青森県といえば、雄大な白神山地や奥入瀬渓流、美しい十和田湖といった豊かな自然、そして勇壮な「ねぶた祭」が有名ですが、実は食の宝庫でもあることをご存知でしょうか?
三方を海に囲まれ、内陸部には広大な山々が広がる青森は、新鮮な海の幸、山の幸に恵まれています。そして、忘れてはならないのが、全国一の生産量を誇る「りんご」。
これらの恵まれた食材を活かした、多様で魅力的な「青森グルメ」が数多く存在します。本記事では、青森旅行を計画している方や、青森の食文化に興味がある方、そしてご当地グルメを愛してやまないあなたへ、青森が誇る伝統の郷土料理から、地元民に愛されるB級グルメ、さらには絶品スイーツまで、選りすぐりの13品を徹底解説します。
この記事を読めば、きっとあなたも青森の食の虜になることでしょう!
青森の伝統!郷土料理7選
まずは、青森の歴史と風土が育んだ、伝統的な郷土料理をご紹介します。地元の人々に長年愛され、受け継がれてきた味は、旅の思い出をより一層深いものにしてくれるはずです。
1. いちご煮 (いちごに)
出典:「いちご煮 – Wikipedia⧉」|ja.wikipedia.org
https://ja.wikipedia.org/wiki/いちご煮
「いちご煮」と聞くと、甘い果物を想像するかもしれませんが、実はウニとアワビを贅沢に使ったお吸い物、潮汁(うしおじる)です。
この風変わりな名前は、お椀に盛り付けた乳白色の汁に沈む黄金色のウニの姿が、朝靄の中に霞む野いちごのように見えたことから名付けられたと言われています。
主に青森県南部の八戸市を中心とした太平洋沿岸地域で古くから親しまれてきた郷土料理で、その起源は漁師たちが浜辺で獲れたてのウニやアワビを豪快に煮て食べた浜料理に遡ります。
磯の香りがふわっと立ち上り、ウニの濃厚な旨味とアワビのコリコリとした食感が口いっぱいに広がる、まさに海の宝石箱のような逸品。現在では、お正月やお祝い事など、ハレの日のご馳走として食卓を彩ります。農林水産省選定の「郷土料理百選」にも選ばれており、青森を代表する味として知られています。
- 特徴: ウニとアワビの出汁が効いた上品な塩味の潮汁。
- 味わい: 濃厚な磯の風味と、ウニの甘み、アワビの食感が楽しめる。
- どこで食べられるか: 八戸市内の割烹や郷土料理店、お土産店では缶詰も人気。
- おすすめの食べ方: まずはそのまま汁を味わい、次に具材と共に。お酒の肴にも最適です。
2. せんべい汁 (せんべいじる)
出典:「八戸せんべい汁|グルメ・お土産|【公式】青森県観光情報サイト Amazing AOMORI⧉」|Amazing AOMORI
https://aomori-tourism.com/gourmet/detail_2082.html
「せんべい汁」は、鶏肉や豚肉、魚、きのこ、野菜など具沢山の出汁で、南部せんべいを割り入れて煮込む、青森県八戸市周辺の郷土料理です。江戸時代後期、この地域では冷害に強い麦や蕎麦の栽培が盛んで、保存食としてせんべいが作られていました。
そのせんべいを汁物に入れて食べたのが始まりとされています。使用するせんべいは、汁物用に特別に開発された「おつゆせんべい」または「かやきせんべい」と呼ばれるもので、煮込んでも溶けにくく、出汁を吸ってもっちりとした独特の食感、まるでアルデンテのパスタのようになるのが特徴です。醤油ベースの素朴ながらも奥深い味わいは、どこか懐かしさを感じさせます。B-1グランプリでゴールドグランプリを受賞したこともあり、全国的にも知られる「青森グルメ」の一つです。
- 特徴: 肉や野菜の旨味が溶け込んだ醤油ベースの汁に、専用の南部せんべいを割り入れて煮込む。
- 味わい: 出汁を吸ったせんべいのモチモチ、シコシコとした食感と、具材の旨味が凝縮された優しい味わい。
- どこで食べられるか: 八戸市内の多くの飲食店で提供。家庭でも気軽に作られています。
- おすすめの食べ方: せんべいが程よく汁を吸い、アルデンテのような食感になった頃が食べごろ。
3. 貝焼き味噌 (かやきみそ)
出典:「ホタテの貝焼き味噌 by あおもりの肴 【クックパッド】 簡単おいしいみんなのレシピが392万品⧉」|Cookpad
https://cookpad.com/jp/recipes/19800165-ホタテの貝焼き味噌
「貝焼き味噌(かやきみそ)」、または「みそかやき」とも呼ばれるこの料理は、大きなホタテの貝殻を鍋代わりにし、ホタテの身やヒモ、旬の野菜、豆腐などを入れ、味噌で味付けし、最後に溶き卵でとじる津軽地方や下北地方の郷土料理です。江戸時代、陸奥湾の漁師たちが獲ったホタテの貝殻を使い、手軽に作れる栄養満点の料理として考案したのが始まりと言われています。卵が貴重だった時代には、風邪をひいた時や病後の滋養食としても重宝されました。青森県出身の文豪・太宰治も愛したと言われる一品で、味噌の香ばしさとホタテの出汁が溶け合った優しい味わいは、ご飯のお供にも、お酒の肴にもぴったり。グツグツと煮える音と立ち上る湯気が食欲をそそります。
- 特徴: ホタテの貝殻を鍋として使用。ホタテと野菜を味噌で煮込み、卵でとじる。
- 味わい: ホタテの旨味と味噌の風味が絶妙にマッチ。卵でとじることでまろやかな仕上がりに。
- どこで食べられるか: 青森県内の郷土料理店や居酒屋。特に津軽地方や下北半島のお店で多く見られます。
- おすすめの食べ方: 熱々をご飯にのせて食べるのが地元流。日本酒との相性も抜群です。
4. じゃっぱ汁 (じゃっぱじる)
出典:「じゃっぱ汁 – Wikipedia⧉」|ja.wikipedia.org
https://ja.wikipedia.org/wiki/じゃっぱ汁
「じゃっぱ汁」は、冬の青森を代表する魚、真鱈(まだら)を頭から内臓、骨(アラ)まで、文字通り「じゃっぱ(津軽弁で「雑多なもの」「残り物」の意)」を丸ごと使った豪快な鍋料理です。大根やネギなどの冬野菜と共に煮込み、味付けは塩や味噌が一般的。鱈の旨味が余すところなく溶け出した汁は、体の芯から温まる滋味深い味わいです。特に肝(タラキク、白子)が入ると、濃厚なコクが加わり格別の美味しさ。厳しい寒さの津軽地方で、栄養価が高く体を温める冬の定番料理として、昔から家庭で親しまれてきました。鱈の身はふっくらと柔らかく、アラからは良い出汁が出て、まさに「捨てる所がない」魚の恵みを最大限に活かした、先人の知恵が詰まった郷土料理です。
- 特徴: 真鱈のアラや内臓まで丸ごと使い、野菜と共に煮込む。
- 味わい: 鱈の濃厚な出汁と、野菜の甘みが溶け込んだ、体の温まる優しい味わい。肝のコクも特徴。
- どこで食べられるか: 青森県内の郷土料理店、特に冬場に提供されることが多い。
- 旬の時期: 真鱈が旬を迎える冬(12月~2月頃)。
5. 大間まぐろ料理 (おおままぐろりょうり)
出典:「大間町観光協会 | 本州最北端・大間町観光協会の公式観光情報サイト「大間わいどアップ!」⧉」|大間町観光協会
https://oma-wide.net/
本州最北端の町、大間町で水揚げされる「大間まぐろ」。津軽海峡の荒波にもまれ、豊富な餌を食べて育った天然の本マグロ(クロマグロ)は、身が引き締まり、上質な脂がのっているのが特徴です。「黒いダイヤ」とも称され、東京・豊洲市場の初競りでは度々最高値を記録することでも有名。地元大間では、この最高級マグロを刺身、寿司、丼など、様々な料理で堪能することができます。赤身は濃厚な旨味、中トロはとろけるような脂の甘み、大トロは言うまでもなく絶品。一度食べたら忘れられない、至福の味わいです。大間の漁師たちが一本釣りで釣り上げるマグロは、まさに命がけの海の恵み。その背景を知ると、より一層美味しく感じられるでしょう。
- 特徴: 津軽海峡で一本釣りされる最高級天然クロマグロ。
- 味わい: 赤身の深い旨味、トロの濃厚な脂の甘みが絶品。部位によって異なる味わいが楽しめる。
- どこで食べられるか: 大間町内の寿司店や食堂。シーズンには町内の多くの店で提供。
- 旬の時期: 主に秋から冬(9月~1月頃)が最も脂がのって美味しいとされる。
6. 弘前いがめんち (ひろさきいがめんち)
出典:「あの味再現 青森のソウルフードイカたっぷりのいがめんち 作り方・レシピ | クラシル⧉」|kurashiru.com
https://www.kurashiru.com/recipes/490fa394-d90d-40b7-8270-4803383b388a
「弘前いがめんち」は、イカの足(ゲソ)と季節の野菜(タマネギやキャベツなど)を細かく刻み、小麦粉と混ぜて揚げ焼きにした、青森県津軽地方、特に弘前市周辺で古くから伝わる家庭料理です。昔、内陸部の弘前ではイカは貴重品。そのため、胴体は刺身などにし、余ったゲソを無駄なく美味しく食べるための知恵として生まれました。「母の味」として各家庭で受け継がれ、それぞれの家庭で入れる野菜や味付けに少しずつ違いがあるのも特徴です。イカゲソのコリコリとした食感と野菜の甘み、そして香ばしい風味が食欲をそそります。おかずとしてはもちろん、おやつや酒の肴としても親しまれています。弘前市内では、惣菜店や居酒屋などで手軽に味わうことができます。
- 特徴: イカゲソと野菜を刻んで小麦粉でまとめ、揚げ焼きにしたもの。
- 味わい: イカの旨味と歯ごたえ、野菜の甘みが楽しめる素朴で香ばしい味わい。
- どこで食べられるか: 弘前市内の惣菜店、スーパー、居酒屋など。
- おすすめの食べ方: そのままはもちろん、ソースやマヨネーズをつけても美味しい。
7. けの汁 (けのしる)
出典:「けの汁 青森県 | うちの郷土料理:農林水産省⧉」|maff.go.jp
https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/kenojiru_aomori.html
「けの汁(けのしる)」は、大根、人参、ごぼうなどの根菜類、ワラビやゼンマイなどの山菜、油揚げ、凍み豆腐などを細かく刻んで煮込み、味噌や醤油で味付けした津軽地方の伝統的な汁物です。「粥の汁(かゆのしる)」が訛って「けの汁」と呼ばれるようになったと言われています。別名「津軽の七草」とも呼ばれ、元々は小正月(1月15日)に作り、翌16日の朝に仏前に白粥と共に供える精進料理でした。たくさんの野菜を細かく刻むため手間がかかりますが、一度にたくさん作っておけば数日間保存がきくため、小正月の時期に女性たちが家事から解放され、ゆっくり休めるようにという思いやりも込められています。野菜の旨味が溶け込んだ優しい味わいで、栄養満点。寒い冬に体を温めてくれる、津軽の母の味です。
- 特徴: 数多くの野菜や山菜、大豆製品を細かく刻んで煮込んだ具沢山の汁物。
- 味わい: 野菜の甘みと旨味が凝縮された、素朴で優しい味噌または醤油ベースの味わい。
- どこで食べられるか: 津軽地方の郷土料理店や、冬場には一部の旅館などでも提供される。
- おすすめの食べ方: ご飯にかけて食べるのが一般的。体がじんわり温まります。
青森のソウルフード!ご当地グルメ3選
続いては、地元の人々に愛され、青森の食文化に新たな風を吹き込んでいるご当地グルメをご紹介します。個性豊かな味わいは、一度食べたら忘れられないインパクトがあります。
8. 十和田バラ焼き (とわだばらやき)
出典:「十和田バラ焼き|グルメ・お土産|【公式】青森県観光情報サイト Amazing AOMORI⧉」|Amazing AOMORI
https://aomori-tourism.com/gourmet/detail_3627.html
「十和田バラ焼き」は、牛バラ肉(または豚肉、馬肉)と大量のタマネギを、醤油ベースの甘辛いタレに絡めて鉄板でジュージューと焼く、青森県十和田市のソウルフードです。その歴史は戦後間もない昭和30年頃、近くの三沢米軍基地周辺の屋台で、安価で手に入りやすかった牛バラ肉とタマネギを使った料理として誕生したのが始まりと言われています。その後、同じく馬産地であった十和田市に伝わり、市民に愛される料理として定着しました。熱々の鉄板の上で、タマネギがしんなりとし、バラ肉に香ばしい焼き色がつくまで炒めれば完成。甘辛いタレが染み込んだ肉と、甘みを増したタマネギのコンビネーションは、白いご飯が何杯でも進んでしまう危険な美味しさです。十和田市内には約60店舗もの提供店があり、お店ごとにタレの味や肉の種類(牛、豚、馬)、さらには焼き方にも個性があります。市民団体「十和田バラ焼きゼミナール」の活動により、B-1グランプリでも人気を博し、全国的にその名が知られるようになりました。
- 特徴: 牛バラ肉と大量のタマネギを甘辛い醤油ベースのタレで鉄板焼きにする。
- 味わい: 甘辛いタレとジューシーなバラ肉、甘みの増したタマネギのハーモニーが絶妙。
- どこで食べられるか: 十和田市内の焼肉店や食堂、居酒屋など。
有名店としては「大昌園」や「司バラ焼き大衆食堂」などがあります。 - おすすめの食べ方: ご飯と一緒に食べるのはもちろん、ビールとの相性も抜群。最後に残ったタレにご飯を混ぜて食べるのもおすすめです。
9. 味噌カレー牛乳ラーメン (みそかれーぎゅうにゅうらーめん)
出典:「青森名物!味噌カレー牛乳ラーメン★地元民おすすめ10選 | 大日本観光新聞⧉」|bjtp.tokyo
https://bjtp.tokyo/aomori-miso-curry-milk-noodle/
「味噌カレー牛乳ラーメン」という、一度聞いたら忘れられないインパクトのある名前。これは、味噌ラーメンのスープにカレー粉と牛乳を加え、バターやモヤシ、ワカメ、メンマなどをトッピングした、青森市の名物ラーメンです。その誕生は1970年代後半、現在の「味の札幌 大西」の初代店主である佐藤清氏が、札幌ラーメンをベースに、中高生たちの間で流行っていた様々なものを混ぜて食べるアイデアをヒントに考案しました。味噌のコク、カレーのスパイシーさ、そして牛乳のまろやかさが意外なほど見事に調和し、そこにバターの風味が加わることで、唯一無二の味わいを生み出しています。太めの縮れ麺が、この濃厚で複雑なスープとよく絡み、箸が止まらなくなる美味しさ。最初はゲテモノ扱いされることもあったそうですが、その斬新な美味しさが口コミで広がり、今では青森市民のソウルフードとして、また観光客にも人気の「青森グルメ」として確固たる地位を築いています。
- 特徴: 味噌ベースのスープにカレー粉と牛乳、バターを加えた独創的なラーメン。
- 味わい: 味噌のコク、カレーのスパイシーさ、牛乳のまろやかさ、バターの風味が融合した、濃厚でクセになる味わい。
- どこで食べられるか: 発祥の店「味の札幌 大西」(青森市)をはじめ、「味の札幌 浅利」(青森市)、「札幌館」(青森市)など、青森市内の数店舗で提供されています。
- おすすめの食べ方: まずはスープを一口。徐々にバターを溶かしながら味の変化を楽しむのがおすすめです。
10. 黒石つゆやきそば (くろいしつゆやきそば)
出典:「黒石つゆやきそば|スポット・体験|【公式】青森県観光情報サイト Amazing AOMORI⧉」|Amazing AOMORI
https://aomori-tourism.com/spot/detail_3628.html
「黒石つゆやきそば」は、太くて平たい独特の麺を使ったソース焼きそばに、和風だしやラーメンスープのような温かい「つゆ」をかけた、青森県黒石市のB級グルメです。そのルーツは昭和30年代後半、黒石市内にあった「美満寿(みます)」という食堂で、当時人気のあった焼きそばが冷めてしまった際に、お客さんの要望で温かいそばつゆをかけて提供したのが始まりとされています。この意外な組み合わせが評判を呼び、徐々に市内に広まっていきました。黒石市内の製麺所で作られるモチモチとした食感の平太麺を使ったソース焼きそばに、あっさりとした和風だしをかけ、揚げ玉やネギをトッピングするのが基本スタイル。お店によっては、ラーメンスープ風のつゆや、カレー味のつゆ、さらには天ぷらやカツなどのトッピングを加えた進化系の「つゆやきそば」も楽しめます。ソースの香ばしさと出汁の風味が絶妙にマッチし、一度食べるとクセになる不思議な美味しさです。
- 特徴: ソース焼きそばに温かい和風だしやラーメンスープをかけたもの。黒石特有の平太麺を使用。
- 味わい: ソースの風味と出汁の旨味が融合した、意外ながらも後を引く味わい。麺のモチモチ感も特徴。
- どこで食べられるか: 黒石市内の食堂やラーメン店。「妙光(みょうこう)」、「すずのや」、「蔵よし」などが有名です。
- おすすめの食べ方: お店ごとに異なるつゆやトッピングを食べ比べて、お気に入りを見つけるのも楽しいでしょう。
青森県民の定番!郷土菓子・おやつ3選
旅の合間や食後のデザートには、地元で長年愛されているお菓子やおやつがぴったり。青森ならではの味覚をお楽しみください。
11. 青森生姜味噌おでん (あおもりしょうがみそおでん)
出典:「青森生姜味噌おでんを食べられる人気店まとめ【寒い冬にピッタリ!】 | うおとぶろぐ⧉」|うおとぶろぐ
https://aomori-info.site/post-5893/
青森の「おでん」といえば、一般的なからしではなく、すりおろした生姜をたっぷり加えた甘めの味噌ダレ「生姜味噌」をかけて食べるのが定番です。この「青森生姜味噌おでん」は、戦後間もない頃、青森駅周辺の屋台で、冬の厳しい寒さの中、青函連絡船を待つお客さんたちを温めようと考案されたのが始まりと言われています。生姜のピリッとした辛味と味噌のコク、そして甘みが絶妙にマッチしたタレが、大根、こんにゃく、卵、昆布といった定番のおでん種によく絡み、体の芯からポカポカと温めてくれます。特に青森市周辺では、屋台だけでなく、居酒屋や家庭でも親しまれている冬の風物詩。具材には、大角天(魚のすり身を揚げたもの)やぼたんちくわ、つぶ貝など、青森らしいものが入ることもあります。寒い日にハフハフしながら食べる生姜味噌おでんは、まさに至福のひとときです。
- 特徴: 通常のおでんに、生姜入りの甘辛い味噌ダレをかけて食べる。
- 味わい: 生姜の風味と味噌のコクが食欲をそそり、体を温める効果も期待できる。
- どこで食べられるか: 青森市内の居酒屋やおでん専門店、屋台など。冬場にはスーパーの惣菜コーナーでも見かけることがあります。
- おすすめの食べ方: 熱々のおでんに、たっぷりと生姜味噌をかけてどうぞ。日本酒との相性も抜群です。
12. イギリストースト
出典:「青森のソウルフード! イギリストーストの由来と起源から自宅での楽しみ方まで – 国内旅行とお土産紹介サイト!⧉」|国内旅行とお土産紹介サイト! – 日本各地の旅行とお土産を紹介しています。
https://days001.com/2405-british-toast/
「イギリストースト」は、青森県民なら誰もが知っている、工藤パン(通称:くどぱん)が製造・販売するご当地パンです。山型の食パン2枚の間にマーガリンとグラニュー糖がサンドされたシンプルな菓子パンで、イギリス国旗をモチーフにしたレトロで印象的なパッケージが目印。1967年(昭和42年)の発売以来、半世紀以上にわたって青森県民に愛され続けているソウルフードです。そのユニークな名前の由来は、使用している山型の食パンが「イギリスパン」と呼ばれる種類であることから。工藤パンが創業当時、むつ市大湊地区にあった米軍基地にパンを納入しており、アメリカの食文化に触れる中で、地元でイギリスパンにバターと砂糖を塗って食べる習慣をヒントに開発されたと言われています。シャリシャリとしたグラニュー糖の食感とマーガリンの塩味が絶妙なハーモニーを生み出し、どこか懐かしい素朴な味わいが魅力です。定番のプレーン味のほか、ジャリジャリ感を増した「もっとジャリまし」、りんごジャムやコーヒークリーム、チョコクリームなど、季節限定品も含めると数十種類のバリエーションが存在し、選ぶ楽しさもあります。
- 特徴: 山型食パンにマーガリンとグラニュー糖をサンドした菓子パン。
- 味わい: マーガリンの塩味とグラニュー糖の甘み、シャリシャリとした食感が特徴の素朴な味わい。
- どこで食べられるか: 青森県内のスーパーマーケットやコンビニエンスストアで広く販売されています。
製造元:工藤パン株式会社 - おすすめの食べ方: そのまま食べるのが一般的ですが、軽くトーストするとマーガリンが溶けてまた違った美味しさが楽しめます。
13. アップルパイ
出典:「弘前で美味しいアップルパイを食べたいなら!おすすめ17選 [食べログまとめ]⧉」|食べログ
https://tabelog.com/matome/21284/
青森県といえば、やはり「りんご」。特に弘前市は、りんごの生産量日本一を誇る「りんごの街」です。そんな弘前市では、りんごを使ったスイーツの代表格である「アップルパイ」を扱うお店が、洋菓子店だけでなく、和菓子店やパン屋、喫茶店など、なんと50店舗以上も存在します。市内では「弘前アップルパイガイドマップ」が発行されており、これを見ながらアップルパイの食べ歩きを楽しむ観光客も少なくありません。紅玉やふじなど、使われるりんごの品種や、カスタードクリームの有無、パイ生地の食感(サクサク系、しっとり系など)、シナモンの効かせ具合など、お店ごとにこだわりがあり、実に多種多様なアップルパイに出会うことができます。甘酸っぱいりんごのフィリングと香ばしいパイ生地が織りなすハーモニーは、まさに至福の味わい。りんご王国・青森ならではの、贅沢なりんごスイーツをぜひご堪能ください。
- 特徴: 日本一のりんご産地・弘前市を中心に、様々なお店で個性豊かなアップルパイが楽しめる。
- 味わい: りんごの品種や調理法、パイ生地によって、甘み、酸味、食感が異なる多彩な味わい。
- どこで食べられるか: 弘前市内の洋菓子店、パン屋、喫茶店など多数。ガイドマップを参考に巡るのがおすすめ。
(情報源:「弘前アップルパイガイドマップ」は弘前観光コンベンション協会などで入手可能) - おすすめの食べ方: 複数のお店のアップルパイを食べ比べて、自分好みの味を見つけるのが楽しい。温めてアイスクリームを添えるのも定番です。
まとめ
青森の豊かな自然と文化が育んだ、魅力あふれる13のご当地グルメをご紹介しました。
- いちご煮
- せんべい汁
- 貝焼き味噌
- じゃっぱ汁
- 大間まぐろ料理
- 弘前いがめんち
- けの汁
- 十和田バラ焼き
- 味噌カレー牛乳ラーメン
- 黒石つゆやきそば
- 青森生姜味噌おでん
- イギリストースト
- アップルパイ
海の幸をふんだんに使った伝統的な郷土料理から、地元民に愛されるB級グルメ、そして青森ならではのスイーツまで、そのどれもが青森の風土と人々の温かさを感じさせてくれる逸品ばかりです。青森を訪れた際には、美しい景色やねぶた祭りのような活気ある文化体験と共に、ぜひこれらの「青森グルメ」を味わい尽くし、食の魅力も満喫してください。あなたの青森旅行が、忘れられない美味しい思い出でいっぱいになることを願っています!
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