ウィズコロナの時代に入り、活気を取り戻しつつある東京・浅草。連日、はとバスや観光バスが列をなし、国内外から多くの観光客で賑わいを見せています。定番の観光スポット巡りももちろん楽しいですが、今回は一歩踏み込んで、地元の人も足繁く通う「浅草の穴場グルメ」に焦点を当てます。
観光客にまだあまり知られていない、秘密のランチ、ディナー、そしてカフェまで、厳選したとっておきの浅草グルメをご紹介。老舗の味から最新グルメまで、浅草の魅力をさらに深掘りする食べ歩きの旅へ、ぜひご一緒しましょう。この記事を読めば、あなたの浅草観光がさらに特別なものになること間違いなしです!
浅草の穴場ランチ5選:知る人ぞ知る絶品グルメ
まずは、浅草散策の途中に立ち寄りたい、とっておきの浅草ランチの穴場をご紹介します。
1. 浅草Kanna:観音裏で味わう新鮮魚介の居酒屋ランチ
出典:「浅草Kanna【公式】⧉」|kanna-asakusa.owst.jp
https://kanna-asakusa.owst.jp/
浅草寺の奥、通称「観音裏」と呼ばれる静かなエリアにひっそりと佇む浅草Kannaは、新鮮な魚料理が自慢の居酒屋が昼時に提供する、知る人ぞ知る穴場ランチスポットです。観光客の喧騒から離れたロケーションで、落ち着いて食事を楽しみたい方には特におすすめです。
日替わりで提供されるランチメニューは、その日の仕入れによって変わるため、訪れるたびに新たな発見があります。特に人気なのが、新鮮な魚介を贅沢に味わえる「刺身三種盛の定食」。この日のチョイスは、珍しい白身魚などで、魚好きにはたまらない内容でした。
定食には、身体の芯から温まる大きなアラ汁が添えられ、その深みのある味わいは、まさに和食の醍醐味。魚の旨味が凝縮された汁は、ご飯との相性も抜群です。プラス300円で楽しめるデザートの「豆腐のババロア」とドリンクもおすすめです。全く罪悪感のないヘルシーな甘さは、食後のひとときを優雅に締めくくります。
お肉料理や限定メニューも提供されており、早めの来店がおすすめです。店内はおひとりさまでも気兼ねなく入れるアットホームな雰囲気で、夜のメニューも非常に魅力的な価格帯で楽しめます。昼も夜も楽しめる、隠れた浅草グルメの名店です。
2. あかし:雷門通りから一歩入った隠れ家天ぷら
出典:「雷門 – 浅草寺⧉」|浅草寺 – 浅草寺
https://www.senso-ji.jp/guide/guide01.html
雷門通りを田原町方面へ向かい、少し住宅街に入った場所に、ひっそりと佇む天ぷら あかし
出典:「あかし(地図/写真/浅草/天ぷら) – 楽天ぐるなび⧉」|楽天ぐるなび
https://r.gnavi.co.jp/es0h4h5t0000/
は、浅草の穴場グルメの中でも特に天ぷら好きにはたまらない隠れ家です。
浅草には、ごま油で揚げて衣が茶色く厚めな天ぷらが主流の老舗が多い中、あかしの天ぷらは、ひとつひとつ丁寧にカラッと揚げられ、衣が薄くごま油を使わない軽やかな仕上がりが特徴です。素材本来の味を最大限に引き出した、繊細な味わいを堪能できます。
ランチタイムは特にお得で、平日でも開店前から行列ができるほどの人気ぶり。店内はカウンター席のみで約7席と限られているため、開店時間(11時30分~12時30分の1時間のみ)の少し前を狙うか、第一陣が食べ終わる12時頃を目指して訪れるのが賢明でしょう。
外で待っている間にメニューを見せてもらい、先にオーダーするシステム。目の前で揚げられる天ぷらは、視覚でも食欲をそそります。特におすすめは、贅沢な「上定食」。様々な旬の素材が供され、最後にはかき揚げを天丼にするか、そのまま食べるかを選べます。もちろん、〆の天丼も絶品で、そのボリュームにはきっと驚くはずです。天ぷらを食べながら白米も追加で注文できるため、心ゆくまで和食の粋を堪能できます。
3. ORTIGA:バイクガレージを併設したスタイリッシュカフェ
天ぷら あかしから雷門方面へ向かい、さらに路地裏へ入った場所にあるORTIGA(オルティガ)は、最新グルメとカフェ文化が融合した、おしゃれな浅草穴場カフェです。
このカフェの最大の特徴は、1階の半分以上がスタイリッシュなバイクガレージになっていること。その斬新な空間デザインは、まるで海外のカフェのようです。2階に上がると、広々とした開放的な空間が広がり、席間もゆったりとしているため、東京では貴重なパーソナルスペースが確保されています。隣席との距離が近いのが苦手な方には特におすすめです。
ランチメニューには、とろとろのオムライスや季節ごとに変わるパスタなどがあり、どれも丁寧な味わいが魅力。食後のデザートも充実しており、濃厚なティラミスやなめらかなチーズケーキ、そしてアップルパイなどが楽しめます。
まだ穴場ですが、その洗練された雰囲気と質の高いメニューから、すぐに人気店になることでしょう。詳細や最新情報は、公式Instagram (@ortiga_asakusa)でチェックしてみてください。この空間でゆったりとした時間を過ごせば、浅草の喧騒を忘れ、特別なカフェ体験ができるはずです。
4. ローヤル珈琲:ガイドブックにも載る老舗喫茶店の絶品あんサンド
出典:「ローヤル珈琲店 本店 (ローヤルコーヒーテン) – 浅草(つくばEXP)/喫茶店 | 食べログ⧉」|食べログ
https://tabelog.com/tokyo/A1311/A131102/13008614/
出典:「ローヤル珈琲店本店@浅草|イギリスパンが美味しいレトロ喫茶の名店 | 見惚れ洋食器⧉」|見惚れ洋食器
https://mental-madame.com/cafe-royal-asakusa/
浅草の老舗喫茶店といえば、ローヤル珈琲を忘れてはなりません。ガイドブックにも掲載されるほどの有名店ですが、地元の方々に愛される穴場グルメとして、その魅力は尽きません。
特に評判なのは、丁寧に焼き上げられたホットサンド。モーニングタイムには、常連のおじさま方が新聞を広げながらコーヒーを飲む姿が見られ、どこか懐かしい昭和の空気が流れています。昼食後、コーヒーを飲みに立ち寄った際でも、メニューを見ると我慢できなくなるほど魅力的な一品があります。
それが、絶品のあんサンドです。ふっくらとしたパンに挟まれた甘さ控えめのあんこは、まさに別腹スイーツ。どんなにお腹がいっぱいでも、ペロリとたいらげてしまうほどの美味しさです。このあんサンドのためだけに訪れる価値があると言えるでしょう。
店内は落ち着いた雰囲気で、ゆっくりと時間を過ごすのに最適。全席禁煙なので、コーヒーの香りや食事の味を純粋に楽しむことができます。浅草の食べ歩きの合間に、昔ながらの喫茶店文化に触れてみてはいかがでしょうか。香り高いコーヒーと共に、浅草の歴史を感じさせる空間で、ゆったりとしたひとときをお過ごしください。
5. ビストロ福昇亭:ビストロで味わう70年以上の歴史を刻むラーメンランチ
出典:「【浅草ランチぶらり】洋食店のビストロ福昇亭〜Part2〜 ~ ちわかつの旅食レポート⧉」|ちわかつの旅食レポート
https://chiwakatsu4400.com/asakusa_gourmet_part02/
浅草寺の裏手、観音裏に位置するビストロ福昇亭は、70年以上の歴史を誇る老舗ながら、意外な穴場ランチが楽しめるお店です。この通りには、人気のケーキ屋さん「ルスルス」や、午前中には売り切れるパン屋さん「粉花」といった有名店が点在しており、まさにグルメな通りと言えるでしょう。
出典:「天然パン屋さん歩き|粉花(浅草) – 天然生活web⧉」|tennenseikatsu.jp
https://tennenseikatsu.jp/_ct/17344517
ビストロと名乗る福昇亭で、なぜかランチタイムに絶大な人気を誇るのがラーメンです。その歴史を紐解くと、初代が戦後すぐに中華料理店を営んでいたという背景があり、その伝統の味が今も受け継がれています。グリルグランドや佐久良など、有名な洋食屋さんが並ぶエリアで、この異色のラーメンランチはひときわ目を引きます。
店内は、まるで実家に帰ってきたかのような家庭的で温かい雰囲気。おひとりさまでも気軽に「ただいま!」と言いたくなるような居心地の良さがあります。定食屋さんのように普段使いできる、そんな洋食屋さんです。
この日のラーメンセットは、ジューシーなハンバーグと昔ながらのラーメンという組み合わせ。もちろん、ボリューム満点で白米も進みます。他にもパスタランチや、とろける牛すじカレー、定番の生姜焼きなど、魅力的なメニューが豊富に揃っています。嬉しいことに、ランチメニューもグランドメニューも全てテイクアウト可能なので、自宅でゆっくりと福昇亭の味を楽しむこともできます。浅草グルメの新たな一面を発見できる、そんなお店です。
浅草の穴場ディナー:ニュー菜苑の純レバ丼
出典:「純レバ丼|料理研究家リュウジのバズレシピさんのレシピ書き起こし|TubeRecipe⧉」|TubeRecipe
純レバ丼|料理研究家リュウジのバズレシピさんのレシピ書き起こし|TubeRecipe純レバ丼|料理研究家リュウジのバズレシピさんのレシピ書き起こし
ここからは、浅草の穴場ディナーとして、グルメ通の間で語り継がれる名店をご紹介します。
ニュー菜苑:伝説の純レバ丼が復活!孤独のグルメも愛した味
浅草の穴場ディナーとして、グルメ通の間で語り継がれるのがニュー菜苑です。テレビドラマ『孤独のグルメ』で井之頭五郎が純レバ丼を堪能した亀戸の有名店の浅草店として、その存在を知る人もいるでしょう。この店は夜のみの営業で、テーブル3つとカウンター席が少しという小さなお店。いつ訪れても活気に満ち溢れ、常に満席に近い状態です。
実は、浅草の菜苑は一度閉店を余儀なくされました。建物の取り壊しにより、多くのファンが惜しみながらもその味を諦めていたのです。しかし数年後、奇跡的な再開を果たしました。千束商店街から少し住宅街に入った場所に、偶然お店の前を通りかかった人が「あの菜苑では?」と飛び込み、その復活が広まったという、まるで運命のようなエピソードが語られています。まさに、神のお導きとしか思えない再会でした。偶然ではたどり着けないこの場所は、まさに浅草穴場を象徴するでしょう。
この浅草穴場で絶対に外せないのが、名物の純レバ丼!特製のタレでじっくりと煮込まれたレバーは、臭みが一切なく、驚くほど柔らかく濃厚な味わいです。ご飯の上にたっぷりと乗せられたレバーとタレが絡み合い、一度食べたら忘れられない中毒性があります。そのボリュームもかなりのもので、お腹を空かせて訪れるのがおすすめです。
もし量が気になる場合は、レバーのみを提供する「純レバオンリー(上だけ)」を選ぶことも可能です。純レバ丼の他にも、野菜たっぷりの優しい味わいのタンメンや、皮がパリッと焼かれたジューシーな餃子も外せません。2人なら純レバ丼とタンメン、餃子をシェアして、様々な浅草グルメを堪能するのも良いでしょう。
この千束の住宅街にひっそりと佇むニュー菜苑は、浅草ディナーを特別なものにしてくれる、まさに秘密の店です。アクセスは、千束商店街から少し住宅街に入った場所にあるため、事前に地図で確認してから訪れることをお勧めします。
まとめ:浅草の奥深き穴場グルメを巡る旅へ
いかがでしたでしょうか? 今回は、浅草グルメの奥深さを知るための穴場ランチ5選と、心に残る穴場ディナー1選、計6店舗をご紹介しました。
- 浅草Kannaの新鮮な魚料理
- 天ぷら あかしの職人技が光る軽やかな天ぷら
- ORTIGAの最新グルメとスタイリッシュなカフェ空間
- ローヤル珈琲の老舗が誇る絶品あんサンド
- ビストロ福昇亭の異色ラーメンランチ
- そしてニュー菜苑の伝説的な純レバ丼
どの店も浅草の隠れた魅力を存分に感じさせてくれることでしょう。今回ご紹介したお店以外にも、浅草にはもんじゃ焼きや焼きそば、天重、お好み焼きといった定番の食べ歩きグルメから、まだ見ぬ和食の逸品まで、数えきれないほどの魅力的な穴場グルメが点在しています。
あなたの浅草食べ歩きリストに加えてみたいお店はありましたか? 再訪したいお店や、特に印象に残ったお店を、ぜひ次の浅草観光の計画に盛り込んでみてください。
浅草を訪れる際は、ぜひ本記事で紹介したお店に足を運び、観光客に教えたくないような秘密の店で、とっておきの浅草グルメを体験してみてください。きっと、あなたの旅をより一層豊かに彩ってくれるはずです。
最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。これからも浅草のさらなる穴場グルメ情報や、隠れた名物スイーツなど、皆様の旅の参考になる記事を更新していく予定ですので、どうぞお楽しみに!
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