出典:「天売島観光サイト「天売島.jp」⧉」|天売島観光サイト「天売島.jp」
https://www.teuri.jp/
都会の喧騒を離れ、大自然に抱かれる癒やしの旅をしたい…そんなあなたに、北海道の秘境・天売島をご紹介します!
100万羽もの海鳥が営巣するこの島は、息を呑むような絶景と、忘れられない体験が待っています。北海道旅行の新たな目的地として、また、バードウォッチングや写真撮影を楽しむ旅として、天売島は最高の選択肢の一つです。
この記事では、天売島へのアクセス方法から、絶対に見逃せない観光スポット、おすすめの宿泊施設やグルメ、さらには島を楽しむためのツアー情報や注意点まで、天売島観光の魅力を余すところなくお届けします。さあ、あなたも天売島で特別な島旅を計画してみませんか?
II. 天売島へのアクセス:フェリーでの船旅を楽しもう
天売島への旅は、北海道本土の羽幌町(はぼろちょう)から始まります。ここから羽幌沿海フェリーに乗船し、日本海を渡ります。天売島へのアクセスは、このフェリーが唯一の公共交通機関です。
出典:「Q&A | 羽幌町観光協会 天売島・焼尻島 観光サイト 島時間⧉」|羽幌町観光協会 天売島・焼尻島 観光サイト 島時間
https://teuri-yagishiri.jp/feel/faq.html
羽幌沿海フェリーでのアクセス詳細
羽幌沿海フェリーは、羽幌港から焼尻島(やぎしりとう)を経由して天売島へ向かいます。フェリーと高速船があり、季節や曜日によって便数や時刻が変動します。通常、フェリーは1日最大3便、高速船も1日最大3便運航しています。所要時間はフェリーで約1時間30分~1時間45分、高速船で約1時間です。料金や最新の運航状況、予約方法については、必ず公式サイトをご確認ください。
- 公式サイト:羽幌沿海フェリー
羽幌フェリーターミナル(北海道苫前郡羽幌町港町1丁目 TEL:0164-62-1774)は、乗船手続きを行う拠点です。ターミナル内には駐車場があり、車でのアクセスも可能です。売店はありませんが、ゴールデンウィークから8月末までは「浜のかあちゃん食堂」が営業しており、地元の味を楽しむことができます。無料Wi-Fiも利用可能です。フェリーに乗れば、大海原を眺めながらの船旅が、天売島への期待感を高めてくれるでしょう。
その他のアクセス方法
- 高速バス利用の場合:札幌などから高速バスを利用する場合、「本社ターミナル」で下車し、そこから羽幌港連絡バスに乗り換えて羽幌フェリーターミナルへ向かいます。
- 車・バイク・自転車でのアクセス:車やバイク、自転車もフェリーに積載可能です(別途料金が必要)。島内の移動手段として持ち込むのも良いでしょう。ただし、積載台数に限りがあるため、特に繁忙期は事前の予約・確認をおすすめします。
天売島へのアクセスは少し時間がかかりますが、それもまた旅の醍醐味。計画をしっかり立てて、快適な船旅をお楽しみください。
III. 天売島の見どころ:100万羽の海鳥が織りなす生命のドラマと絶景
天売島は周囲約12kmの小さな島ですが、その魅力は計り知れません。特に西海岸に広がる断崖絶壁は、8種類100万羽ともいわれる海鳥たちの一大繁殖地。手つかずの自然が残るこの島で、感動的な風景と出会いましょう。
赤岩:海鳥たちの聖地、圧巻の奇岩
出典:「赤岩展望台から見…:天売島・焼尻島~海鳥、原生林、羊を育む北の離島 写真特集:時事ドットコム⧉」|時事ドットコム
https://www.jiji.com/jc/d4?p=tyi013-teuri18&d=d4_travel
天売島のシンボル的存在である「赤岩」。海中から垂直に48mもそびえ立つその姿は圧巻です。ここは絶滅危惧種であるオロロン鳥(ウミガラス)や、数十万羽のウトウにとって大切な営巣地。雪解けの頃から夏にかけて、オロロン鳥は子育てに励みます。崖の草地にはウトウの巣穴が無数にあり、5月上旬頃からは親鳥が海で捕らえた魚をヒナに運ぶ健気な姿が見られるかもしれません。特に夕暮れ時、一斉に巣へと戻るウトウの大群は、言葉を失うほどの迫力です。まるで空を覆い尽くすかのようなその光景は、生命の力強さを感じさせてくれます。赤岩展望台からは、世界でも観察しやすいとされるケイマフリが巣から出入りする姿や、運が良ければゴマフアザラシの姿も見ることができます。
観音岬展望台:断崖絶壁とハートの奇跡
出典:「天売島・焼尻島の観光スポット|フェリーで旅する北海道⧉」|天売島・焼尻島の観光スポット|フェリーで旅する北海道
https://www.visit-hokkaido.jp/ferry/model_course06/
天売島の西海岸に位置する「観音岬展望台」は、荒々しい断崖絶壁と広大な日本海が織りなす絶景ポイントです。ここはウミネコの一大繁殖地としても知られ(近年は繁殖数が減少傾向にありますが)、夕暮れ時には「ミャーミャー」という鳴き声と共に巣に戻る群れを観察できます。展望台からの眺めは息をのむほど美しく、自然の雄大さを肌で感じることができるでしょう。近年、崖崩れによって断崖に現れたハート型の岩が「愛のパワースポット」として話題を集めており、これを目当てに訪れる人も増えています。100万羽の海鳥たちの愛の象徴とされるこのハート型は、観音岬からよく見えます。
天売島ぐるっと一周ツアー:地元ガイドと巡る島の魅力
天売島の魅力を効率よく、そして深く知りたいなら「天売島ぐるっと一周ツアー」がおすすめです。地元ガイドの詳しい解説を聞きながら、赤岩展望台、海鳥観察舎、観音岬など、海鳥たちの営巣地や絶景ポイントを巡ります。世界屈指の海鳥繁殖地の様子や、日本海と断崖が織りなすダイナミックな景観を一度に楽しむことができる、約1時間半のツアーです。
-
- 企画・運営:天売ツアーズ
- 料金:大人 3,000円、子供 2,000円(2歳以下で座席を使用しない場合は無料)
- 所要時間:約1時間30分
- 運行期間:4月19日~9月30日(運行時間は時期により変動)
- 集合場所:天売マフレ(宿泊先・港からの無料送迎サービス有り)
- 予約:天売ツアーズ予約サイト (予約優先、参加者が1名の場合は2名様料金にて実施可能)
季節によっては、北海道ならではの花々や、タイミングが合えば桜のポイントにも案内してくれることがあります。ガイドならではの島のディープな話も聞けるかもしれません。
ウトウ帰巣ナイトガイド:地球上でここだけの感動体験
天売島観光のハイライトとも言えるのが「ウトウ帰巣ナイトガイド」。日没後、約40万ペアともいわれるウトウが一斉に巣へと帰る光景は圧巻の一言。その数と羽音は、まるで空から無数の生き物が降り注いでくるかのようで、見る者を圧倒し、深い感動を与えてくれます。この「ウトウの群舞」は、地球上で天売島だけでしか見られないと言われるほど貴重な光景です。
- 企画・運営:天売ツアーズ
- 料金:大人 2,500円、子供 1,500円(2歳以下で座席を使用しない場合は無料)
- 所要時間:約1.5時間
- 運行期間:4月19日~7月21日頃(ウトウの子育て期間中のみ)
- 集合場所:宿泊場所にお出迎え(日没前18時50分頃)
- 観察場所:赤岩展望台
- 持ち物:運動靴、防寒着、雨具
- 予約:天売ツアーズ予約サイト (予約優先、当日の予約は15時最終受付、参加者が1名の場合は2名様料金にて実施可能)
- 注意点:ウトウに光をあてての撮影は厳禁です。ツアーで用意されるライトを使用し、ウトウとの衝突事故を防ぐためにもガイドの指示に従ってください。
夜の闇が迫る中、無数のウトウが織りなすスペクタクルは、一生忘れられない思い出になるでしょう。
その他のおすすめスポット
- 海鳥観察舎:海鳥繁殖地の真ん中に位置する展望施設。屋内には無料の望遠鏡が設置されており、断崖の岩棚で子育てをするウミウのヒナや、岬の草地で繁殖するオオセグロカモメなどをじっくり観察できます。正面の海には利尻富士が見えることもあり、6月中旬には周辺の丘にエゾカンゾウが咲き誇ります。
- 天売島観光案内所:羽幌沿海フェリー天売ターミナル内にあり、観光情報の提供やパンフレットの配布を行っています。コインロッカー(数に限りあり)もあるので、日帰り観光の際にも便利です。TEL: 01648-3-5401。
- 【期間限定ツアー】海鳥繁殖地&野鳥観察ツアー:黒崎海岸のウミネコ繁殖地や赤岩展望台で、ケイマフリ、ウミガラス(オロロン鳥)、ウトウなどをじっくり観察するツアー。海鳥の活動が活発な時間帯に催行されます。(企画・運営:天売ツアーズ、運行期間:4月20日~7月21日、詳細は要確認)
IV. 天売島の宿泊施設:島時間を満喫できる宿選び
天売島には、旅のスタイルや予算に合わせて選べる宿泊施設がいくつかあります。民宿や旅館、ゲストハウスなど、個性豊かな宿で島ならではの温かいおもてなしを受けてみてはいかがでしょうか。
- 天売マフレ:2025年春にオープンした新しいロッジタイプの宿泊施設。ログハウスの母屋と5棟のコテージがあり、カフェ&ダイニングも併設。島の現地ツアーも実施しており、かつての「海の宇宙館」跡地に誕生した天売島の新たな観光拠点です。
- 電話番号:090-3188-0488
- 島の宿 大一:
出典:「島の宿大一【 口コミ・宿泊予約 】- トリップアドバイザー⧉」|トリップアドバイザー
https://www.tripadvisor.jp/Hotel_Review-g1120876-d11488879-Reviews-Shimanoyado_Daiichi-Haboro_cho_Tomamae_gun_Hokkaido.html
老舗の宿で、スタッフの細やかな気配りとアットホームな雰囲気が魅力。18の客室があり、団体利用にも対応できる島内最大規模の収容人数を誇ります。
- 電話番号:01648-3-5111
- 萬谷旅館:
出典:「観光情報 | 羽幌町観光協会 天売島・焼尻島 観光サイト 島時間⧉」|羽幌町観光協会 天売島・焼尻島 観光サイト 島時間
https://teuri-yagishiri.jp/info.html
宿の目の前が海という絶好のロケーション。波の音を聞きながらのんびり過ごしたい人におすすめです。天売港からは約2kmと少し離れていますが、商店が集中する島の中心街に近く、買い物にも便利です。
- 電話番号:01648-3-5224
- 民宿 栄丸:
漁師が営む宿。夏場は海鮮バーベキューが楽しめ、その他の季節には日本海の新鮮な海の幸を部屋食で堪能できます。- 電話番号:090-8425-9859
- ゲストハウス天宇礼(てうれ):
出典:「宿泊予約 [ゲストハウス天宇礼]⧉」|ゲストハウス天宇礼
https://teure.eyado.net/bookform.html
築60年ほどの古民家を改装し、2016年にオープンしたゲストハウス。島で唯一ドミトリー(相部屋)があり、旅人同士の交流も楽しめます。
- 電話番号:090-1097-0500
- 民宿 竹内:
出典:「お料理 – 天草民宿竹内⧉」|takeuchi-amakusa.kumamoto.jp
https://takeuchi-amakusa.kumamoto.jp/cuisines/
旬の海鮮を使った料理が評判の民宿。設備はシンプルですが、その分リーズナブルに宿泊できます。
- 電話番号:01648-3-5437
- 山田民宿:
出典:「山田民宿【 口コミ・宿泊予約 】- トリップアドバイザー⧉」|トリップアドバイザー
https://www.tripadvisor.jp/Hotel_Review-g1120876-d13391966-Reviews-Yamada_Minshuku-Haboro_cho_Tomamae_gun_Hokkaido.html
こちらも設備はシンプルですが、美味しい食事と海を望む立地が自慢の民宿です。
- 電話番号:01648-3-5151
多くの宿では、新鮮な海の幸を活かした食事が提供されます。予約は電話で行うのが一般的ですが、詳細は各施設に直接お問い合わせください。天売島の夜は静かで、満天の星空を眺めるのにも最適です。宿でのんびりと島時間を過ごすのも、旅の大きな楽しみの一つでしょう。
V. 天売島での食事:新鮮な海の幸を味わう
天売島を訪れたなら、やはり味わいたいのが新鮮な海の幸。島内には、地元の食材を活かした料理を提供する飲食店がいくつかあります。コンビニはありませんが、個性的なお店で島ならではの味覚を楽しみましょう。
- 天売マフレ(旧 海の宇宙館):宿泊施設に併設されたカフェ&ダイニング。ランチやディナーで洋食を中心としたメニューを楽しめます。カフェのみの利用も可能で、お土産や写真の展示もあります。
- 電話番号:090-3188-0488
- めし処漁師の店 海友丸:
出典:「秘境・天売島でのランチは、漁師直営の店に限る!|ウォーカープラス⧉」|ウォーカープラス(Walkerplus)
https://www.walkerplus.com/trend/matome/article/112609/
フェリーターミナルのすぐ目の前にあるお食事処。名物のウニ丼(期間限定)や海鮮塩ラーメンなど、天売島産の新鮮な海の幸をたっぷりと味わえます。
- 電話番号:01648-3-5611
- 番屋:
出典:「番屋 – 羽幌町その他/食堂 | 食べログ⧉」|食べログ
https://tabelog.com/hokkaido/A0109/A010905/1007604/
港から徒歩3分、海の宇宙館の隣にある昼食どころ。炭火で楽しむ海鮮料理をはじめ、定食や一品料理が豊富です。
- 電話番号:01648-3-5714
- Bポート:
出典:「パブハウスB・PORT (羽幌町) の口コミ8件 – トリップアドバイザー⧉」|トリップアドバイザー
https://www.tripadvisor.jp/Restaurant_Review-g1120876-d10017585-Reviews-Pub_House_Beport-Haboro_cho_Tomamae_gun_Hokkaido.html
通年ランチ営業をしている、島民にも親しまれているお店。パスタなどの洋食メニューもあり、ウニのシーズンには期間限定でウニ丼も提供されます。
- 電話番号:01648-3-5835
これらの飲食店のほか、島内には「川口商店」(TEL: 01648-3-5321)や「三浦商店」(TEL: 01648-3-5234)といった、食料品や生活雑貨、お土産などを扱う貴重な商店もあります。営業日や時間は事前に確認することをおすすめします。天売島ならではの味を、ぜひ堪能してください。
VI. 天売島観光の注意点:自然と海鳥を守るために
天売島は、希少な海鳥たちが命を育む貴重な場所です。この素晴らしい自然環境を未来へつなぐため、訪れる私たち一人ひとりがエコツーリズムの重要性を理解し、ルールとマナーを守ることが求められます。
海鳥保護のためのルール
- 立ち入り禁止区域を守る:展望台以外の海鳥繁殖地や、私有地の畑などには絶対に立ち入らないでください。私有地に入る場合は必ず許可を得ましょう。
- ゴミは持ち帰る:空き缶、紙くず、食べ物などのゴミは、すべて持ち帰りましょう。特に食べ物を野外に放置すると、カラスやネズミを誘引し、生態系に悪影響を与える可能性があります。
- 餌やりはしない:海鳥や渡り鳥に、お菓子などの食べ物を与えないでください。自然のバランスを崩す原因となります。
ウトウ帰巣観察時のマナー
ウトウの帰巣観察は感動的な体験ですが、以下のマナーを守りましょう。
- マイカー乗り入れ自粛:日没後の赤岩展望台へのマイカーやレンタカーでの乗り入れは自粛し、できる限りガイドツアーをご利用ください。夜間の車両はウトウとの衝突事故の原因となります。
- 観察場所を守る:ウトウの帰巣観察は赤岩展望台周辺に限り、展望台や道路から外れて繁殖地に立ち入ることは厳禁です。
- 観察時間:観察はおおむね夜8時頃まで(観光ガイドツアーが赤岩展望台を去るまで)としましょう。それ以降はウトウが路上にあふれ、事故の危険性が高まります。
- ライトの使用:ガイドツアーが設置するLEDライトで観察・撮影しましょう。ストロボ撮影や鳥に直接光を当てる行為は絶対にしないでください。
- 指示に従う:現場の環境省レンジャーや観光関係者の指示には必ず従ってください。
その他の注意点
- 釣りのマナー:釣り場をきれいに保つため、使用した釣具やゴミは必ず持ち帰ってください。漁業者や近隣住民の迷惑になる行為は避けましょう。
- シーカヤック・プレジャーボート:天売港および前浜漁港からの出入りは禁止されています。持ち込む場合は、天売島観光協会に必ず事前連絡が必要です。特に海鳥の繁殖シーズン(3月1日~8月20日)は、繁殖地の断崖に近づくのを控え、規制を守ってください。
- 緊急連絡先:万が一の事態に備え、天売島観光協会(TEL: 01648-3-5401 羽幌沿海フェリー天売ターミナル内)などの連絡先を控えておくと安心です。
これらのルールとマナーを守り、天売島の貴重な自然と海鳥たちに配慮した観光を心がけましょう。
VII. まとめ:奇跡の島・天売島で忘れられない体験を
100万羽の海鳥と人々が共存する、まさに「奇跡の島」天売島。手つかずの雄大な自然、断崖絶壁のダイナミックな景観、そして何よりも海鳥たちが織りなす生命のドラマは、訪れる人々に深い感動と忘れられない思い出を与えてくれます。都会では決して味わえない、ゆったりとした島時間の中で、自然の偉大さ、生命の尊さを感じてみませんか。一度訪れたら、きっとまた帰りたくなる。そんな魅力にあふれた天売島へ、ぜひ足を運んでみてください。
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