秋の気配が漂い始め、街路樹が色づき始める頃、長野県松本市はまさに紅葉の宝石箱へと姿を変えます。国宝松本城の漆黒の天守を彩るモミジから、雄大な北アルプスを背景に燃えるような紅葉が広がる山岳エリアまで、松本には多様な表情を持つ紅葉スポットが点在しています。
出典:「国宝松本城を世界遺産に⧉」|oshiro-m.org
https://www.oshiro-m.org/
歴史と文化が息づく城下町の風情と、大自然が織りなす絶景の紅葉が同時に楽しめるのが、松本ならではの大きな魅力です。アクセスも良好で、電車、バス、車と様々な交通手段で訪れることができます。
本記事では、松本市内からアルプスエリアまで、特におすすめの紅葉スポットを厳選してご紹介します。各スポットの見どころ、見頃時期、アクセス方法、周辺情報を網羅し、あなたの松本での紅葉狩りを最高の体験にするための情報をお届けします。
さあ、あなたも松本で忘れられない紅葉狩りを体験しませんか?秋の松本が織りなす錦秋の景色を心ゆくまでお楽しみください。
松本城とその周辺の紅葉
松本市を代表する観光スポットである国宝松本城は、紅葉の季節には一層その美しさを増します。漆黒の天守閣と鮮やかな紅葉が織りなすコントラストは、まさに息をのむ絶景で、多くの観光客を魅了する人気の紅葉スポットです。
漆黒の天守と燃えるような紅葉のコントラスト
国宝松本城公園内には、モミジなどの紅葉する木々が豊富に植えられています。特に、歴史ある漆黒の天守閣を背景に、赤や黄色に色づく木々の姿は、この時期ならではの絵画のような美しさです。城のお堀の水面に映り込む逆さ松本城と紅葉の景色は、インスタ映えも間違いなしのフォトスポットとして非常に人気があります。
松本城周辺の紅葉の見頃は、例年10月下旬から11月中旬頃とされています。特に10月31日〜11月13日が見頃とされており、この時期は城下町全体の散策も非常に気持ちが良い季節です。
松本城の詳細情報
- 名称: 国宝 松本城
- 住所: 長野県松本市丸の内4 国宝松本城天守閣
- 見頃: 10月下旬〜11月中旬(見頃:10月31日〜11月13日)
- 開城時間: 通常期 8:30~17:00(最終入城16:30)※季節により変動あり
- 料金: 天守・松本市立博物館共通券 大人700円、小中学生300円
- 公式ホームページ: 松本城公式ホームページ
アクセス方法と周辺情報
松本城へのアクセスは非常に便利です。
- 電車の場合: JR松本駅から徒歩約15〜20分。
- バスの場合: 松本駅から周遊バス「タウンスニーカー」北コースに乗車し、「松本城・市役所前」バス停で下車すぐ。
- 車の場合: 長野自動車道松本ICから約20分。周辺に複数の有料駐車場があります。松本城大手門駐車場や松本市営開智駐車場などが便利です。混雑が予想されるため、早めの到着がおすすめです。
松本城の周辺には、歴史を感じさせる城下町の趣きが残り、風情ある街並みを散策するのも紅葉狩りの楽しみの一つです。趣のある喫茶店や、信州そば、郷土料理を楽しめる飲食店も豊富にあります。また、お土産物屋さんでは、松本ならではの伝統工芸品やお菓子などを手に入れることができます。
実際に訪れた人からは、「漆黒のお城と紅葉のコントラストが本当に美しく、思わず写真をたくさん撮ってしまいました!」「城下町散策と合わせて楽しめて、一日中満喫できました」といった声が聞かれます。松本城は、歴史と自然が融合した、まさに松本を象徴する紅葉スポットと言えるでしょう。
アルプスエリアの紅葉スポット
松本市周辺のアルプスエリアは、標高が高く、日本を代表する山岳紅葉の宝庫です。雄大な自然の中で、錦秋の絨毯が広がる絶景は、まさに圧巻。特に人気の高い乗鞍高原、上高地、白骨温泉、そして涸沢カールや梓川渓谷をご紹介します。
出典:「紅葉情報 | 新まつもと物語⧉」|新まつもと物語
https://visitmatsumoto.com/fallleaves/
出典:「涸沢カールの紅葉登山ガイド 上高地から1泊2日で楽しむ絶景と名所 | 山と高原地図Web⧉」|山と高原地図Web
https://yamachizu.jp/article/10974
出典:「白骨温泉の紅葉(長野県) |紅葉名所2024⧉」|紅葉名所2024
https://koyo.walkerplus.com/detail/ar0420e12926/
出典:「【後編】紅葉シーズン間近!大人気観光スポット「上高地」を先取り! | ルミーズ 公式ブログ⧉」|ルミーズ 公式ブログ |
https://blog.remise.jp/archives/19180
出典:「乗鞍高原の紅葉|紅葉情報2024⧉」|紅葉情報2024
https://sp.jorudan.co.jp/leaf/spot_55048.html
乗鞍高原
乗鞍岳の麓に広がる乗鞍高原は、カエデ、ウルシ類、ヤマザクラなど多様な樹種が織りなす広大な紅葉が魅力のスポットです。標高差があるため、長い期間にわたって紅葉を楽しむことができます。広々とした高原で深呼吸しながら、心ゆくまで紅葉の絶景を堪能できます。
見どころ
- 一の瀬のオオカエデ:
出典:「NORIKURA TIMES(秋の訪れ編)|のりくら観光協会公式サイト⧉」|のりくら観光協会公式サイト
https://norikura.gr.jp/2024/09/norikura-times-20240915/
特に目を引く大木で、鮮やかな紅葉が人気です。
- まいめの池・いがや周辺: 水面に映る紅葉が美しい、インスタ映えスポット。
- 乗鞍岳(大雪渓~位ヶ原): 槍・穂高・南アルプス等の眺望や雲海とともに、標高約2,700mから約2,400mの広範囲で紅葉を楽しめます。ナナカマドやダケカンバが中心で、日本を代表する山岳紅葉美が広がります。
- 乗鞍岳(位ヶ原~三本滝): 標高約2400m~約1800mに位置し、10月上旬から中旬にかけてナナカマドやダケカンバが見頃を迎えます。
詳細情報
- 住所: 長野県松本市安曇4306-5(乗鞍高原観光センター)
- 見頃:
- 乗鞍岳(大雪渓~位ヶ原): 10月1日〜10月9日頃
- 乗鞍岳(位ヶ原~三本滝): 10月3日〜10月20日頃
- 乗鞍高原全体: 10月18日〜11月1日頃
- アクセス:
- 電車・バス: JR松本駅からアルピコ交通上高地線で新島々駅へ(約30分)。新島々駅から乗鞍高原行きのバスに乗車(約1時間)。
- 車: 長野自動車道松本ICから約1時間。高原内に駐車場あり。
- ハイキングコース: 乗鞍高原には様々なハイキングコースがあり、初心者から上級者まで楽しめます。特に三本滝や善五郎の滝を巡るコースは、紅葉と滝のコントラストが素晴らしくおすすめです。難易度や所要時間を確認し、自分に合ったコースを選びましょう。
上高地
「神降地」とも称される上高地は、手つかずの自然が残る景勝地。秋にはカラマツの黄金色の黄葉が特に美しく、梓川の清流と穂高連峰の壮大な景観が織りなす紅葉は、まさに絵葉書のようです。上高地の紅葉は、標高によって見頃が異なるため、広い範囲で長く楽しめます。
大正池・焼岳周辺
大正池は、焼岳の噴火によって形成された神秘的な池です。池の水面に映る焼岳と、その山肌を彩る紅葉のコントラストは、上高地を代表する絶景の一つです。運が良ければ、冠雪した山頂の白、中腹の緑、山麓のカラマツの黄色という「三段紅葉」を見ることができ、忘れられない感動を味わえるでしょう。
- 見頃: 10月16日〜11月4日頃
河童橋周辺
上高地のシンボルである河童橋からは、穂高連峰、焼岳、そして梓川の清流と周囲の紅葉を一望できます。山腹の紅葉は比較的早く色づき始め、10月下旬から11月上旬にかけては、カラマツ林が黄金色に染まり、息をのむ美しさです。赤色系の樹木も点在し、色彩豊かな景観が広がります。
- 見頃: 10月16日〜11月4日頃
唐松の黄葉
広葉樹の落葉が進む上高地の紅葉終盤を彩るのが、カラマツの鮮やかな黄金色の黄葉です。陽光を浴びてキラキラと輝くカラマツ林の中を散策するのは、この時期ならではの特別な体験です。カラマツ林が続く遊歩道は、まさに黄金色のトンネルとなり、訪れる人々を魅了します。
- 見頃: 10月21日〜11月4日頃
詳細情報と注意点
- 見頃: 10月中旬〜11月上旬(全体として10月16日〜11月4日頃)
- アクセス:
- 公共交通機関必須: 上高地は通年マイカー規制が敷かれています。沢渡(さわんど)または平湯(ひらゆ)からシャトルバスまたはタクシーを利用して入山します。
- 電車・バス: JR松本駅からアルピコ交通上高地線で新島々駅へ(約30分)。新島々駅から上高地行きのバスに乗車(約1時間40分)。
- 周辺の宿泊施設: 上高地内にはホテルや山小屋があります。早めの予約がおすすめです。
- 注意点: 上高地は国立公園であり、豊かな自然を守るためのルールがあります。指定された歩道を外れて歩かない、ゴミは持ち帰る、植物や動物を採取しないなど、自然保護への配慮を心がけましょう。
白骨温泉
松本市の奥座敷に位置する白骨温泉は、乳白色の湯が特徴の名湯です。秋の紅葉シーズンには、山間を染める美しい紅葉に囲まれて、温泉と絶景を同時に楽しむことができます。心身ともにリラックスしながら紅葉を眺める、贅沢な時間を過ごせるでしょう。
見どころ
白骨温泉周辺の紅葉の見頃は、例年10月中旬から11月上旬にかけてです。特に山間を染める紅葉は四季の中でも最も美しい時期とされ、桂の木々の色付きがやや早めに見られます。周辺には、紅葉と渓谷美が楽しめる「竜神の滝」や「湯川渓谷」があり、散策におすすめです。
- 竜神の滝: 紅葉に囲まれた滝の景色は迫力満点です。
- 湯川渓谷: 渓谷沿いの遊歩道で、清流と紅葉のコントラストを楽しめます。
詳細情報
- 見頃: 10月16日〜11月4日頃
- アクセス:
- 電車・バス: JR松本駅からアルピコ交通上高地線で新島々駅へ(約30分)。新島々駅から白骨温泉行きのバスに乗車(約1時間15分)。
- 車: 長野自動車道松本ICから約1時間。駐車場は各旅館にあります。
- 温泉情報: 乳白色の湯は、胃腸病や疲労回復に効果があると言われています。「3日入れば3年風邪をひかない」という言い伝えもあります。
- 周辺の宿泊施設: 多くの温泉旅館があり、日帰り入浴が可能な施設もあります。
涸沢カール
上高地からさらに奥へ進んだ場所にある涸沢カールは、「日本を代表する山岳紅葉美のメッカ」として知られています。真っ赤なナナカマド、ダケカンバの黄葉など、その美しさはまさに感動的です。氷河によって削られたU字谷の地形に、色とりどりの木々が絨毯のように広がる様は、見る者を圧倒します。
- 見頃: 10月3日〜10月14日頃
- アクセス: 上高地から徒歩約6時間(登山)。登山装備が必要です。
槍沢
槍ヶ岳への登山コース途中にある槍沢や天狗原は、槍・穂高を代表する山岳紅葉の美しい場所です。上高地から登山道を進むと、広大な紅葉の景色が目の前に広がります。特に10月上旬から中旬にかけて、鮮やかな色彩の紅葉が楽しめます。
- 見頃: 10月3日〜10月14日頃
- アクセス: 上高地から徒歩(登山)。登山装備が必要です。
梓川渓谷
松本市から上高地へ向かう国道158号沿いには、見過ごせない紅葉スポットが点在しています。梓川やダム湖とのコントラストが素晴らしい梓川渓谷は、ドライブをしながら紅葉を楽しみたい方におすすめです。
- 中の湯~前川渡: 国道158号沿線の紅葉スポットで、梓川やダム湖とのコントラストが素晴らしい。
- 奈川渡~水殿(鵬雲崎・水殿ダム周辺): ピーク時の全山紅葉は見事。まさに錦秋の梓川渓谷が広がり、鵬雲崎の桂の大木も見事です。
- 梓湖・奈川渡ダム: 国道がダムの上を通るドライブのひと息スポット。湖面に映る紅葉は見事です。
これらの梓川渓谷の紅葉の見頃は、例年10月下旬から11月中旬(10月16日〜11月10日頃)にかけてです。
その他の松本市内の紅葉スポット
松本市内には、歴史的な観光スポットだけでなく、地元の人々に愛される公園や自然豊かな湖畔など、趣の異なる紅葉スポットが数多くあります。ここでは、気軽に立ち寄れる市内の紅葉スポットをご紹介します。
あがたの森公園
出典:「11月でもまだ間に合うあがたの森周辺の紅葉│おすすめポイント・周辺のお店・駐車場・防寒と服装と近くの日帰り温泉情報 | 松本市浅間温泉の直売所わいわい広場⧉」|松本市浅間温泉の直売所わいわい広場
https://www.yyhiroba.jp/agatanomori-kouyou/
松本市県にあるあがたの森公園は、市民の憩いの場として親しまれている広大な公園です。特に秋には、園内のイチョウ並木やトチノキ並木、そして大ケヤキが鮮やかに色づき、訪れる人々の目を楽しませます。
見どころ
あがたの森公園の一番の見どころは、見事なイチョウ並木です。黄金色に染まるイチョウの葉が降り注ぐ中を散策するのは、まるで映画のワンシーンのよう。トチノキ並木や、公園のシンボルである大ケヤキも、赤や黄色に色づき、公園全体が錦秋の絵画のような美しさになります。芝生広場もあり、ピクニックをしながら紅葉を楽しむのもおすすめです。
詳細情報
- 住所: 松本市県3丁目2102番15
- 見頃: 10月下旬〜11月中旬(見頃:10月30日〜11月13日)
- アクセス:
- 電車・バス: JR松本駅から徒歩約20分。または、タウンスニーカー東コース「あがたの森公園」下車。
- 車: 公園内に無料駐車場あり。
- 公園内の施設: 旧制松本高等学校本館(あがたの森文化会館)、旧松本高校記念館、カフェなどがあり、歴史や文化に触れることもできます。
美鈴湖
出典:「美鈴湖の紅葉(長野県) |紅葉名所2024⧉」|紅葉名所2024
https://koyo.walkerplus.com/detail/ar0420e12889/
松本市の東に位置する美鈴湖は、標高約1000mに位置する美しい湖です。秋には、湖の周辺に広がるカラマツ林が黄金色に染まり、湖面に映るその景色は息をのむ美しさです。天気の良い日には、遠くに北アルプスを望むことができ、紅葉と雄大な山々のコントラストを楽しめる絶景スポットです。
見どころ
美鈴湖の紅葉は、主にカラマツの黄葉が中心となります。鮮やかな黄色に色づいたカラマツが湖畔を囲み、穏やかな湖面にその姿を映し出す様は、まさに幻想的です。特に早朝の静かな時間帯や、夕日に照らされる時間帯は、さらに美しい景色に出会えるチャンスです。湖畔には遊歩道が整備されており、散策しながら紅葉を満喫できます。
詳細情報
- 見頃: 10月下旬〜11月中旬(見頃:10月31日〜11月11日)
- アクセス:
- 車: JR松本駅から車で約30〜40分。駐車場あり。
- バス: 松本駅から美ヶ原高原方面のバスが運行される時期もありますが、本数が少ないため事前の確認が必要です。
- 周辺の観光情報: 美鈴湖からさらに上へ行くと、美ヶ原高原に至ります。美ヶ原高原自体は牧場のため錦織りなす紅葉は少ないですが、高原を目指す道中では松本市東山の紅葉を広く眺めることができます。
その他の松本市内の紅葉スポット
上記以外にも、松本市には隠れた紅葉の魅力が詰まったスポットが多数あります。
- アルプス公園:
出典:「アルプス公園 | 紅葉情報 | 新まつもと物語⧉」|新まつもと物語
https://visitmatsumoto.com/fallleaves/alpspark/
市民の憩いの場となっている広大な公園で、園内の桜、モミジなどが色づき、ハイキングをしながら紅葉を楽しめます。見頃は11月上旬〜11月下旬(11月5日〜11月21日頃)。
- 扉温泉:
出典:「【扉温泉の紅葉】アクセス・営業時間・料金情報 – じゃらんnet⧉」|jalan.net
https://www.jalan.net/kankou/spt_20202ac2100158747/
松本市の東の奥座敷にある温泉地。薄川の渓谷の紅葉や、周辺の山々の紅葉が楽しめます。露天風呂に入りながら紅葉を眺める贅沢な体験ができます。見頃は10月下旬〜11月中旬(10月31日〜11月11日頃)。
- 三城牧場:
出典:「紅葉情報 | 新まつもと物語⧉」|新まつもと物語
https://visitmatsumoto.com/fallleaves/
美ヶ原高原の南山麓、標高約1,500mのエリア。東山の紅葉の様子を、上からも下からもご覧いただけます。見頃は10月下旬〜11月中旬(10月31日〜11月7日頃)。
- 崖の湯、牛伏寺:
出典:「崖の湯、牛伏寺 | 紅葉情報 | 新まつもと物語⧉」|新まつもと物語
https://visitmatsumoto.com/fallleaves/%E5%B4%96%E3%81%AE%E6%B9%AF%E3%80%81%E7%89%9B%E4%BC%8F%E5%AF%BA/
出典:「崖の湯、牛伏寺 | 紅葉情報 | 新まつもと物語⧉」|新まつもと物語
https://visitmatsumoto.com/fallleaves/%E5%B4%96%E3%81%AE%E6%B9%AF%E3%80%81%E7%89%9B%E4%BC%8F%E5%AF%BA/
崖の湯温泉周辺の山々や、牛伏寺の庭園で鮮やかな紅葉が楽しめます。軽いトレッキングも兼ねて訪れるのがおすすめです。見頃は11月中旬〜11月下旬(11月14日〜11月22日頃)。
- 奈川 天狗の滝:
出典:「【紅葉・見ごろ】天狗の滝 – 駅探⧉」|ekitan.com
https://ekitan.com/event/evid-d067d9c97581b00a80644f2cddd5cdcd
奈川地区大平(おおびら)にある落差60m、幅5mの雄大な滝。県道からもはっきり見えるため、ドライブ中に立ち寄るのも良いでしょう。紅葉とのコントラストが素晴らしいです。見頃は10月下旬〜11月上旬(10月21日〜11月4日頃)。
これらのスポットも、松本の多様な紅葉の魅力を感じる上でぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。
紅葉狩りを楽しむための情報
松本の美しい紅葉を存分に楽しむために、旅行計画に役立つ情報をご紹介します。
紅葉のベストシーズン
松本市周辺の紅葉は、標高によって見頃が異なります。アルプスなどの標高の高い場所から色づき始め、徐々に市街地へと降りてきます。以下の見頃を目安に計画を立てましょう。
- 10月上旬〜中旬: 涸沢カール、槍沢、乗鞍岳(大雪渓〜位ヶ原、位ヶ原〜三本滝)など、標高の高い山岳エリア。
- 10月中旬〜11月上旬: 上高地、白骨温泉、乗鞍高原全体、奈川 天狗の滝など。
- 10月下旬〜11月中旬: 松本城、あがたの森公園、美鈴湖、梓川渓谷、扉温泉、三城牧場など、市街地やその周辺。
- 11月中旬〜下旬: アルプス公園、崖の湯・牛伏寺など、平野部に近い場所や公園。
その年の気候によって見頃は変動するため、出発前に最新の紅葉情報を確認することをおすすめします。
服装・持ち物
紅葉狩りは屋外での活動が中心となるため、適切な服装と持ち物の準備が重要です。
- 服装:
- 防寒対策: 10月、11月の松本は朝晩の冷え込みが厳しくなります。特にアルプスエリアは気温がぐっと下がるため、重ね着ができる服装(フリースやダウンジャケットなど)が必須です。
- 動きやすい靴: 公園や山道を散策することが多いため、歩きやすいスニーカーやトレッキングシューズがおすすめです。
- 雨具: 天候が変わりやすいため、折りたたみ傘やレインウェアがあると安心です。
- 持ち物:
- カメラ: 美しい紅葉の景色を記録するために、スマートフォンやカメラを忘れずに。インスタ映えする写真がたくさん撮れますよ。
- モバイルバッテリー: 写真撮影でスマートフォンのバッテリーが切れやすいので、あると便利です。
- 飲み物・軽食: 特に山間部の紅葉スポットでは、売店が少ない場所もあります。
- 帽子・手袋: 寒さ対策として。
- レジャーシート: 公園などで休憩する際に便利です。
交通手段
松本市内の主要紅葉スポットへのアクセスは、公共交通機関とマイカーの両方が利用可能です。
- 公共交通機関: JR松本駅を拠点に、市内周遊バス「タウンスニーカー」やアルピコ交通の路線バスが運行されています。上高地はマイカー規制があるため、シャトルバスを利用しましょう。
- マイカー: 広範囲を効率よく巡りたい場合は車が便利です。ただし、紅葉シーズンは人気スポット周辺の駐車場が混雑する可能性があります。早めの出発や、公共交通機関との組み合わせも検討しましょう。
周辺グルメ
紅葉狩りの合間には、松本ならではのグルメも楽しみましょう。
- 信州そば: そば処として有名な長野県。松本市内には美味しい信州そばのお店がたくさんあります。
- 山賊焼: 鶏肉をにんにく醤油ベースのタレに漬け込んで揚げた、松本のご当地グルメ。ボリューム満点で食べ応えがあります。
- 郷土料理: おやきや馬刺しなど、信州の豊かな自然が育んだ食材を使った料理も楽しめます。
- カフェ・レストラン: 松本城周辺には、おしゃれなカフェや、紅葉を眺めながら食事ができるレストランもあります。
宿泊施設
松本市には、様々なタイプの宿泊施設があります。観光の拠点として、利便性の高い松本駅周辺のホテルや、温泉地でゆっくりと過ごせる旅館など、予算や好みに合わせて選びましょう。
- 松本駅周辺: いろはグランホテル松本駅前など、駅周辺にはビジネスホテルからシティホテルまで多様な選択肢があります。飲食店や観光スポットへのアクセスが便利です。
- 温泉地: 白骨温泉や扉温泉など、紅葉と温泉を両方楽しみたい方には、温泉旅館がおすすめです。
まとめ
秋の松本市は、国宝松本城の歴史的な美しさと、北アルプスの壮大な自然が織りなす、まさに感動の紅葉スポットの宝庫です。漆黒の天守と鮮やかな紅葉のコントラスト、乗鞍高原の広大な紅葉、上高地の黄金色のカラマツ林、そして白骨温泉での癒しのひととき。どの紅葉スポットも、忘れられない絶景を提供してくれます。
10月から11月にかけてが、紅葉の美しい見頃となります。ハイキングや散策を楽しみながら、心ゆくまで錦秋の松本を堪能してください。インスタ映えする美しい景色もたくさんありますので、カメラを片手に思い出を記録するのもおすすめです。地元のグルメを味わい、温泉で旅の疲れを癒せば、最高の紅葉狩りとなるでしょう。
このガイドが、あなたの松本での紅葉狩りの計画に役立ち、忘れられない秋の思い出を作る一助となれば幸いです。ぜひ松本で最高の紅葉狩りを体験してください!
参考情報
今回紹介しきれなかった紅葉スポット
松本市には、今回詳しくご紹介できなかった魅力的な紅葉スポットが他にもあります。例えば、松本市北部に位置し、市民の憩いの場であるアルプス公園では、園内の桜やモミジなどが美しく色づきます。また、日本の原風景が残る美ヶ原高原へ向かう道中や、南山麓の三城牧場周辺でも美しい紅葉を眺めることができます。松本市東の奥座敷である扉温泉では、渓谷沿いの紅葉と温泉を同時に楽しむことができます。さらに、南エリアの崖の湯温泉や牛伏寺、アルプスエリアの奈川 天狗の滝なども、秋には素晴らしい景観が広がります。これらのスポットもぜひ次回の紅葉狩りの参考にしてみてください。
紅葉に関する豆知識
- 紅葉の種類: 紅葉には、葉が赤くなる「紅葉(こうよう)」、黄色くなる「黄葉(こうよう)」、褐色になる「褐葉(かつよう)」の3種類があります。モミジやカエデは赤色に、イチョウやカラマツは黄色に、ブナなどは褐色に色づきます。
- 紅葉のメカニズム: 秋になり気温が下がると、葉の付け根に「離層」という細胞の層が形成され、葉への水分や養分の供給が止まります。すると、葉の中で光合成をしていた緑色の色素(クロロフィル)が分解され、それまで隠れていた赤色(アントシアニン)や黄色(カロテノイド)の色素が目立つようになり、葉が美しく色づくのです。
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