息をのむような自然美が広がる福島県。その中でも、磐梯山(ばんだいさん)、猪苗代湖(いなわしろこ)、そして裏磐梯(うらばんだい)エリアは、四季折々の表情を見せる、まさに絶景の宝庫です。特に秋には、山々や湖畔が燃えるような色彩に染まり、訪れる人々を魅了します。この記事では、福島の秋を彩る磐梯山、猪苗代湖、裏磐梯の紅葉の魅力と、周辺の見どころを徹底的にご紹介。この記事を読めば、あなただけの特別な福島絶景旅行プランがきっと見つかるはず。さあ、忘れられない感動を探しに、福島の旅へ出かけましょう!
磐梯山の雄大な景観と紅葉
福島県のシンボルとしてそびえ立つ磐梯山。かつての火山活動によって形成されたダイナミックな山容と、その麓に点在する美しい湖沼群は、訪れる人々に深い感動を与えます。会津富士とも呼ばれる美しい円錐形の「表磐梯」と、噴火による山体崩壊で生まれた荒々しい「裏磐梯」という、二つの異なる表情を持っているのが特徴です。
紅葉の見頃と特徴
磐梯山エリアの紅葉は、例年10月上旬頃から色づき始め、10月中旬に見頃を迎えます。標高差があるため、山頂付近から麓へと徐々に紅葉前線が下りてくるのが特徴です。ブナ、カエデ、ナナカマドなどが織りなす色彩豊かな紅葉は、まさに圧巻の一言。ドライブやハイキングを楽しみながら、秋ならではの絶景を満喫できます。
おすすめ紅葉スポット
浄土平(じょうどだいら)
出典:「【完全ガイド】2024 磐梯吾妻スカイライン紅葉情報(旬のおすすめ) | 福島市観光ノート⧉」|福島市観光ノート – 福島市の観光Webメディア
https://www.f-kankou.jp/pickup/16342
吾妻連峰の中腹、標高約1,600mに位置する浄土平は、磐梯吾妻スカイラインの中間地点にある絶景スポットです。荒涼とした火山性ガスが漂う大地と、鮮やかな紅葉のコントラストが非日常的な景観を生み出しています。「吾妻小富士」の火口壁を一周するお鉢巡りでは、360度のパノラマビューと眼下に広がる紅葉を楽しめます。一切経山(いっさいきょうざん)への登山道からは、神秘的な「魔女の瞳(五色沼)」を望むこともできます。
出典:「一切経山|最新の山行記録と登山ルートやアクセス、気象状況など-ヤマレコ⧉」|ヤマレコ
https://www.yamareco.com/modules/yamainfo/ptinfo.php?ptid=211
出典:「吾妻小富士|標高1707m!お手軽登山で大パノラマの絶景を【福島観光スポット】 – おおむね観光ちゃんねる|旅行エンタメ情報サイト⧉」|おおむね観光ちゃんねる|旅行エンタメ情報サイト
https://www.kanko-ch.com/吾妻小富士/
出典:「五色沼湖沼群の紅葉(福島県) |紅葉名所2024⧉」|紅葉名所2024
https://koyo.walkerplus.com/detail/ar0207e203496/
- 見どころ: 吾妻小富士のお鉢巡り、一切経山からの眺望、鎌沼周辺の湿原と紅葉
- アクセス:
- 車: 東北自動車道 福島西ICまたは福島飯坂ICから磐梯吾妻スカイライン経由で約1時間。浄土平レストハウスに駐車場あり(有料)。
- 公共交通機関: JR福島駅から季節運行バスあり(本数が少ないため要確認)。
- 注意点: 標高が高いため、天候が急変しやすく、気温も平地よりかなり低くなります。必ず防寒着や雨具を用意しましょう。磐梯吾妻スカイラインは夜間通行止め、冬季閉鎖(例年11月中旬~4月上旬)となるため、事前に道路情報を確認してください。火山ガス濃度が高くなる場合もあるため、現地の情報に注意が必要です。
五色沼(ごしきぬま)湖沼群
磐梯山の噴火によって生まれた裏磐梯を代表する景勝地が五色沼です。正式名称は「五色沼湖沼群」といい、毘沙門沼、赤沼、みどろ沼、竜沼、弁天沼、瑠璃沼、青沼、柳沼など、大小様々な湖沼が点在しています。水質や水深、含まれる火山性物質、光の当たり方などによって、エメラルドグリーン、コバルトブルー、ターコイズブルー、赤褐色など、沼ごとに驚くほど異なる色を見せるのが最大の特徴。紅葉シーズンには、色とりどりの木々が神秘的な湖沼の色を一層引き立て、幻想的な風景を作り出します。
- 見どころ: 沼ごとに異なる神秘的な水の色と紅葉のコントラスト。約3.6km、所要時間1時間半~2時間の「五色沼自然探勝路」を歩きながら、変化に富んだ景色を楽しめます。特に毘沙門沼では、磐梯山を背景にした美しい景色や、ハート模様の鯉を探すのも人気です。
- アクセス:
- 車: 磐越自動車道 猪苗代磐梯高原ICから約25分。五色沼入口(毘沙門沼側)と裏磐梯高原駅(柳沼側)に駐車場あり(無料・有料あり)。
- 公共交通機関: JR猪苗代駅から磐梯東都バス「五色沼入口」または「裏磐梯高原駅」下車。
- 注意点: 五色沼自然探勝路は比較的平坦ですが、一部滑りやすい箇所もあるため、歩きやすい靴(スニーカーなど)で散策しましょう。片道コースなので、バスを利用するか、駐車場間の移動手段を考慮する必要があります。
猪苗代湖の美しい湖畔と紅葉
日本で4番目の面積を誇る広大な猪苗代湖。その透明度の高さから「天鏡湖(てんきょうこ)」とも称され、穏やかな湖面には雄大な磐梯山の姿が映し出されます。湖畔には美しい砂浜や松林が広がり、四季を通じて多くの人々が訪れるリゾート地としても人気です。
紅葉の見頃と特徴
猪苗代湖畔の紅葉は、例年10月中旬から色づき始め、10月下旬に見頃を迎えます。湖の周辺に広がる落葉樹林が鮮やかに染まり、青い湖水とのコントラストが美しい景観を作り出します。湖畔を散策したり、観光船に乗って湖上から眺めたりと、様々な角度から紅葉を楽しめるのが魅力です。
おすすめ紅葉スポット
湖畔遊歩道(長浜周辺)
出典:「長浜 | 猪苗代観光協会【公式ホームページ】⧉」|猪苗代観光協会【公式ホームページ】
https://www.bandaisan.or.jp/fun/nagahama-2/
猪苗代湖の南東岸に位置する長浜は、白鳥の飛来地としても有名です。湖畔には遊歩道が整備されており、湖を眺めながら紅葉狩りを楽しむことができます。穏やかな湖面に映る紅葉や、遠くに望む磐梯山の景色は格別です。
- 見どころ: 湖畔の散策、白鳥とのふれあい(冬季)、磐梯山を望む景色。
- アクセス: JR磐越西線 猪苗代駅からバスで約10分「長浜」下車。または車で磐越自動車道 猪苗代磐梯高原ICから約10分。駐車場あり。
猪苗代観光船
湖上からしか見ることのできない景色を楽しむなら、観光船がおすすめです。「かめ丸」と「はくちょう丸」の2種類の遊覧船が運航しており、約35分の船旅で猪苗代湖の雄大さと紅葉の美しさを満喫できます。湖上から眺める磐梯山と紅葉に彩られた湖畔の風景は、忘れられない思い出になるでしょう。
- 見どころ: 湖上からの磐梯山と紅葉のパノラマビュー。
- 運航情報: 長浜桟橋から発着。運航期間や時間、料金は季節によって変動するため、公式サイトなどで事前に確認が必要です。
- アクセス: 長浜の駐車場を利用。
天神浜(てんじんはま)
出典:「天神浜 | 猪苗代観光協会【公式ホームページ】⧉」|猪苗代観光協会【公式ホームページ】
https://www.bandaisan.or.jp/sight/shin-hakkei05/
猪苗代湖の西岸に位置する天神浜は、約1kmにわたって続く美しい白砂の浜辺です。背後には松林が広がり、秋には松の緑と紅葉のコントラストが楽しめます。比較的静かな場所で、ゆっくりと湖畔の秋景色を堪能したい方におすすめです。
- 見どころ: 白い砂浜、松林と紅葉のコントラスト、静かな湖畔の風景。
- アクセス: 車で磐越自動車道 猪苗代磐梯高原ICから約20分。駐車場あり。
周辺の観光情報
猪苗代湖周辺には、紅葉狩りと合わせて楽しめる観光スポットも充実しています。郷土の偉人・野口英世の生涯と業績を紹介する「野口英世記念館
出典:「野口英世記念館|特集|会津若松の公式観光情報サイト【会津若松観光ナビ】⧉」|会津若松観光ナビ
https://www.aizukanko.com/feature/noguchihideyo/noguchihideyo
」や、世界の美しいガラス製品を展示・販売する「世界のガラス館」、地元の食材を使った料理を楽しめるレストランやお土産物店などが点在しています。紅葉散策の合間に立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
裏磐梯の神秘的な自然と紅葉
1888年の磐梯山大噴火によって生まれた裏磐梯高原。荒々しい火口壁と、川が堰き止められてできた大小300以上もの湖沼群が点在し、独特の景観美を誇ります。手つかずのブナやミズナラの原生林が多く残り、変化に富んだ地形が織りなす自然は、訪れる人々を神秘的な世界へと誘います。
紅葉の見頃と特徴
裏磐梯の紅葉は、標高の高い場所から始まり、例年10月上旬から10月下旬にかけてピークを迎えます。五色沼周辺や各湖沼の湖畔、そしてドライブウェイ沿いなど、エリア全体が美しい紅葉に包まれます。湖面に映る「逆さ紅葉」も裏磐梯ならではの絶景です。
おすすめ紅葉スポット
五色沼(ごしきぬま)湖沼群(再掲)
裏磐梯観光の中心ともいえる五色沼は、紅葉の名所としても外せません。神秘的な沼の色と、周囲を彩るカエデやナナカマドの赤、黄色が見事に調和し、まるで絵画のような美しさです。特に毘沙門沼から眺める紅葉越しの磐梯山は、絶好のフォトスポットです。
檜原湖(ひばらこ)
出典:「桧原湖の紅葉|紅葉情報2024⧉」|紅葉情報2024
https://sp.jorudan.co.jp/leaf/spot_J0557.html
裏磐梯で最大の面積を持つ檜原湖。複雑な形をした湖岸線と、湖面に浮かぶ小島が特徴的です。湖畔には遊歩道やキャンプ場、ペンションなどが点在し、リゾート地としても人気があります。湖畔をドライブしながら紅葉を楽しむのはもちろん、遊覧船に乗って湖上からの景色を堪能するのもおすすめです。風のない穏やかな日には、湖面に映る紅葉「逆さ紅葉」が見られることもあります。
- 見どころ: 湖畔ドライブ、遊覧船、カヌー・カヤック体験、逆さ紅葉。
- アクセス: 車で磐越自動車道 猪苗代磐梯高原ICから約30分。裏磐梯高原駅からバス路線あり。
秋元湖(あきもとこ)
出典:「「裏磐梯」紅葉撮影ガイド 〜「秋元湖 曲沢沼 大沢沼 五色沼 曽原湖 」情熱的な朝焼けと朝霧漂う水面、紅葉シンメトリー | ピクスポット | (絶景・風景写真・撮影スポット・撮影ガイド・カメラの使い方)⧉」|ピクスポット | (絶景・風景写真・撮影スポット・撮影ガイド・カメラの使い方)
https://www.pixpot.net/articles/u_d_view/319/urabandai-autumn
檜原湖の東側に位置する秋元湖は、裏磐梯三湖(檜原湖、小野川湖、秋元湖)の中で最も静かで、手つかずの自然が残る湖です。訪れる人も比較的少なく、落ち着いた雰囲気の中で紅葉を楽しむことができます。湖畔には展望台が設けられており、湖と紅葉、そして遠くに吾妻連峰を望む雄大な景色が広がります。カヌーや釣りを楽しむ人の姿も見られます。
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- 見どころ: 静寂な湖畔の紅葉、展望台からの眺望。
- アクセス: 車でのアクセスが主。磐梯吾妻レークライン沿いに展望スポットあり。
出典:「紅葉絶景ドライブ(13)磐梯吾妻レークライン⧉」|ニッポン旅マガジン
https://tabi-mag.jp/autumnleaves-lake/
中津川渓谷(なかつがわけいこく)
出典:「中津川渓谷の紅葉は必見!福島・磐梯吾妻レークラインで紅葉狩り | 福島県 | トラベルjp 旅行ガイド⧉」|トラベルjp 旅行ガイド
https://www.travel.co.jp/guide/article/21486/
磐梯吾妻レークライン沿いにある紅葉の名所です。国道から少し入ったところに駐車場と遊歩道があり、渓谷にかかる橋の上から、原生林が鮮やかに色づく様子を間近に眺めることができます。清流の音を聞きながら、マイナスイオンたっぷりの紅葉散策を楽しめます。
- 見どころ: 渓谷美と紅葉のコントラスト、遊歩道散策。
- アクセス: 磐梯吾妻レークライン沿い。駐車場あり。
絶景ドライブルート:磐梯吾妻レークライン&磐梯山ゴールドライン
出典:「紅葉絶景ドライブ(14)磐梯山ゴールドライン⧉」|ニッポン旅マガジン
https://tabi-mag.jp/autumnleaves-gold/
裏磐梯エリアの紅葉を満喫するには、ドライブもおすすめです。「磐梯吾妻レークライン」は、桧原湖、小野川湖、秋元湖の三つの湖を望む景観道路。「磐梯山ゴールドライン」は、磐梯山の爆裂火口壁を間近に見ながら、裏磐梯と磐梯高原を結びます。どちらの道路も、道中に展望台が設けられており、車を停めてゆっくりと絶景の紅葉を楽しむことができます。
- 見どころ: ドライブしながら楽しめる紅葉、各展望台(三湖パラダイス、中津川渓谷レストハウス、望湖台、滑滝展望台など)からの眺望。
- 注意点: どちらも有料道路でしたが、現在は無料開放されています。冬季は閉鎖されるため、通行可能期間を確認してください。
モデルコースと旅行プラン例
磐梯山、猪苗代湖、裏磐梯の広大なエリアを効率よく巡るためのモデルコースを提案します。ご自身の興味や旅行期間に合わせてアレンジしてみてください。
【1泊2日】アクティブに絶景紅葉を満喫!
交通手段: マイカー推奨
- 1日目:
- 午前: 磐梯吾妻スカイラインをドライブし、浄土平へ。吾妻小富士のお鉢巡りや周辺散策でパノラマ紅葉を満喫。(注意:天候と時間に余裕を持つこと)
- 午後: 裏磐梯へ移動し、五色沼自然探勝路をハイキング。神秘的な沼の色と紅葉の競演を楽しむ。
- 夕方: 裏磐梯のホテルやペンションにチェックイン。温泉でリラックス。
- 2日目:
- 午前: 檜原湖畔をドライブ。時間があれば遊覧船や、磐梯吾妻レークラインで秋元湖方面へ足を延ばす。
- 午後: 猪苗代湖へ移動。長浜周辺を散策したり、観光船に乗って湖上からの景色を楽しむ。
- 夕方: お土産などを購入し、帰路へ。
宿泊: 裏磐梯エリア(ペンション、ホテル、温泉旅館など多数)
予算目安: 3万円~(交通費、宿泊費、食費、入場料など含む)
【2泊3日】じっくり巡る福島の秋・絶景堪能プラン
交通手段: マイカー推奨
- 1日目:
- 午前: 猪苗代湖畔へ。長浜や天神浜を散策。猪苗代観光船で湖上遊覧。
- 午後: 野口英世記念館や世界のガラス館など、猪苗代周辺の観光スポットを巡る。
- 夕方: 猪苗代温泉の宿にチェックイン。
- 2日目:
- 午前: 磐梯山ゴールドラインをドライブし、裏磐梯へ。途中、展望台からの景色を楽しむ。
- 午後: 五色沼自然探勝路をじっくり散策。その後、檜原湖へ移動し、湖畔でのんびり過ごす(カヌー体験などもおすすめ)。
- 夕方: 裏磐梯の宿にチェックイン(連泊も可、宿を変えても良い)。
- 3日目:
- 午前: 磐梯吾妻レークラインをドライブ。中津川渓谷や秋元湖の展望スポットに立ち寄る。
- 午後: 時間と体力があれば、磐梯吾妻スカイライン経由で浄土平へ。または、福島市内や会津若松方面へ足を延ばし、観光を楽しむ。
- 夕方: 帰路へ。
宿泊: 1泊目 猪苗代温泉エリア、2泊目 裏磐梯エリア
予算目安: 5万円~(交通手段、宿泊費、食費、入場料など含む)
公共交通機関利用の場合:
路線バスの本数が限られているため、事前に時刻表をよく確認し、余裕を持った計画を立てることが重要です。拠点となる駅(猪苗代駅、福島駅など)からのアクセスや、周遊バスの情報を調べておきましょう。タクシーの利用も検討に入れると良いでしょう。
まとめ
福島の秋を彩る磐梯山、猪苗代湖、裏磐梯エリアの紅葉と見どころをご紹介しました。雄大な磐梯山の山肌を染める紅葉、天鏡湖・猪苗代湖の湖畔を彩る紅葉、そして神秘的な湖沼群と調和する裏磐梯の紅葉。それぞれに異なる魅力があり、訪れる人々を感動させてくれます。息をのむような絶景はもちろん、温泉やグルメ、歴史に触れる楽しみもあります。
この記事を参考に、ぜひあなただけの福島絶景紅葉狩りプランを立ててみてください。一度訪れれば、きっとその美しさの虜になり、また違う季節にも訪れたくなるはずです。素晴らしい福島の秋の旅をお楽しみください!
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