすめです。
観光終了後、ホテルに戻り夕食をいただきます。マラケシュPALM PLAZA泊。
9日目:カサブランカ空港へ
ホテルにて朝食後、名残惜しいマラケシュを後にして、カサブランカ空港へご案内します。ここからエミレーツ航空の便で、ドバイへと向かいます。
10日目:ドバイ経由にて帰国
ドバイでの乗り継ぎを経て、日本へと帰国の途につきます。モロッコでの10日間周遊の旅は、きっとあなたの心に深く刻まれる素晴らしい思い出となったことでしょう。
Cantour社の10日間コースと「サハラ砂漠の風」8日間コースの比較
Cantour社の10日間モデルコースは、カサブランカからスタートし、ラバト、シャウエン、フェズ、サハラ砂漠、アイトベンハッドゥ、マラケシュと、モロッコの主要な観光スポットを網羅した王道の旅行プランです。主要都市での宿泊は4ツ星、5ツ星ホテルが中心で、移動手段や観光の手配も含まれており、初めてモロッコを訪れる方や、手間なく安心して周遊したい方に最適です。
一方、「サハラ砂漠の風」が提供する8日間モデルコースは、お客様の予定や希望をもとに、モロッコ人の視点からアドバイスを行い、既成ツアーとは異なるオリジナルプランを作成することを特徴としています。この8日間コースでは、カサブランカ到着後、メクネスから観光をスタートし、マンスール門やムーレイ・イスマル廟、ダル・エル・マなどを見学します。フェズではリヤドに2連泊し、旧市街をタウンガイドと共に散策する体験が盛り込まれています。その後、サハラ砂漠ではテントに宿泊するユニークな体験も可能です。
Cantour社のコースが「効率的な主要観光地の周遊と快適な宿泊」を重視するのに対し、「サハラ砂漠の風」のコースは「よりパーソナルな体験とカスタマイズ性」を重視していると言えるでしょう。ご自身の旅行スタイルや予算、滞在日数に合わせて、最適なモロッコ旅行プランを選んでください。
モロッコ旅行のヒント:旅をより豊かにする基本情報
魅力的なモロッコ観光を存分に楽しむために、旅行前に知っておきたい基本情報をまとめました。
ビザ、通貨、言語、気候
- **ビザ**: 日本国籍の場合、観光目的の90日以内の滞在であればビザは不要です。ただし、最新の情報は大使館や外務省のウェブサイトで確認することをおすすめします。
- **通貨**: モロッコの通貨はモロッコ・ディルハム(MAD)です。日本円からの両替は主要空港や銀行、両替所で可能です。クレジットカードも主要ホテルやレストランで利用できますが、地方やスークでは現金が便利です。
- **言語**: 公用語はアラビア語とベルベル語です。フランス語が広く通じ、観光地では英語も比較的通じます。簡単なアラビア語の挨拶を覚えておくと、現地の人々との交流がよりスムーズになります。
- **気候**: モロッコは地域によって気候が大きく異なります。大西洋沿岸は比較的温暖で過ごしやすいですが、内陸のフェズやマラケシュは夏は暑く、冬は冷え込みます。サハラ砂漠は昼夜の寒暖差が非常に大きいため、重ね着できる服装がおすすめです。通年で観光は可能ですが、春(3~5月)と秋(9~11月)が最も過ごしやすいとされています。
モロッコ料理の魅力
モロッコの旅の楽しみの一つは、その豊かな食文化です。代表的な料理をいくつかご紹介します。
- **タジン**: モロッコを代表する煮込み料理。円錐形のタジン鍋で、肉(鶏肉、牛肉、羊肉)と野菜、スパイスを蒸し煮にしたもので、種類が豊富です。
- **クスクス**: 世界最小のパスタとも呼ばれる粒状のデュラム小麦を蒸したもの。金曜日に食べられることが多く、野菜や肉の煮込みをかけていただきます。
- **ハリラスープ**: モロッコの国民的スープ。トマトベースでひよこ豆やレンズ豆、肉、スパイスが入っており、ラマダン明けによく食べられます。
- **ミントティー**: 「モロッコのウィスキー」とも呼ばれる、国民的飲み物。甘くて清涼感があり、おもてなしの心を表す大切な一杯です。
心ときめくモロッコのお土産選び
Cantour社の「モロッコお土産10選」も参考に、モロッコ旅行の思い出にぴったりの品を見つけましょう。
- **革製品**: フェズのタンネリで有名な革製品は、バブーシュ(革製のスリッパ)やバッグ、財布などが人気です。
- **陶器**: 鮮やかな彩色が特徴的なフェズ焼きやサフィ焼きなど、職人技が光る陶器はお土産にぴったりです。
- **アルガンオイル**: モロッコ南西部でしか採れない貴重なアルガンツリーの実から作られるオイル。美容用と食用があり、お土産として非常に人気があります。
- **スパイス**: モロッコ料理に欠かせない様々なスパイスは、スークで量り売りされています。
- **ミントティーセット**: 伝統的なモロッコ風のティーポットとグラスのセットは、帰国後も旅の雰囲気を楽しめます。
安全に関する注意点
モロッコは比較的安全な国ですが、観光地ではスリや置き引きなどの軽犯罪に注意が必要です。特に人混みの多いジャマ・エル・フナ広場やスークでは、貴重品の管理を徹底しましょう。夜間の単独行動は避け、信頼できるタクシーを利用するなど、基本的な防犯意識を持つことが大切です。
まとめ:モロッコの魅力が詰まった10日間で、忘れられない思い出を
Cantour社の10日間モデルコースは、モロッコが誇る世界遺産の数々から、シャウエンの青い街、フェズの迷宮、サハラ砂漠の壮大な自然、そしてマラケシュの活気まで、モロッコの主要な観光スポットを余すところなく体験できる贅沢な旅行プランです。
このモデルコースを参考にすれば、初めてのモロッコ旅行でも安心して、その神秘的な魅力に触れることができます。サハラ砂漠の満点の星空の下で過ごす夜、アイトベンハッドゥのカスバを歩く時間、マラケシュのジャマ・エル・フナ広場の熱気は、きっとあなたの心に深く刻まれるでしょう。これらの素晴らしい観光地を巡る旅は、まさに一生忘れられない体験となるはずです。
もし、このモデルコースをベースに、さらにご自身の希望に合わせた旅行プランをアレンジしたい場合は、ぜひ専門の旅行会社にお問い合わせください。Cantour社では、旅行日数やフライト、出発地の変更、ホテルのお部屋タイプなど、お客様のご要望に応じたプラン作成が可能です。最新情報や注意点なども、お気軽にご相談ください。
さあ、魅惑の国モロッコへ、あなただけの素晴らしい旅に出かけましょう!
- モロッコ観光庁: https://www.visitmorocco.com/
- エミレーツ航空: https://www.emirates.com/
- Cantour社のモロッコモデルコース: https://www.cantour.co.jp/special/19741
- サハラ砂漠の風: https://sahara-breezetravel.com/
この記事に関するご意見やご質問があれば、ぜひコメント欄にご記入ください。皆様のモロッコ旅行が素晴らしいものとなるよう、心よりお祈り申し上げます。
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