東京の中心に位置する銀座は、世界中の高級ブランドが軒を連ねる華やかな街であり、同時に日本の歴史と文化が息づく特別な場所です。大正時代から親しまれてきた「銀ぶら」という言葉が示すように、銀座の街をぶらぶらと散策するだけでも、その魅力に引き込まれることでしょう。
しかし、銀座の本当の魅力は、その多様な食文化にあります。最新のトレンドを牽引するスイーツやカフェから、長年愛され続ける老舗の味まで、銀座には訪れる人の五感を刺激する絶品のグルメが溢れています。この記事では、そんな銀座での食べ歩きに焦点を当て、最新スイーツから伝統の味まで、読者の皆様の銀座散策をより楽しく、思い出深いものにするための贅沢なガイドをご紹介します。
さあ、このガイドを片手に、銀座の街で心ときめく「食」の旅に出かけましょう!
銀座の最新スイーツ!話題のニューオープン店
進化し続ける銀座には、常に新しい風を吹き込む商業施設が誕生しています。ここでは、そんな話題のスポットで出会える、とっておきの最新スイーツをご紹介します。
GINZA SIXでアートとスイーツの融合を体験
世界の名だたるラグジュアリーブランド、海外で人気の日本初出店のグルメ、そして銀座最大の屋上庭園など、「買う」「食べる」「見る」のすべてを一度に楽しめるのが「GINZA SIX」です。館内には現代アート作品が随所に展示され、ショッピングだけでなくアート鑑賞も楽しめるのが魅力。地下2階のフードエリアには、老舗店の新業態ブランドやGINZA SIX限定商品が揃い、気の利いたお土産探しにも最適です。
Viennoiserie JEAN FRANÇOISの「Wチーズケーキデニッシュ」
出典:「mindtrip⧉」|Mindtrip
https://mindtrip.ai/restaurant/tokyo/viennoiserie-jean-francois/re-QCLqthOc?tm=b9d7fa5815b3784df39c663a299765a9
菓子パンのヴィエノワズリーを揃える「Viennoiserie JEAN FRANÇOIS」では、GINZA SIX限定商品として「Wチーズケーキデニッシュ」(410円・税込)を販売しています。サクサクとしたデニッシュ生地の中に、北海道産とフランス産のクリームチーズを使用したレアとベイクドの2層のチーズケーキが絶妙なハーモニーを奏でます。甘いパンを片手に、2階にあるオープンスペース「三原テラス」で優雅な休憩を楽しむのもおすすめです。
- 住所:東京都中央区銀座6-10-1
- 電話:03-6891-3390(総合インフォメーション受付10:30~20:30)
- 営業時間:〈ショップ・カフェ〉10:30〜20:30 〈レストラン〉11:00〜23:00 ※一部店舗により異なる
- 定休日:不定休
- Web:https://ginza6.tokyo/
東京ミッドタウン日比谷で特別な食体験を
日比谷の新名所として2018年3月にオープンした「東京ミッドタウン日比谷」は、エレガントな流線型を描くビルが印象的です。商業エリアには日本初出店のグルメや、コンセプチュアルなショップが集まり、ここでしか味わえないひとときが得られます。6階には、緑豊かな日比谷公園と連続する空間を意識して整備された空中庭園「パークビューガーデン」があり、都心にいながら癒しの時間を過ごせます。
ドローイング ハウス・オブ・ヒビヤで「体感するニッポンのテロワール」
その「パークビューガーデン」で上質な食事が楽しめるのが「ドローイング ハウス・オブ・ヒビヤ」です。“体感するニッポンのテロワール”をコンセプトに、日本の豊かな土壌を体感できる全国各地の“本当においしい食材”を使った一皿が提供されます。窓越しに広がる緑の庭園、その奥に続く日比谷公園や皇居外苑のロケーションが、料理をさらに特別なものに彩ります。特別な日のランチやカフェタイムに訪れたい、洗練された空間です。
- 住所:東京都千代田区有楽町1-1-2
- 電話:03-5157-1251(コールセンター受付11:00〜21:00)
- 営業時間:〈ショップ〉11:00~20:00 〈レストラン〉11:00~23:00 ※TOHOシネマズ日比谷の詳細は劇場ホームページをご覧ください
- Web:https://www.hibiya.tokyo-midtown.com/
銀座の高級百貨店で手に入れる、とっておきスイーツ
銀座での食べ歩きを語る上で外せないのが、歴史と伝統を誇る高級百貨店です。各百貨店が趣向を凝らした限定スイーツや絶品グルメは、まさに銀座ならではの贅沢な体験を約束してくれます。テイクアウトしてすぐに味わいたい場合は、各店に設置されている飲食可能な休憩所やパブリックスペースを利用するのがおすすめです。
銀座三越で芸術的かつ高品質なお菓子を
出典:「(Ginza, 日本)銀座三越 – 旅遊景點評論 – Tripadvisor⧉」|Tripadvisor
tripadvisor.com.tw
正面玄関に置かれたライオン像がシンボルの「銀座三越」は、ひと際賑わいを見せる地下2階のギンザフードガーデンが有名です。高級感のあるショップが多く入り、行列ができることもしばしばです。
ジョアンの「銀座のチョコブレッド」
出典:「『今日は、すんなり購入出来ました!』by 孤高のグルメ紀行 : ジョアン 銀座店 (Johan) – 銀座/パン [食べログ]⧉」|食べログ
https://tabelog.com/tokyo/A1301/A130101/13048506/dtlrvwlst/B286392843/?type=0
ベーカリー「ジョアン」では、銀座三越限定でチョコレートをたっぷり練り込んだ「銀座のチョコブレッド」を販売しています。1日4回の焼き立てを狙って多くの人が列をなすほどの人気商品です(販売時間は開店時、10:00、13:00、16:00、18:00の計4回。午後の販売は45分前より店頭で整理券を配布)。この絶品パンは、銀座土産としても喜ばれること間違いなしです。
ルノートルのスイーツ「フイユ・ドトンヌ」
出典:「ルノートル 銀座三越店「フイユ・ドトンヌ、エクレール・ノワゼット」⧉」|ハリネズミの耳
https://myosotis.tokyo/2201lenotre
洋菓子系も豊富な銀座三越ですが、フランス菓子界の父といわれるガストン・ルノートルが創設した「ルノートル」のスイーツは必食です。「フイユ・ドトンヌ」(864円・税込)はルノートルのスペシャリテで、濃厚ながら軽やかな口当たりが楽しめます。テイクアウトしたスイーツは9階の銀座テラスで食べることもできるので、休憩がてら立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
- 住所:東京都中央区銀座4-6-16
- 電話:03-3562-1111(大代表)
- 営業時間:〈ショップ〉10:00〜20:00 〈11・12階レストラン〉11:00〜23:00(店舗により営業時間が異なります)
- 定休日:不定休
- Web:https://www.mitsukoshi.mistore.jp/ginza.html
東急プラザ銀座でシック&おしゃれなグルメ体験
「東急プラザ銀座」は、日本の伝統工芸品である江戸切子をイメージしたガラス張りの外観が特徴的な複合商業施設です。銀座の中心地、数寄屋橋交差点の一角に立ち、ファッション、雑貨、グルメなど多彩なショップが集結しています。
PARLAの「クレープタタン」
出典:「『上品な高級クレープ。味は本店同様おいしい!』by ままんご : PARLA 東急プラザ銀座 (パーラ) – 銀座/クレープ・ガレット [食べログ]⧉」|食べログ
上品な高級クレープ。味は本店同様おいしい!(ままんご)-PARLA 東急プラザ銀座上品な高級クレープ。味は本店同様おいしい!
なかでも話題なのは、大人が喜ぶリッチなクレープで知られる「PARLA(パーラ)」の銀座限定商品「クレープタタン」です。紅玉リンゴの季節においしいタルトタタンがクレープになりました。通りに面した外観もヨーロッパを思わせるおしゃれな雰囲気で、店内には簡単なイートインスペースも備えられています。銀座の洗練された街並みにぴったりの、フォトジェニックなスイーツです。
- 住所:東京都中央区銀座5-2-1
- 電話:03-3571-0109
- 営業時間:〈ショップ〉11:00〜21:00 〈ギンチカマルシェ〉B1階 11:00~23:00/B2階 11:00~23:00 〈ギンマチダイニング〉11:00~23:00 〈キリコテラス〉11:00〜23:00 ※ほか店舗により異なる
- 定休日:1月1日、ほか年に1回不定休
- Web:https://ginza.tokyu-plaza.com/
松屋銀座で銀座生まれのお土産を手に入れる
出典:「松屋銀座 | 百貨店・モール | 銀座を探訪する | GINZA OFFICIAL – 銀座公式ウェブサイト⧉」|GINZA OFFICIAL – 銀座公式ウェブサイト
https://www.ginza.jp/ja/landmark/117
創業150周年を迎えた老舗百貨店「松屋銀座」は、唯一銀座に本店を構える百貨店であり、この地で最も古い歴史を持ちながらも新しいものを積極的に取り入れています。「手土産の松屋」との呼び声も高く、地下1階の食品フロアには、手堅いグルメショップから松屋銀座オリジナルのショップまで多彩な店が揃います。
ミルフィユ メゾン フランセ
出典:「MILLE-FEUILLE MAISON FRANCAIS 松屋銀座店 | Harumari TOKYO⧉」|Harumari TOKYO
https://harumari.tokyo/spot/9551/
ブック型のパッケージがおしゃれな「ミルフィユ メゾン フランセ」は、松屋銀座限定のミルフィユ専門店です。女性から熱い支持を受ける、おすすめのスイーツショップです。
ラベイユ 松屋銀座店の「銀座のはちみつ」
「銀座ならではの味」をより求めるなら、ハチミツ専門店の「ラベイユ 松屋銀座店」の「銀座のはちみつ」(36g 1,728円、125g 5,400円、180g 7,560円・いずれも税込)がおすすめです。銀座のビルの屋上で養蜂を行い、そこで採れた貴重なハチミツは、まさに「銀座生まれ」。さまざまな種類の花の蜜からできるハチミツは、その年によって味わいが異なり、一期一会の味が楽しめます。洗練されたお土産選びにぴったりです。
- 住所:東京都中央区銀座3-6-1
- 電話:03-3567-1211(大代表)
- 営業時間:〈ショップ〉10:00〜20:00 〈レストラン〉11:00〜22:00(L.O.21:30) ※一部店舗は異なる、日祝は短縮営業あり
- 定休日:不定休
- Web:http://www.matsuya.com/m_ginza/
銀座の老舗グルメを堪能!歴史と味を味わう
銀座の食べ歩きは、最新スイーツだけではありません。この街には、長きにわたり愛され続けてきた老舗のグルメが数多く存在します。その歴史と伝統に触れながら味わう一品は、銀座の魅力をより深く感じさせてくれるでしょう。
資生堂パーラー 銀座本店で老舗の伝統と革新の味を
出典:「銀座本店のご案内│資生堂パーラー│資生堂⧉」|parlour.shiseido.co.jp
https://parlour.shiseido.co.jp/ginza/?srsltid=AfmBOook_GyumaNp8ZiW4shh9ETLp_L8QSJAsmdrUSr-_bvP8Shk6rQQ
1902年(明治35年)に資生堂薬局内でソーダ水とアイスクリームを製造販売する「ソーダファウンテン」を開業したのが「資生堂パーラー」の始まりです。1928年(昭和3年)には本格的なレストランを開業し、西洋料理の草分け的な存在となりました。現在のビルでは、ショップ、カフェ、レストランという三本柱を各階で楽しめます。
1階ショップ限定「スペシャルチーズケーキ」
1階にある洋菓子などを販売するショップでは、銀座本店ショップ限定の「スペシャルチーズケーキ」(3,456円・税込)がおすすめです。職人が1本ずつ手焼きしたケーキは、ワインにも負けない濃厚なチーズの味わいが堪能できます。
3階サロン・ド・カフェのストロベリーパフェ
出典:「2月限定のストロベリーパフェが登場!「資生堂パーラー 銀座本店サロン・ド・カフェ」で⧉」|レッツエンジョイ東京
https://www.enjoytokyo.jp/news/203129/
出典:「銀座本店サロン・ド・カフェ│資生堂パーラー⧉」|parlour.shiseido.co.jp
https://parlour.shiseido.co.jp/shoplist/salondecafeginza/?srsltid=AfmBOoo1TvO5BcaZvgOgFCmbKnfpIC-g7boxNGEJ9xwoEsM1fCaidhhW
3階にある「サロン・ド・カフェ」では、旬のフルーツを美しく盛り付けたパフェが名物です。昭和30年代のメニューにもあるストロベリーパフェは今も代表的なメニュー。特筆すべきは、糖質量を10gに抑えた低糖質のストロベリーパフェがあることです。伝統は守りつつも、時代の要請に応える資生堂パーラーの姿勢がうかがえます。
4・5階レストランの伝統的メニュー
4・5階にはレストランがあり、シェフたちが腕をふるっています。カレーライスやミートクロケット、オムライスなど伝統的メニューが大切に受け継がれているのが魅力です。銀座の歴史を感じながら、ゆったりと食事を楽しめます。
- 住所:東京都中央区銀座8-8-3 東京銀座資生堂ビル
- 電話:〈レストラン〉03-5537-6241 〈サロン・ド・カフェ〉03-5537-6231(予約不可) 〈ショップ〉03-3572-2147
- 営業時間:〈レストラン〉11:30〜21:30(L.O.20:30) 〈サロン・ド・カフェ〉11:00~21:00(L.O.20:30)/日曜・祝日11:00〜20:00 (L.O.19:30) 〈ショップ〉11:00〜20:30
- 定休日:月曜(祝日は営業)、年末年始 ※ショップは年末年始のみ
- Web:https://parlour.shiseido.co.jp/
銀座木村家であんパンの元祖の変わらぬ味を知る
菓子パンの代表格として誰もが知る「あんパン」。その生みの親が、こちらの老舗ベーカリー「銀座木村家」です。明治初期、西洋の食べ物だったパンを、日本人の味覚に合うよう工夫したのが始まり。しっとりとした生地であんこを包んだパンは、たちまち評判となりました。
現在もその製法を受け継ぎ、イーストではなく酒種酵母を使ったやさしい味わいのあんぱんを提供しています。真ん中にのせた桜の塩漬けが、上品な甘さを引き立てます。季節によっては、桜あんぱんなどの限定品も登場。銀座の歴史を感じながら、日本のパン文化のルーツを味わえる貴重な体験です。1階でテイクアウト、2階・3階ではカフェとして店内でも楽しめます。
- 住所:東京都中央区銀座4-5-7 銀座木村家 1F
- 電話:03-3561-0091
- 営業時間:10:00~20:00
- 定休日:年末年始(12月31日~1月1日)
- Web:http://www.ginzakimuraya.jp/
銀之塔のシチューは歌舞伎役者にも愛される
出典:「None⧉」|autoreserve.com
https://autoreserve.com/zh-tw/restaurants/7v4L5uabFbfuWrjEcPyk
歌舞伎座の裏手にある蔵造りのシチュー専門店が「銀之塔」です。1955年(昭和30年)創業のこの老舗は、じっくりと煮込まれたこだわりのシチューが有名で、多くの歌舞伎役者にも愛されてきました。趣のある店内で、温かいシチューを味わう時間は、銀座の喧騒を忘れさせてくれる隠れた名店です。
- 住所:東京都中央区銀座4-13-6
- 電話:03-3541-6385
- 営業時間:11:30~20:00(L.O.19:00)
- 定休日:日曜・祝日
銀座食べ歩きをもっと楽しむためのヒント
銀座での食べ歩きをさらに満喫するための実用的なヒントをご紹介します。事前に情報をチェックして、スムーズで快適な銀座散策を楽しみましょう。
銀座の歩行者天国を利用しよう
銀座の目抜き通りである中央通りでは、週末に歩行者天国が実施されます。この時間帯は、車を気にせずに道の真ん中を堂々と歩きながら、食べ歩きを楽しむことができます。広々とした空間で、購入したスイーツやパンを味わいながら、銀座の街並みをゆっくりと眺めるのは格別です。
- 開催時期:通年
- 時間帯:
- 10月〜3月:12:00〜17:00
- 4月〜9月:12:00〜18:00
便利なマップアプリを活用しよう
銀座は広大なエリアですが、スマートフォンのマップアプリを活用すれば、行きたいお店へ迷うことなくたどり着けます。事前に訪問したい店舗を登録しておくと、効率的に食べ歩きコースを組むことができます。また、各百貨店の公式サイトやグルメ情報サイトでは、フロアマップや限定商品の情報が掲載されているので、出発前にチェックしておくと良いでしょう。
おすすめの時間帯とコース例
午前中は比較的混雑が少なく、ゆっくりとお店を見て回ることができます。老舗のあんぱんで朝食を済ませ、新しい商業施設で限定スイーツを味わうのがおすすめです。午後は、百貨店のデパ地下を巡って手土産を選んだり、カフェで休憩しながら、こだわりのケーキやチョコレートを楽しむのも良いでしょう。夕方からは、老舗の洋食店でディナーを堪能するなど、時間帯によって様々なグルメ体験が可能です。
例えば、「銀座木村家」であんぱんを購入し、そのまま中央通りを「GINZA SIX」方面へ。「Viennoiserie JEAN FRANÇOIS」で「Wチーズケーキデニッシュ」をテイクアウトし、「三原テラス」で一休み。その後、「銀座三越」へ移動し、デパ地下で「銀座のチョコブレッド」や「フイユ・ドトンヌ」をゲットし、「銀座テラス」で味わう、といったコースもおすすめです。
まとめ
銀座は、最新のトレンドを追い求めるスイーツから、歴史と伝統を重んじる老舗の味まで、あらゆる「食」の魅力が凝縮された街です。この記事では、GINZA SIXや東京ミッドタウン日比谷といった商業施設の最新スイーツ、銀座三越や松屋銀座といった百貨店の限定グルメ、そして資生堂パーラーや銀座木村家、銀之塔といった老舗の味まで、幅広くご紹介しました。
「食べ歩き 銀座」というキーワードで検索してくださった皆様が、このガイドを参考に、自分だけの特別な食べ歩きコースを見つけ、銀座の街を満喫できることを心から願っています。ぜひ、この贅沢な街で、記憶に残るグルメ体験を存分にお楽しみください。














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