夏の暑さが厳しくなるとき、多くの人が涼しさを求めて避暑地への旅行を計画します。その中でも長野県は、日本を代表する避暑地として多くの観光客を魅了しています。標高の高い山々、豊かな自然、清涼な空気に恵まれた長野県は、夏でも過ごしやすい気候が魅力です。北アルプスの雄大な山々に囲まれ、美しい高原や湖、滝など、自然の恵みが豊富なこの地域は、夏の旅行先として最適な選択肢となっています。
本記事では、長野県内にある10ヶ所の魅力的な避暑地を詳しく紹介します。それぞれの場所の特徴、アクセス方法、おすすめのアクティビティ、宿泊施設など、旅行計画に役立つ情報を網羅的にお届けします。家族連れの方には安全で楽しめるスポット、カップルには美しい景観を楽しめるロマンチックな場所、一人旅には自然との触れ合いや静かな時間を楽しめる環境など、様々なニーズに合わせた情報を提供します。
長野県の避暑地では、トレッキングやハイキングなどの自然を活かしたアクティビティはもちろん、温泉巡りや地元の美味しいグルメを堪能することもできます。標高の高い場所では、平地より5〜10度も気温が低く、涼しい風を感じながら雄大な自然の絶景を楽しむことができるでしょう。夏の暑さを忘れさせてくれる長野県の避暑地で、心身ともにリフレッシュする素晴らしい体験をぜひ計画してみてください。
1. 軽井沢
出典:「軽井沢観光協会 | 軽井沢で少し贅沢な時間を⧉」|軽井沢観光協会 | 軽井沢観光協会公式サイト。観光スポットから宿泊施設、飲食店、モデルコースやイベント情報などを発信し、軽井沢の魅力を伝える総合観光サイトです。せわしない日常を離れて、ようこそウェルネスリゾート軽井沢へ。
https://karuizawa-kankokyokai.jp/
長野県を代表する避暑地といえば、まず名前が挙がるのが軽井沢です。明治時代から外国人宣教師たちに愛され、現在も国内外から多くの観光客が訪れる人気の避暑地となっています。東京から新幹線で約1時間というアクセスの良さも魅力の一つです。
場所・アクセス
軽井沢は長野県の東部、群馬県との県境に位置しています。東京からは北陸新幹線で最短約65分、「軽井沢駅」で下車します。車の場合は、上信越自動車道「碓氷軽井沢IC」から約10分です。軽井沢駅からは町内循環バスが運行しており、主要観光スポットへのアクセスも便利です。
魅力
軽井沢の最大の魅力は、夏でも涼しい気候です。標高約1,000mに位置し、夏の平均気温は23〜25度程度と非常に過ごしやすくなっています。豊かな自然と洗練された街並みが共存し、優雅な避暑地としての雰囲気を楽しめます。また、高級別荘地としても知られ、静かな環境の中でゆっくりと時間を過ごすことができます。
おすすめポイント
- 旧軽井沢銀座通り:石畳の通りに様々なショップやレストランが立ち並び、散策を楽しめます。
- 白糸の滝
出典:「白糸の滝 – 軽井沢町公式ホームページ(観光経済課)⧉」|town.karuizawa.lg.jp
https://www.town.karuizawa.lg.jp/page/1193.html
:幅70m、高さ3mの滝で、無数の糸のように流れ落ちる水が美しい景観を作り出しています。マイナスイオンを浴びながら涼を感じられる人気スポットです。
- 軽井沢プリンスショッピングプラザ:約240店舗が集まる日本最大級のアウトレットモールで、ショッピングを楽しめます。
- 雲場池:別荘地の中にある静かな池で、四季折々の景色が美しく、散策にぴったりです。
- 星野リゾートエリア:「星のや軽井沢」をはじめとする高級リゾート施設があり、上質な滞在が楽しめます。
アクティビティ
軽井沢では様々なアクティビティを楽しむことができます。軽井沢周辺の自然を楽しむハイキングやトレッキング、サイクリング、ゴルフなどのスポーツアクティビティが人気です。また、軽井沢高原教会や石の教会など、美しい建築物を訪れる文化的な観光も可能です。夏には軽井沢アイスパークでのスケートや、ピクニックなど、家族で楽しめるアクティビティも充実しています。
宿泊施設
軽井沢には様々なランクの宿泊施設があります。星野リゾートや万平ホテルなどの高級リゾートホテルから、手頃な価格の旅館やペンション、貸別荘まで幅広く選択できます。高級ホテルは1泊2食付きで30,000円〜、中級ホテルや旅館は15,000円〜、リーズナブルなペンションは8,000円〜が目安です。夏のハイシーズンは早めの予約が必要です。
周辺情報
軽井沢周辺には多くの観光スポットがあります。日帰り温泉施設「塩壺温泉」では、天然温泉で疲れを癒すことができます。また、「軽井沢おもちゃ王国」は子供連れの家族に人気です。グルメスポットも充実しており、「沢屋」のジャムや「浅野ベーカリー」のパン、信州そばなど、地元の美味しい食べ物を楽しめます。お土産には、ジャムや地元の農産物加工品、工芸品などがおすすめです。
2. 白馬村
出典:「白馬村公式観光サイト | 白馬村の観光サイトです。各アクティビティや施設の紹介・観光情報・旅の提案まで、一年中楽しめる白馬村の魅力をご案内します。⧉」|白馬村公式観光サイト
https://vill-hakuba.nagano.jp/
北アルプスの麓に広がる白馬村は、冬はスキーリゾートとして有名ですが、夏は涼しい高原の避暑地として多くの観光客が訪れます。標高700〜800mに位置し、雄大な山々に囲まれた自然豊かな環境が魅力です。
場所・アクセス
白馬村は長野県の北西部、新潟県との県境近くに位置しています。東京方面からは、JR長野新幹線で長野駅まで約1時間40分、そこからJR大糸線に乗り換えて白馬駅まで約1時間です。車の場合は、長野自動車道「安曇野IC」から国道148号線を経由して約1時間30分です。村内では白馬村民バスが運行していますが、観光には路線バスかレンタカーの利用がおすすめです。
魅力
白馬村の最大の魅力は、北アルプスの雄大な山々を間近に望む壮大な景観です。特に白馬三山(白馬岳、杓子岳、白馬鑓ヶ岳)の眺めは圧巻で、多くの登山者やハイカーを魅了しています。夏でも標高が高いため気温は涼しく、日中でも25度前後と過ごしやすいのが特徴です。また、緑豊かな高原と美しい山岳地形が織りなす景色は、避暑地として最高の環境を提供してくれます。
おすすめポイント
- 八方尾根:ゴンドラとリフトを乗り継いで標高1,830mの兎平まで上がれば、北アルプスの壮大なパノラマを楽しめます。さらに上の八方池(標高2,060m)へのトレッキングも人気です。
- 白馬大雪渓:夏でも残る雪渓で、涼を感じながらのトレッキングが可能です。
- 白馬ジャンプ競技場:1998年長野オリンピックの会場として使用された施設で、リフトで展望台に上ると素晴らしい眺望が楽しめます。
- 青鬼集落:国の重要伝統的建造物群保存地区に指定された合掌造りの集落で、日本の原風景を感じられます。
- 姫川源流自然探勝園:澄んだ水が流れる渓流沿いを歩ける遊歩道があり、マイナスイオンを浴びながら森林浴が楽しめます。
アクティビティ
白馬村では夏に多彩なアウトドアアクティビティを楽しむことができます。八方尾根や白馬岳へのトレッキングやハイキング、マウンテンバイク、パラグライダー、ラフティング、カヌーなどのアクティビティが充実しています。特に白馬三山の登山コースは初心者から上級者まで楽しめる多様なルートがあります。また、「白馬さのさか」では夏でもジップラインやマウンテンカートなどが楽しめます。家族連れには「白馬ちゃんばら」などの体験施設もおすすめです。
宿泊施設
白馬村には、高級ホテルからペンション、民宿まで様々な宿泊施設があります。高級リゾートホテルは1泊2食付きで20,000円〜、中級ホテルやロッジは10,000円〜15,000円程度、ペンションや民宿は6,000円〜10,000円が目安です。夏の避暑シーズンは混雑するため、予約は早めにしておくことをおすすめします。また、近年は外国人観光客向けの高級コンドミニアムなども増えています。
周辺情報
白馬村周辺には様々な観光スポットがあります。温泉施設では「白馬姫川温泉」や「白馬塩の道温泉」などで疲れを癒すことができます。グルメでは信州そばや山菜料理、ジビエ料理などが人気です。特に「白馬そだち」ブランドの地元野菜を使った料理は絶品です。お土産には「白馬錦」などの地酒や「白馬クラフト」の工芸品、地元の農産物加工品などがおすすめです。また、隣接する小谷村や大町市にも魅力的な観光スポットが点在しています。
3. 上高地
出典:「上高地公式ウェブサイト⧉」|上高地公式ウェブサイト
https://www.kamikochi.or.jp
上高地は、長野県の中部に位置する北アルプスの玄関口であり、日本を代表する山岳リゾートです。標高約1,500mに位置し、穂高連峰や焼岳などの雄大な山々に囲まれた景勝地で、特に夏の避暑地として国内外から多くの観光客が訪れます。
場所・アクセス
上高地は長野県松本市の西部に位置しています。マイカーでの直接乗り入れが規制されているため、公共交通機関か特定の駐車場からのシャトルバスを利用する必要があります。東京からのアクセスは、JR中央線で松本駅まで約2時間30分、そこからアルピコ交通のバスで約1時間30分です。車の場合は、長野自動車道「松本IC」から沢渡駐車場まで約1時間、そこからシャトルバスで約30分です。また、新宿から直行バスも運行しています(約5時間)。
魅力
上高地の最大の魅力は、北アルプスの雄大な山々を間近に望む壮大な自然景観です。特に梓川の清流沿いに広がる景色は日本屈指の美しさを誇り、「日本のヨセミテ」とも称されています。夏は標高が高いため平均気温が20〜22度程度と涼しく、避暑地として最適な環境です。また、マイカー規制により静かで清浄な空気が保たれ、自然本来の美しさを堪能できます。
おすすめポイント
- 河童橋
:上高地のシンボルとも言える木造の吊り橋で、ここからの穂高連峰の眺めは絶景です。 - 大正池:1915年の焼岳の噴火で形成された池で、晴れた日には水面に映る焼岳の姿が美しい写真スポットです。
- 明神池:河童橋から約1時間歩いた場所にある神秘的な池で、周囲の森と相まって幻想的な雰囲気を醸し出しています。
- 田代橋:梓川に架かる橋で、ここからの穂高連峰の眺めも素晴らしく、観光客が少なめで静かに景色を楽しめます。
- ウェストン碑:日本アルプスの魅力を世界に紹介したウォルター・ウェストンを記念した碑があり、歴史を感じられるスポットです。
アクティビティ
上高地では主にハイキングやトレッキングが人気のアクティビティです。初心者向けには、河童橋から明神池までの往復約3時間のコースがおすすめです。少し足を延ばして徳沢や横尾まで行くこともできます。上級者には、穂高連峰や焼岳への登山ルートもあります。また、ネイチャーガイドによる自然観察ツアーも人気で、上高地の豊かな自然や野生動物について学ぶことができます。釣りを楽しむこともできますが、特別保護区内のため許可が必要です。
宿泊施設
上高地には限られた宿泊施設しかなく、夏のハイシーズンは予約が大変混み合います。最も格式高い「上高地帝国ホテル」は1泊2食付きで30,000円〜、「上高地アルペンホテル」「五千尺ホテル上高地」なども高級ホテルで20,000円〜です。リーズナブルに泊まるなら「上高地西糸屋山荘」「上高地小梨平キャンプ場」などがあり、10,000円前後から宿泊できます。登山者向けには山小屋もありますが、こちらも早めの予約が必須です。
周辺情報
上高地内には「上高地ビジターセンター」があり、自然や動植物について学ぶことができます。食事処は各ホテルのレストランのほか、「河童橋付近の食堂」や「明神館」などがあります。特に「明神館」の岩魚料理は名物です。お土産は「上高地バスターミナル」や各ホテルのショップで購入できます。上高地の後は、松本市内の「松本城」や「美ヶ原高原」、「乗鞍高原」などを訪れるのもおすすめです。また、帰り道に「ほりでーゆ〜四季の郷」や「さわんど温泉」で温泉を楽しむのも良いでしょう。
出典:「のりくら観光協会公式サイト⧉」|のりくら観光協会公式サイト
https://norikura.gr.jp/
4. 霧ヶ峰高原
霧ヶ峰高原は、長野県の中央に位置する標高約1,600〜2,000mの高原地帯です。名前の通り霧が発生しやすく神秘的な雰囲気があり、夏には一面に広がる高山植物の花畑が見事な景観を作り出します。涼しい気候と雄大な自然が魅力の避暑地です。
場所・アクセス
霧ヶ峰高原は長野県諏訪市と茅野市の境界に位置しています。東京からのアクセスは、JR中央本線特急で茅野駅まで約2時間、そこからバスで約40分です。車の場合は、中央自動車道「諏訪IC」から約30分です。高原内には「車山高原」「八島湿原」「ビーナスライン」などの観光スポットがあり、車での移動が便利ですが、夏季は霧ヶ峰周遊バスも運行しています。
魅力
霧ヶ峰高原の最大の魅力は、標高が高いことによる涼しい気候と、夏に見られる美しい高山植物の花畑です。7月から8月にかけては、ニッコウキスゲやレンゲツツジなど約300種類の高山植物が咲き誇り、色鮮やかな景観を楽しめます。また、高原からは八ヶ岳連峰や南アルプス、北アルプスなど360度の大パノラマを望むことができ、特に朝日や夕日の時間帯は絶景です。霧に包まれた神秘的な風景も霧ヶ峰ならではの魅力です。
おすすめポイント
- 車山山頂
出典:「ライブカメラ – 車山高原SKYPARK RESORT⧉」|車山高原SKYPARK RESORT – 日本百名山 霧ヶ峰の主峰「車山」の東南斜面に広がる車山高原SKYPARK RESORT
https://summer.kurumayama-skypark.com/livecamera
:霧ヶ峰の最高峰(標高1,925m)で、リフトを使って手軽に山頂まで行くことができます。頂上からは八ヶ岳、富士山、南アルプス、北アルプスなど大パノラマが広がります。
- 八島湿原:ラムサール条約に登録された貴重な高層湿原で、木道が整備されており、豊かな湿地植物を観察しながら散策できます。
- ビーナスライン:霧ヶ峰から美ヶ原につながる絶景ドライブコースで、沿道からは素晴らしい眺望が楽しめます。
- 霧の駅:霧ヶ峰高原の玄関口となる施設で、レストランやお土産ショップがあります。
- 車山肩のニッコウキスゲ群落:7月中旬から下旬にかけて、一面黄色いニッコウキスゲの絨毯が広がる絶景スポットです。
アクティビティ
霧ヶ峰高原では様々なアウトドアアクティビティを楽しむことができます。初心者でも楽しめる高原ハイキングが最も人気で、「車山山頂」「八島湿原」を巡るコースは特におすすめです。また、「霧ヶ峰自然保護センター」ではガイド付きの自然観察ツアーも開催されています。パラグライダーやマウンテンバイクなどのアクティブなスポーツも可能です。車山高原スキー場では夏季にグラススキーやマウンテンボードも体験できます。夜には「霧ヶ峰天体観測館」で星空観測も楽しめます。
宿泊施設
霧ヶ峰高原内の宿泊施設は限られていますが、「車山高原スカイパークホテル」が高原内に位置し、1泊2食付きで15,000円〜20,000円程度です。また、麓の諏訪市や茅野市には多くの温泉旅館やホテルがあります。諏訪湖周辺の旅館は1泊2食付きで12,000円〜25,000円、蓼科や白樺湖周辺のリゾートホテルも人気です。夏の避暑シーズンは早めの予約が必要です。また、「諏訪湖畔」や「蓼科高原」のペンションは比較的リーズナブルに宿泊できます(8,000円〜15,000円程度)。
周辺情報
霧ヶ峰高原の周辺には様々な観光スポットがあります。諏訪湖では遊覧船やウォータースポーツが楽しめ、「諏訪大社」は日本屈指のパワースポットとして有名です。「白樺湖」「車山高原」「蓼科高原」などの高原リゾートも近く、相互に行き来できます。また、「諏訪ガラスの里」や「サンメドウズ清里」なども人気のスポットです。グルメでは、諏訪名物の「鰻」や「蕎麦」、地元産の野菜や果物を使ったスイーツなどがおすすめです。お土産には「諏訪みそ」や「寒天」、「高原野菜」などの地元産品が人気です。
5. 美ヶ原高原
美ヶ原高原は長野県松本市と上田市にまたがる、標高約2,000mの広大な高原です。「日本百名山」にも選ばれている美ヶ原(標高2,034m)を中心に、360度の大パノラマが広がる絶景スポットです。夏でも涼しい気候と雄大な自然景観が魅力の避暑地として人気を集めています。
場所・アクセス
美ヶ原高原は長野県の中央部に位置しています。東京からのアクセスは、JR中央線で松本駅まで約2時間30分、そこからアルピコ交通のバスで美ヶ原高原まで約1時間です。車の場合は、長野自動車道「松本IC」から国道143号線を経由して約1時間、または上信越自動車道「上田菅平IC」から約1時間30分です。高原内の観光には、「美ヶ原高原バス」や観光タクシーが便利ですが、車での移動が最も自由度が高いでしょう。
魅力
美ヶ原高原の最大の魅力は、標高2,000m超の場所から望む雄大な景観です。晴れた日には北アルプス、南アルプス、八ヶ岳、富士山など、日本を代表する山々を一望でき、「日本一の展望台」とも呼ばれています。また、夏でも最高気温が20度前後と涼しく、避暑地として最適な環境です。広大な草原には高山植物が咲き誇り、6月のレンゲツツジ、7〜8月のニッコウキスゲなど、季節ごとに彩りが変わる景観を楽しめます。
おすすめポイント
- 美ヶ原高原美術館:日本最高所に位置する野外美術館で、草原に点在する約350点の彫刻作品と雄大な自然が融合した独特の空間を楽しめます。
- 王ヶ頭
出典:「美ヶ原パノラマコース | ビーナスライン⧉」|ビーナスライン
https://www.venus-line.net/trekking/course01/
:美ヶ原の最高峰(標高2,034m)で、山頂の展望台からは360度の大パノラマが広がります。
- 美ヶ原牧場:高原に放牧された牛や馬の姿が見られ、のどかな景観を楽しめます。
- 美しの塔:高原のシンボル的存在で、塔の上からの眺めも素晴らしいです。
- ビーナスライン:霧ヶ峰から美ヶ原へと続く絶景ドライブコースで、途中の展望ポイントからの眺めも必見です。
アクティビティ
美ヶ原高原では、爽やかな高原の風を感じながらの散策やトレッキングが最も人気のアクティビティです。初心者向けには「王ヶ頭」周辺の遊歩道や「美ヶ原高原美術館」内の散策路がおすすめです。また、「王ヶ鼻」「王ヶ頭」「王ヶ頭南」の三峰を巡る約3時間のトレッキングコースや、より本格的な「美ヶ原〜車山」を結ぶ縦走コースなども人気です。パラグライダーやマウンテンバイクなどのアウトドアスポーツも楽しめます。夜には星空観測も人気で、「美ヶ原星空観測館」では天体望遠鏡を使った星空観察ができます。
宿泊施設
美ヶ原高原内の宿泊施設は限られていますが、「王ヶ頭ホテル」が高原の山頂に位置し、素晴らしい眺望と温泉を楽しめます(1泊2食付きで15,000円〜25,000円程度)。また、麓の松本市内や浅間温泉には多くのホテルや旅館があります。「松本ホテル花月」や「ホテルブエナビスタ」などの松本市内の高級ホテルは1泊2食付きで20,000円〜、浅間温泉の旅館は15,000円〜が目安です。リーズナブルに泊まるなら松本駅周辺のビジネスホテルもあり、5,000円〜10,000円程度で宿泊できます。
周辺情報
美ヶ原高原の周辺には魅力的な観光スポットが数多くあります。松本市内には国宝「松本城」や「旧開智学校校舎」、「松本市美術館」などの文化施設があります。また、「浅間温泉」や「美ヶ原温泉」で温泉を楽しむこともできます。「上高地」や「乗鞍高原」などの山岳リゾートも近く、自然を満喫できます。グルメでは松本名物の「蕎麦」や「馬刺し」、「りんご」や「わさび」を使った料理がおすすめです。お土産には「漆器」や「お菓子(栗羊羹、みすず飴など)」、「民芸品」などが人気です。松本駅周辺の「なわて通り」や「縄手通り」には個性的なカフェやショップが軒を連ねています。
6. 乗鞍高原
乗鞍高原は、長野県松本市に位置する標高約1,500mの高原で、日本百名山の一つである乗鞍岳(標高3,026m)の麓に広がっています。豊かな自然と涼しい気候に恵まれた避暑地として、多くの観光客が訪れます。
場所・アクセス
乗鞍高原は長野県松本市の南西部に位置しています。東京からのアクセスは、JR中央本線で松本駅まで約2時間30分、そこからアルピコ交通のバスで約1時間です。車の場合は、長野自動車道「松本IC」から国道158号線を経由して約1時間です。乗鞍岳の山頂方面(乗鞍エコーライン)はマイカー規制があり、観光バス「乗鞍岳スカイライン」を利用する必要があります。高原内の移動には「乗鞍高原周遊バス」も運行しています。
魅力
乗鞍高原の最大の魅力は、標高が高いことによる涼しい気候と、乗鞍岳を中心とした壮大な自然環境です。夏でも平均気温は20度前後と涼しく、避暑地として最適です。また、「乗鞍スカイライン」を利用すれば、標高2,702mの畳平まで車で行くことができ、「日本一標高の高いドライブコース」として知られています。高山植物や野鳥などの自然観察、温泉、星空観測など、様々な自然体験が楽しめるのも魅力です。
おすすめポイント
- 乗鞍岳畳平
出典:「可憐な高山植物を探しに畳平へ|のりくら観光協会公式サイト⧉」|のりくら観光協会公式サイト
https://norikura.gr.jp/2021/07/18-kouzanshokubutsu/
:乗鞍スカイラインの終点で、北アルプスや御嶽山などの大パノラマが広がります。標高2,702mの高所でありながら、比較的楽に山岳景観を楽しめます。
- 一の瀬園地:乗鞍高原の中心地で、白樺林や清流、湿原など豊かな自然環境を楽しめます。
- 乗鞍大雪渓:夏でも残る雪渓で、涼を感じながらのトレッキングが楽しめます。
- 三本滝:落差約100mの三段からなる滝で、マイナスイオンを浴びながら涼むことができます。
- 位ヶ原山荘周辺:高山植物の宝庫で、7〜8月には様々な花が咲き誇り、色鮮やかな景観を楽しめます。
アクティビティ
乗鞍高原では様々なアウトドアアクティビティを楽しむことができます。トレッキングやハイキングが最も人気で、「三本滝」「善五郎の滝」へのハイキングコースは比較的易しく、初心者でも楽しめます。より本格的には、「乗鞍岳登山」や「位ヶ原山荘」から「摩利支天岳」への登山などがあります。また、「乗鞍高原自然保護センター」ではガイド付きの自然観察ツアーも開催されています。夏には川遊びやマウンテンバイク、釣りなども人気です。夜には「乗鞍星空ツアー」で、光害の少ない乗鞍高原の美しい星空観測も楽しめます。
宿泊施設
乗鞍高原には様々なタイプの宿泊施設があります。高級リゾートホテル「ホテル乗鞍」や「グリーンプラザホテル」は1泊2食付きで15,000円〜25,000円程度です。中級ホテルや旅館、ペンションは10,000円〜15,000円程度、リーズナブルな民宿やロッジは6,000円〜10,000円程度が目安です。多くの宿泊施設には温泉があり、疲れを癒すことができます。夏の避暑シーズンは予約が混み合うため、早めの予約がおすすめです。「乗鞍高原温泉」「鈴蘭温泉」「乗鞍温泉」など、様々な温泉地があるのも魅力です。
周辺情報
乗鞍高原の周辺には様々な観光スポットがあります。「乗鞍観光センター」には高原の情報が集約されており、観光の起点となります。「三島野高原」では高原野菜の収穫体験もできます。また、「乗鞍高原温泉」の日帰り入浴施設も充実しています。グルメでは、「乗鞍牛」や高原野菜を使った料理、信州そばなどが人気です。特に「乗鞍酵母パン」や「乗鞍牛乳」を使ったスイーツは絶品です。お土産には、「高原野菜」や「乗鞍高原産のジャム」、「地酒」などがおすすめです。また、松本市内の「松本城」や「安曇野」、「上高地」なども近く、周遊観光も楽しめます。
7. 蓼科高原
蓼科高原は、長野県茅野市に位置する標高約1,500〜2,000mの高原リゾートです。八ヶ岳の東麓に広がり、蓼科山(標高2,531m)を中心とした美しい自然環境と涼しい気候が魅力の避暑地として知られています。
場所・アクセス
蓼科高原は長野県の東部、茅野市に位置しています。東京からのアクセスは、JR中央本線特急で茅野駅まで約2時間、そこからバスで約30〜40分です。車の場合は、中央自動車道「諏訪IC」から国道152号線を経由して約30分です。高原内は広域に渡るため、観光には路線バスかレンタカーの利用が便利です。夏季は「蓼科高原周遊バス」も運行しており、主要観光スポットを巡ることができます。
魅力
蓼科高原の最大の魅力は、標高が高いことによる涼しい気候と、蓼科山や八ヶ岳の雄大な山々に囲まれた美しい自然環境です。夏の平均気温は20〜25度程度と過ごしやすく、避暑地として最適です。また、古くからの高原リゾートとして歴史があり、洗練された施設が整っていることも魅力です。白樺林や高原の草花、湖や滝などの水辺など、多様な自然環境が楽しめます。特に、朝霧に包まれた幻想的な景観や、夜の星空の美しさは格別です。
おすすめポイント
- 白樺湖:蓼科高原の中心に位置する人造湖で、湖畔の遊歩道散策やボート、水上アスレチックなどが楽しめます。
- 蓼科山:八ヶ岳連峰の最北端に位置する山で、初心者でも挑戦できる登山コースがあります。山頂からの眺望は絶景です。
- 御泉水自然園:約16万平方メートルの広大な自然公園で、四季折々の高山植物や野鳥を観察できます。
- 女神湖(北八ヶ岳レクリエーションセンター):白樺林に囲まれた美しい湖で、カヌーやカヤックなどのウォーターアクティビティも楽しめます。
- 蓼科アミューズメント水族館:標高1,750mに位置する日本一標高の高い水族館で、淡水魚や高山の生物を観察できます。
アクティビティ
蓼科高原では様々なアウトドアアクティビティを楽しむことができます。ハイキングやトレッキングが最も人気で、「蓼科山」や「双子池」へのコース、「白樺湖」や「女神湖」周辺の遊歩道などがあります。また、「蓼科高原カントリークラブ」などのゴルフ場でのゴルフ、「白樺湖」や「女神湖」でのボートやカヌー、「池の平」や「蓼科牧場」での乗馬体験なども人気です。冬はスキー場となる「車山高原」では、夏はマウンテンバイクやハイキングが楽しめます。子供連れには「蓼科テディベア美術館」や「池の平ファミリーランド」などの施設も充実しています。また、「蓼科温泉郷」では様々な温泉施設で温泉浴を楽しむこともできます。
宿泊施設
蓼科高原には様々なランクの宿泊施設があります。高級リゾートホテルとしては「ホテルハーヴェスト蓼科」「リゾートホテル蓼科」などがあり、1泊2食付きで20,000円〜30,000円程度です。中級ホテルや旅館は15,000円〜20,000円程度、ペンションや民宿は8,000円〜15,000円程度が目安です。特徴的なのは「蓼科東急ホテル」や「ホテルタングラム」などの大型リゾート施設で、ホテル内に様々なアクティビティ施設が整っています。また、「蓼科グランドホテル滝の湯」や「蓼科温泉ホテル親湯」など、温泉を楽しめる宿泊施設も充実しています。夏の避暑シーズンは混雑するため、早めの予約がおすすめです。
周辺情報
蓼科高原の周辺には様々な観光スポットがあります。「諏訪湖」や「霧ヶ峰高原」、「八ヶ岳」などの自然スポット、「諏訪大社」や「茅野市尖石縄文考古館」などの文化施設が点在しています。また、「蓼科高原芸術の森彫刻公園」や「バラクラ イングリッシュ ガーデン」など、芸術や園芸を楽しめる施設もあります。グルメでは、信州そばや高原野菜を使った料理、地元の乳製品を使ったスイーツなどが人気です。特に「白樺湖畔のソフトクリーム」や「蓼科牛乳」を使ったスイーツは絶品です。お土産には、「ジャム」や「高原野菜」、「蓼科みそ」などの地元産品がおすすめです。
8. 黒部ダム・扇沢
出典:「黒部ダム観光放水について|観光情報|黒部ダムオフィシャルサイト⧉」|kurobe-dam.com
https://www.kurobe-dam.com/kankou/housui.html
黒部ダムは長野県と富山県の県境に位置する、日本を代表する巨大なアーチ式コンクリートダムです。標高約1,500mの高所にあり、周囲の雄大な自然と相まって壮大な景観を作り出しています。夏の避暑地として、また日本の近代土木技術の象徴として多くの観光客が訪れます。
場所・アクセス
黒部ダムへのアクセスは主に長野県側の扇沢からのルートと、富山県側の立山駅からのルートがあります。ここでは長野県側からのアクセスを紹介します。東京からは、JR中央本線で松本駅まで約2時間30分、そこから大町方面行きのバスで「信濃大町駅」へ約40分、さらに扇沢行きのバスで約35分です。車の場合は、長野自動車道「安曇野IC」から国道147号・148号を経由して扇沢まで約1時間30分です。扇沢からは関電トンネルトロリーバスで約16分、黒部ダムに到着します。なお、黒部ダムへの一般車両の乗り入れはできません。
魅力
黒部ダムの最大の魅力は、その圧倒的なスケールと周囲の北アルプスの雄大な自然が融合した壮大な景観です。高さ186m、長さ492mの巨大なアーチ式ダムからの放水は、毎秒10〜15トンの水が最大約100mの高さから落下する様は圧巻で、6月中旬から10月中旬の期間限定で見ることができます。また、標高が高いため夏でも平均気温は20度前後と涼しく、避暑地として最適です。さらに、ダム建設の壮大な歴史や苦難の物語も魅力の一つで、「黒部ダム展示館」では建設の歴史や技術について学ぶことができます。
おすすめポイント
- ダム展望台:ダム上部にある展望台からは、黒部湖と北アルプスの壮大な景観を一望できます。
- 黒部ダム観光放水:夏季限定で行われる観光放水は、迫力満点の光景が見られる人気イベントです。
- 黒部湖遊覧船:黒部湖上を周遊する遊覧船から、違った角度でダムと周囲の山々を眺めることができます。
- 黒部ダム展示館:ダム建設の歴史や技術について詳しく学べる施設で、実物の模型やビデオ上映があります。
- トロリーバス:扇沢から黒部ダムまでを結ぶ関電トンネルトロリーバスは、それ自体が観光の一部となっています。
アクティビティ
黒部ダム周辺では様々なアクティビティを楽しむことができます。最も人気のあるのは「アルペンルート」の散策で、黒部ダムから室堂平まで続く山岳観光ルートを歩くことができます。特に「黒部平」から「大観峰」へのロープウェイは、北アルプスの壮大なパノラマが楽しめる人気コースです。また、「黒部湖」ではボートや遊覧船を楽しめ、周辺の「針ノ木岳」や「赤沢岳」などへのトレッキングコースもあります。より本格的な登山としては「剣岳」や「立山」へのルートもありますが、経験者向けです。「アルペンルート」全体を通して、様々な交通機関(トロリーバス、ロープウェイ、ケーブルカーなど)の乗り継ぎ体験も楽しみの一つです。
宿泊施設
黒部ダム自体には宿泊施設はありませんが、周辺の「扇沢」「大町」「信濃大町」などに様々なホテルや旅館があります。「ホテル扇沢」は黒部ダムの最寄りの宿泊施設で、1泊2食付きで15,000円〜20,000円程度です。大町市内の「立山プリンスホテル」や「信濃大町温泉郷」の旅館は10,000円〜15,000円程度が目安です。また、「アルペンルート」を通して「室堂」や「立山」側の宿泊施設を利用することもできます。夏の観光シーズンは予約が取りにくくなるため、早めの予約がおすすめです。なお、「黒部ダム」から「立山」方面への移動には時間がかかるため、宿泊を伴う旅行計画が望ましいでしょう。
周辺情報
黒部ダム周辺には様々な観光スポットがあります。「アルペンルート」沿いの「室堂平」では「みくりが池」や「地獄谷」などの火山景観が楽しめます。また、大町市内には「大町エネルギー博物館」や「大町山岳博物館」など、関連施設も充実しています。「信濃大町温泉郷」では疲れを癒やす温泉を楽しむこともできます。グルメでは、「信州サーモン」や「安曇野産わさび」を使った料理、地元の山菜料理などが人気です。お土産には「アルペンルート限定グッズ」や「黒部ダムカレー」、地元の銘菓などがおすすめです。また、周辺の「安曇野」や「松本」方面にも多くの観光スポットがあり、合わせて訪れるのもよいでしょう。
9. 青木湖・木崎湖
青木湖と木崎湖は長野県大町市にある「北アルプス山麓五湖」と呼ばれる湖沼群の一部で、北アルプスの雄大な山々を背景に美しい湖水が広がる絶景スポットです。標高約820〜830mに位置し、夏でも涼しい気候と透明度の高い湖水が魅力の避暑地として人気を集めています。
場所・アクセス
青木湖と木崎湖は長野県北西部の大町市に位置しています。東京からのアクセスは、JR中央本線で松本駅まで約2時間30分、そこからJR大糸線で信濃大町駅まで約40分、さらに路線バスで青木湖まで約30分、木崎湖まで約20分です。車の場合は、長野自動車道「安曇野IC」から国道147号・148号を経由して約1時間です。湖畔には駐車場も整備されているため、観光には車での移動が便利です。また、周辺を巡る「周遊バス」も夏季限定で運行しています。
魅力
青木湖と木崎湖の最大の魅力は、北アルプスを背景にした美しい湖水の景観と、澄んだ空気に包まれた涼しい環境です。特に青木湖は「長野県で最も深い湖」(最大水深約58m)として知られ、透明度が非常に高いため「信州の青い宝石」とも呼ばれています。湖水は夏でも冷たく、水温が低いため涼を感じることができます。また、周囲を森林に囲まれた静かな環境で、湖畔の散策や水辺でのアクティビティを楽しみながら、都会の喧騒を忘れてリラックスできる点も大きな魅力です。
おすすめポイント
- 青木湖の透明度:日本有数の透明度を誇る湖水は、晴れた日には湖底まで見通すことができる場所もあります。
- 木崎湖の夕景:夕暮れ時に北アルプスのシルエットと湖面が織りなす景色は絶景です。
- 青木湖キャンプ場:湖畔に位置するキャンプ場で、自然を満喫しながらのキャンプが楽しめます。
- 中網湖道:青木湖と中綱湖を結ぶ道は、美しい自然に囲まれたサイクリングやハイキングコースとして人気です。
- 木崎湖畔の温泉施設:湖を眺めながら温泉に浸かれる施設があり、アクティビティの後の疲れを癒やせます。
アクティビティ
青木湖と木崎湖では水辺を活かした様々なアクティビティを楽しむことができます。カヌーやカヤック、SUP(スタンドアップパドルボード)などのウォータースポーツが特に人気で、初心者向けのレッスンやレンタル施設も充実しています。特に青木湖は風が穏やかで波が立ちにくいため、初心者でも安心して楽しめます。また、湖畔のサイクリングや湖周辺のハイキングコースも整備されており、北アルプスの景色を楽しみながらの散策が人気です。釣りも人気のアクティビティで、ニジマスやブラウントラウトなどが釣れます。さらに、湖畔のキャンプ場でのキャンプや、木崎湖ではウェイクボードなどのモーターウォータースポーツも楽しめます。
宿泊施設
青木湖と木崎湖の周辺には様々なタイプの宿泊施設があります。湖畔の「青木湖リゾートホテル」や「木崎湖ホテル」などのリゾートホテルは1泊2食付きで15,000円〜20,000円程度です。中級ホテルや旅館は10,000円〜15,000円程度、ペンションやロッジは8,000円〜12,000円程度が目安です。また、「青木湖キャンプ場」や「木崎湖キャンプ場」などのキャンプ施設も充実しており、テントサイトは3,000円〜5,000円程度、バンガローやコテージは10,000円〜15,000円程度で利用できます。夏の避暑シーズンやゴールデンウィークは予約が混み合うため、早めの予約がおすすめです。また、「信濃大町温泉郷」など周辺の温泉地の宿泊施設を利用することもできます。
周辺情報
青木湖と木崎湖の周辺には様々な観光スポットがあります。同じく「北アルプス山麓五湖」に含まれる「中綱湖」「鹿島槍湖」「仁科三湖」などの湖沼群や、「爺ヶ岳」「鹿島槍ヶ岳」などの北アルプスの山々が近くにあります。また、「国営アルプスあづみの公園」や「大町エネルギー博物館」、「大町山岳博物館」なども人気のスポットです。さらに、「黒部ダム」や「立山黒部アルペンルート」も比較的近く、合わせて訪れることができます。グルメでは、「信州サーモン」や「ワカサギの天ぷら」などの湖の幸、「信州そば」や地元野菜を使った料理が人気です。お土産には、「地酒」や「地元のジャム・はちみつ」、「アルプスの湧水」などがおすすめです。
10. 千畳敷カール
千畳敷カールは、長野県駒ヶ根市と宮田村の境界にある中央アルプス(木曽山脈)の最高峰、木曽駒ヶ岳(標高2,956m)の山腹に位置する氷河地形です。標高約2,600mの高所にあり、まるで千畳の畳を敷いたような広大な平坦地が特徴で、夏でも涼しい気候と高山植物の花畑、雄大な山岳風景が魅力の避暑地です。
場所・アクセス
千畳敷カールは長野県駒ヶ根市と宮田村の境界に位置しています。東京からのアクセスは、JR中央本線特急で駒ヶ根駅まで約3時間、そこからバスで「菅の台バスセンター」まで約20分、さらに「駒ヶ岳ロープウェイ」で約7分、標高差約950mを一気に上り千畳敷駅に到着します。車の場合は、中央自動車道「駒ヶ根IC」から「菅の台バスセンター」まで約20分です。なお、千畳敷カールまでは「駒ヶ岳ロープウェイ」を利用する必要があり、マイカーでの直接アクセスはできません。
魅力
千畳敷カールの最大の魅力は、標高2,600mという高所ならではの壮大な景観と涼しい気候です。氷河によって形成された「カール」(圏谷)と呼ばれる地形は、まるで巨大な円形劇場のように雄大で、周囲を囲む岩壁と中央の平坦地が独特の景観を作り出しています。また、夏でも平均気温は10〜15度程度と非常に涼しく、時には肌寒いほどで、真夏の避暑地として最適です。さらに、7月から8月にかけては高山植物の花畑が広がり、コマクサやハクサンイチゲなど約200種類の高山植物が咲き誇る様子は圧巻です。日本で唯一「ヨーロッパアルプス」に匹敵する風景が見られるスポットとして知られています。
おすすめポイント
- 千畳敷展望台:カール全体を一望できる絶景ポイントで、南アルプスや御嶽山、北アルプスまで見渡せる大パノラマが広がります。
- 高山植物の花畑:7〜8月には様々な高山植物が咲き誇り、特に「千畳敷自然園」では整備された遊歩道を通じて間近で観察できます。
- 駒ヶ岳ロープウェイ:日本最大の標高差(950m)を誇るロープウェイで、約7分間の空中散歩を楽しめます。
- 雲上の星空観測:標高2,600mからの星空観測は格別で、天候に恵まれれば満天の星空と天の川を楽しめます。
- 木曽駒ヶ岳頂上:千畳敷から約1.5時間で登れる木曽駒ヶ岳山頂(標高2,956m)からの眺望は360度の大パノラマで絶景です。
アクティビティ
千畳敷カールでは主にハイキングやトレッキング、登山などのアクティビティを楽しむことができます。初心者向けには「千畳敷自然園」内の整備された遊歩道を散策するコースがおすすめで、約40分で一周できます。また、「千畳敷展望台」への往復約20分のコースも人気です。中級者向けには「木曽駒ヶ岳」山頂へのトレッキングがあり、往復約3時間程度です。さらに上級者向けには「宝剣岳」(標高2,931m)や「空木岳」(標高2,864m)など、中央アルプスの主要な山々への縦走コースもあります。また、「駒ヶ岳頂上山荘」では宿泊も可能で、ご来光や夕陽、星空観測なども楽しめます。なお、高山帯のため天候の変化が激しいので、装備や服装には十分注意が必要です。
宿泊施設
千畳敷カール付近の宿泊施設は限られていますが、「千畳敷ホテル」が千畳敷駅に隣接して立地し、1泊2食付きで15,000円〜20,000円程度です。また、木曽駒ヶ岳山頂近くには「駒ヶ岳頂上山荘」があり、相部屋で8,000円〜10,000円程度です。山小屋は予約が必要で、夏の登山シーズンは混雑するため早めの予約がおすすめです。麓の駒ヶ根市内には「駒ヶ根高原リゾートリンクス」や「駒ヶ根ユースホステル」、「駒ヶ根温泉」の旅館やホテルなど多数の宿泊施設があり、1泊2食付きで10,000円〜20,000円程度が目安です。観光の拠点として駒ヶ根市内に宿泊し、日帰りで千畳敷カールを訪れるプランも一般的です。
周辺情報
千畳敷カール周辺には様々な観光スポットがあります。駒ヶ根市内には「光前寺」や「駒ヶ根高原」、「駒ヶ根シルクミュージアム」などの観光施設があります。また、「駒ヶ根高原」には「こまくさの湯」や「早太郎温泉」など、日帰り入浴できる温泉施設も充実しています。近隣の伊那市や飯田市にも多くの観光スポットがあり、「南アルプス」や「天竜川ラフティング」なども人気です。グルメでは、「駒ヶ岳の湧水」で育てた「駒ヶ根高原野菜」や「信州蕎麦」、「五平餅」、「ローメン」(駒ヶ根発祥の麺料理)などが名物です。お土産には、「駒ヶ根銘菓」や「高原野菜」、「シルク製品」、「天然水」などがおすすめです。また、「千畳敷カール」と「馬籠宿」「妻籠宿」などの木曽路の名所を組み合わせた観光ルートも人気です。
まとめ
長野県の10ヶ所の避暑地を巡る旅は、夏の暑さを忘れさせてくれる爽快な体験となるでしょう。古くから避暑地として愛されてきた軽井沢の洗練された街並み、北アルプスの麓に広がる白馬村の雄大な山岳景観、日本を代表する山岳リゾート上高地の清流と森林、標高の高い霧ヶ峰高原と美ヶ原高原の360度のパノラマ、乗鞍高原の豊かな自然環境、蓼科高原の白樺林と高原リゾート、黒部ダムの壮大な人工美と自然の融合、青木湖・木崎湖の透明な湖水とウォーターアクティビティ、そして千畳敷カールの高山植物と氷河地形。それぞれの避暑地には独自の魅力があり、様々な楽しみ方ができます。
長野県への避暑旅行を計画する際は、訪問時期に合わせた服装の準備が重要です。標高の高い場所では、夏でも朝晩は冷え込むことがあるため、長袖や軽いジャケットなどの防寒着を持参することをおすすめします。また、山岳地帯では天候が変わりやすいため、雨具や日焼け止め、帽子なども必携です。高原では紫外線が強いため、サングラスや日焼け止めも忘れずに。
各避暑地への旅行には、平日に訪れると混雑を避けられることが多いです。特に夏休み期間中の土日祝日は、人気スポットは大変混雑するため、早朝に出発するなどの工夫も有効です。また、公共交通機関を利用する場合は、事前に時刻表を確認し、最終便の時間には余裕を持って行動しましょう。
長野県の避暑地は、その涼しさだけでなく、豊かな自然、美しい景観、様々なアクティビティ、温泉、グルメなど、多彩な魅力にあふれています。この夏は、都会の喧騒と暑さを離れ、長野県の避暑地で心身ともにリフレッシュする旅に出かけてみてはいかがでしょうか。きっと忘れられない素晴らしい思い出になることでしょう。
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