海に溶け込むように建つ白い外観、畳敷きの静かな聖堂、路地の向こうに広がる青い海──世界遺産 天草の象徴ともいえる﨑津(さきつ)集落は、潜伏キリシタンの歴史と漁村の暮らしが重なり合う場所です。本記事では、﨑津集落の歴史的意義や主要スポット(﨑津教会、﨑津資料館みなと屋、海上マリア像、大江教会など)、撮影ポイント、1泊2日のモデルコース、アクセスや拝観予約・見学マナーまで、初めて訪れる方にも安心して回れる実用情報を一つにまとめました。
出典:「世界遺産「﨑津集落」と絶景スポットを巡る天草観光モデルコース 【楽天トラベル】⧉」|楽天トラベルガイド
https://travel.rakuten.co.jp/mytrip/howto/amakusa-guide
-
- 所在地:熊本県天草市河浦町﨑津(さきつ)
- 世界遺産登録名:長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産(構成資産:﨑津集落)
出典:「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産インフォメーションセンター - 長崎県長崎市出島町 – 長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産⧉」|長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産インフォメーションセンター
https://kyoukaigun.jp/
- 拝観予約:﨑津教会の堂内見学は事前拝観予約が必要(拝観とガイドは別予約) — 九州産交(KASSE)案内
- アクセス概略:天草空港から車で約45分/熊本市(熊本桜町BT)から快速あまくさ号で約2時間40分(乗り継ぎあり) — 交通案内:
出典:「天草空港 -Amakusa Airport- – 熊本県ホームページ⧉」|pref.kumamoto.jp
https://www.pref.kumamoto.jp/soshiki/113/1369.html
天草宝島観光協会(T-island)
世界遺産 天草 — なぜ「﨑津集落」は登録されたのか
﨑津集落が世界文化遺産に選ばれた背景には、禁教期における潜伏キリシタンの信仰継承が、日常生活や地域景観として現在に残っている点が評価されています。キリスト教が伝来した16世紀以降、布教と弾圧が繰り返される中で、信仰の表現方法は変化しました。聖像や十字架を表立って掲げられない時代には、貝殻や鏡、古銭など身近な物を代替の信心具として用い、トウヤ(家屋間の細い小路)やカケ(海上に張り出した作業場)など漁村特有の生活空間に信仰の跡が埋め込まれていきました(出典:天草市「天草の﨑津集落」)。
また、﨑津教会(海の天主堂)は1934年に鉄川与助らの設計で再建され、畳敷きの内部や祭壇の位置が当時の踏み絵や潜伏の歴史と深く結び付くことから、物語性の強い建築資源として重要視されました。2018年の「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」構成資産への組み入れは、宗教弾圧とその下で生まれた独自の生活文化が地域景観として継承されている点を世界が認めた証です。
短い年表(要最終確認):
- 1566年:布教の許可(地域史に関連)
- 1805年:天草崩れ(摘発の歴史)
- 1934年頃:現﨑津教会再建(鉄川与助設計)
- 2018年:構成資産として世界遺産登録(長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産)
主な見どころガイド
﨑津集落ガイダンスセンター(道の駅 﨑津)
集落入口にある「道の駅 﨑津」には﨑津集落ガイダンスセンターが設置され、歴史解説や散策マップ、駐車場案内、自転車レンタル(利用料は施設案内を参照)などが整っています。集落内は住民の生活区域のため、観光用駐車場が限られることから、ガイダンスセンターの駐車場利用が推奨されています(出典:楽天トラベル案内/天草市)。
﨑津教会(海の天主堂)
﨑津教会は「海の天主堂」と呼ばれるゴシック様式の教会で、外観は尖塔を持つ重厚な佇まい、内部は畳敷きという国内でも珍しい構成です。教会内部は信者の祈りの場であり、観光目的の軽率な行為を避けるため、堂内の写真撮影は禁止されています。拝観は原則として事前予約が必要で、拝観予約とガイド(有料)は別途申し込みが必要です。詳しくは九州産交(KASSE)による見学案内ページをご確認ください:﨑津教会見学案内(KASSE).
﨑津資料館 みなと屋
出典:「﨑津資料館みなと屋 – 熊本県天草観光ガイド⧉」|熊本県天草観光ガイド
https://www.t-island.jp/spot/2785
﨑津教会のすぐそばにある「﨑津資料館 みなと屋」は昭和期の旅館を改装した施設で、集落の歴史や潜伏キリシタンの信心具、ジオラマ展示などを通じて地域の暮らしを学べます。入館料や開館時間は施設にて確認してください(出典:みなと屋/天草市案内)。
海上マリア像&展望デッキ
海に向かって佇む「海上マリア像」は1974年建立の信仰と祈りの象徴。マリア像越しの夕陽は天草夕陽八景にも数えられ、夕景撮影の人気スポットです。展望デッキからは集落と海の広がりを対比させた写真が狙えます。
旧﨑津教会・﨑津諏訪神社の共存風景
旧﨑津教会(外観)と﨑津諏訪神社が近接している光景は、神道とキリスト教の共存を示す珍しい町並みで、禁教時代を経て育まれた地域の宗教史を感じ取ることができます。
大江教会(丘の天主堂)
﨑津から車で約10分ほどの場所にある大江教会は白亜のロマネスク様式で、敷地内にルルドの泉を再現。冬季はクリスマスイルミネーションが行われる年もあり、季節による表情が魅力です(出典:T-island 大江教会情報)。
その他の見どころ(短め)
-
- 天草キリシタン館:踏み絵や資料展示(学習向け)
- 長部田海床路:干潮時の海床が現れる撮影スポット(潮汐表確認必須)
出典:「長部漁港の潮見表・タイドグラフ(2025年最新版・完全版)⧉」|潮見表・タイドグラフ
https://tide.chowari.jp/03/32107/20512/
- イルカウォッチング:野生のイルカに会える体験(道の駅イルカセンター等で手配)
撮影&フォトスポットガイド
ベスト時間帯は、朝の海霧(冬季の放射冷却時)と夕陽(海上マリア像・鬼海ヶ浦展望所)。トウヤの小路から海をのぞむ構図や、教会外観を広角で捉え海との対比を出すロングショットが定番です。また集落には猫が多く、猫を前景にして集落を背景にするスナップも人気。ただし、教会内部は撮影禁止、住民の生活区域での無断撮影や騒音、野良猫への餌やりは禁止です(出典:天草市 見学マナー)。三脚を使う際は他の見学者や住民に配慮してください。
1泊2日モデルコース(時間割つき)
DAY1
- 10:00 天草空港到着 → レンタカーで移動(レンタカーは事前予約推奨)
- 11:00 道の駅﨑津(ガイダンスセンター)で駐車・情報収集
- 11:30 﨑津教会見学(事前拝観予約を必ず)→ 12:30 みなと屋・うまかもん通りでランチ
- 13:30 海上マリア像展望 → 14:00 旧﨑津教会・﨑津諏訪神社巡り
- 15:00 大江教会(車で約9分)→ 16:30 宿チェックイン・温泉で夕食
DAY2
- 09:30 イルカウォッチング(道の駅イルカセンター等、要事前予約)
- 11:30 天草キリシタン館見学
- 13:00 長部田海床路(干潮時間を事前確認)で撮影
- 午後 帰路へ
移動時間や営業時間は季節・運行ダイヤで変動します。モデルコースの参考情報は 楽天トラベル や T-island のモデルコースを参照して最新情報を確認してください。
実用情報(アクセス・予約・マナー・Q&A)
アクセス
熊本方面からは熊本桜町バスターミナル発の「快速あまくさ号」で天草方面へ(本渡バスセンター経由)。天草空港からは車で約45分が目安です。公共交通を利用する場合は乗り継ぎや本数に注意してください(参考:T-island/楽天トラベル)。
駐車と歩行ルール
集落内は歩道がほぼ無く、道路は生活道路です。観光客は必ず﨑津集落ガイダンスセンターの駐車場を利用し、集落内では路側帯に沿って歩き、道路に広がらないようにしてください(出典:天草市 見学マナー)。
拝観の注意
﨑津教会の堂内拝観は事前予約が原則で、拝観とガイドは別途申し込みが必要です。拝観不可の時間帯や受付開始時期の変更(例:受付開始が「6か月前」に変更)など、最新の案内は必ず公式ページで確認してください(拝観案内:九州産交(KASSE))。
健康・安全
海辺は風が強く、潮の満ち引きで散策可能な範囲が変わる場所もあります。長部田海床路など潮汐に左右されるスポットは潮汐表を確認して訪問してください。雨天時は滑りやすい路面や濡れた石段に注意を。
マナー(必読)
- 教会内部は撮影禁止。礼拝やミサの時間は見学を遠慮する。
- 集落内は住民の生活区域。駐車はガイダンスセンターを利用し、私有地や作業場には立ち入らない。
- 野良猫への餌やりは禁止。
- 大声・騒音を出さない、路上での長時間居座りは避ける。
詳細な見学マナーは天草市の案内ページをご確認ください:崎津集落・教会の見学マナー(天草市)
天草で食べたいもの・宿
天草は海の幸が豊富で、天草寿司やちゃんぽん、地元で親しまれるきだこ(うつぼ)料理などが名物です。﨑津集落内には寿司店「海月(くらげ)」など海鮮を味わえる店があり、窓越しに海を望むロケーションも魅力(参考:
出典:「海月 (天草市) の口コミ13件 – トリップアドバイザー⧉」|トリップアドバイザー
https://www.tripadvisor.jp/Restaurant_Review-g1023376-d6739551-Reviews-Kurage-Amakusa_Kumamoto_Prefecture_Kyushu.html
楽天トラベル)。宿は温泉付きリゾートや海辺の旅館が充実しており、週末や観光シーズンは宿と教会拝観を同時に早めに予約するのがコツです(宿情報:T-island 宿泊案内)。
よくある質問(FAQ)
Q1:﨑津教会は当日見学できますか?
A:基本的には事前拝観予約が必要です。空きや団体行事により見学不可となる時間帯もあるので、公式の拝観案内ページで最新情報を確認してください(KASSE)。
Q2:教会内は撮影できますか?
A:原則撮影禁止です(天草市・KASSEの注意事項)。外観や集落風景、資料館展示などで撮影を楽しんでください。
Q3:いつ行くのがベスト?
A:夕陽(春〜秋)は海上マリア像周辺がロマンチック。冬の早朝は海霧(気嵐)が出ることがあり幻想的です。長部田海床路は干潮時を狙って訪れてください。
Q4:子連れ・車椅子での見学は?
A:集落内は段差や細い路地がありバリアフリーが限定的です。事前に﨑津集落ガイダンスセンターへ相談を(TEL:0969-78-6000、天草市ページ参照)。
Q5:猫に餌をあげていい?
A:地域のルールで餌やりは禁止されています(出典:天草市見学マナー)。







コメント