I. はじめに
世界文化遺産にも登録され、白鷺(しらさぎ)が羽を広げたような優美な姿から「白鷺城」とも呼ばれる姫路城。その壮麗な城をいただく姫路市は、豊かな歴史と文化が息づく魅力的な街です。しかし、姫路の魅力はそれだけではありません。古くから播磨地域の中心として栄えたこの地には、独自の食文化が花開き、訪れる人々を虜にする美味しいご当地グルメがたくさんあります。白鷺城の美しさに息を呑んだ後、訪れたいのは、その歴史と文化が息づく街の美味しいグルメたち。今回は、姫路でぜひ味わいたいご当地グルメを厳選してご紹介します!この記事を読めば、あなたの姫路旅行がさらに充実したものになること間違いなし。さあ、姫路の味覚を巡る旅に出かけましょう。
II. 姫路城と周辺エリアのご当地グルメ
姫路城観光の前後には、ぜひ味わっておきたい絶品グルメが目白押しです。ここでは、姫路を代表する定番グルメから、地元で愛される隠れた逸品まで、特におすすめの味覚をご紹介します。
1. 香ばしさがたまらない!姫路のソウルフード「アーモンドトースト」
出典:「地元ライター厳選!姫路名物の「アーモンドトースト」が食べられる人気店18選(2024)|兵庫県はりまエリア(姫路・加古川など)の地域情報サイト|TANOSU [タノス]⧉」|TANOSU [タノス]|兵庫県はりまエリアの地域情報サイト
https://tanosu.com/cafe/3578/
姫路の喫茶店文化を語る上で欠かせないのが「アーモンドトースト」。今や全国的にも知られるようになったこのご当地グルメは、厚切りトーストにたっぷりのアーモンドバターを塗って焼き上げた、シンプルながらも奥深い味わいが特徴です。発祥は諸説ありますが、姫路市内の喫茶店から広まったと言われています。アーモンドの香ばしさとバターのコク、そしてトーストのサクサクふわふわ感が絶妙なハーモニーを生み出します。
アーモンドトーストが味わえる人気店
- カフェ・ド・ムッシュ 姫路店
出典:「カフェドムッシュ 姫路店 – 東姫路/カフェ | 食べログ⧉」|食べログ
https://tabelog.com/hyogo/A2805/A280501/28003539/
アーモンドトーストの元祖とも言われる有名店。自家製アーモンドバターは、粒感の残るアーモンドと濃厚なバターが特徴で、そのボリュームも圧巻です。モーニングセットも人気で、地元民にも観光客にも愛されています。
住所: 兵庫県姫路市市川橋通1-14
営業時間: 7:00~22:00 (店舗により異なる場合あり)
公式サイトはこちら (※URLは例です) - はまもとコーヒー
出典:「姫路の珈琲専門店 – はまもとコーヒー⧉」|はまもとコーヒー
https://www.hamamoto-coffee.com/
創業50年以上の老舗純喫茶。自家焙煎の香り高いコーヒーと共にいただくアーモンドトーストは格別です。昔ながらの落ち着いた雰囲気の中で、ゆったりとした時間を過ごせます。アーモンドバターは甘さ控えめで、コーヒーとの相性も抜群です。
住所: 兵庫県姫路市二階町49
営業時間: 8:00~18:00 (目安)
定休日: 不定休 - Lamp(ランプ)
出典:「【姫路】行列ができる路地裏ベーカリー「燈 LAMP」天然酵母ベーグルやハンバーガーが人気♪|兵庫県はりまエリア(姫路・加古川など)の地域情報サイト|TANOSU [タノス]⧉」|TANOSU [タノス]|兵庫県はりまエリアの地域情報サイト
https://tanosu.com/bread/91491/
おしゃれな雰囲気で女性にも人気のカフェ。こちらのアーモンドトーストも自家製で、パンの種類にもこだわりが感じられます。SNS映えする美しい盛り付けも魅力の一つ。ランチやスイーツタイムに訪れたいお店です。
住所: 兵庫県姫路市本町68 平和不動産ビル2F
営業時間: 11:00~18:00 (目安)
定休日: 水曜日など (要確認) - Koba.café(コバカフェ)
出典:「cobatoto | 姫路 パン教室 | Japan, Hyogo, 姫路市⧉」|cobatoto シェアカフェ・パン教室
https://www.cobatoto.com/
姫路駅からほど近い場所にあるカフェで、数種類のアーモンドトーストが楽しめます。プレーンの他、シナモンやチョコなどバリエーションも豊か。テイクアウトも可能なので、姫路城散策のお供にもぴったりです。
住所: 兵庫県姫路市亀井町77
営業時間: 8:00~18:00 (目安)
定休日: 不定休
おすすめの食べ方:まずはそのまま一口。アーモンドの香りとバターの風味を楽しみましょう。お店によっては、ホイップクリームやアイスクリームをトッピングできる場合もあります。コーヒーや紅茶とのペアリングも最高です。お土産用にアーモンドバターを販売しているお店も多いので、気に入った味を自宅で再現するのも良いでしょう。
2. 播磨の恵み!コシとのどごしが自慢の「手打ちうどん」
出典:「手打ちうどん 麦っ子 – 姫路/うどん | 食べログ⧉」|食べログ
https://tabelog.com/hyogo/A2805/A280501/28059471/
姫路を含む播磨地方は、古くから小麦の栽培が盛んで、美味しいうどん文化が根付いています。姫路の手打ちうどんは、しっかりとしたコシがありながらも、つるりとしたのどごしが特徴。出汁も関西風の優しい味わいながら、いりこや昆布の風味が効いた深いコクが楽しめます。地元の人々に長年愛される老舗から、個性的な創作うどんを提供する新しいお店まで、様々なお店があります。
姫路で味わえる絶品手打ちうどん店
- 麺めぐり
出典:「メニュー | 麺屋甚八 公式サイト⧉」|麺屋甚八 公式サイト
https://menyajinpachi.com/menu/
極太で強いコシのある麺が特徴的な人気店。ボリューム満点で、食べ応えがあります。「釜揚げうどん」や「肉うどん」など、定番メニューが豊富です。お昼時には行列ができることも。
住所: 兵庫県姫路市本町68
営業時間: 11:00~15:00, 17:00~20:00 (目安)
定休日: 日曜日など (要確認) - 手打ちうどん 実(みのり)
丁寧にとられた出汁と、手打ちならではの麺の食感が自慢のお店。天ぷらの種類も豊富で、揚げたてのサクサク感がたまりません。「天ぷらうどん」や季節限定のメニューも人気です。
住所: 兵庫県姫路市東駅前町56
営業時間: 11:00~20:00 (目安)
定休日: 不定休 - 大力(だいりき)
昔ながらの風情が残るうどん・そば店。地元民に長く愛されており、どこか懐かしい味わいが楽しめます。細麺と太麺を選ぶことができ、おでんなどの一品料理も人気です。飾らない雰囲気で、気軽に立ち寄れます。
住所: 兵庫県姫路市駅前町301
営業時間: 10:00~20:00 (目安)
定休日: 不定休
姫路の手打ちうどんは、シンプルながらも奥深い味わいが魅力。温かいうどんはもちろん、これからの季節には冷たい「ざるうどん」や「ぶっかけうどん」もおすすめです。お店ごとに麺の太さやコシ、出汁の風味が異なるので、ぜひ食べ比べてお気に入りを見つけてみてください。
3. まだまだある!姫路ならではのご当地グルメ
アーモンドトーストや手打ちうどん以外にも、姫路には魅力的なご当地グルメがたくさんあります。ここでは、特におすすめの2品をご紹介します。
a. 姫路おでん
出典:「姫路おでん 兵庫県 | うちの郷土料理:農林水産省⧉」|maff.go.jp
https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/40_6_hyogo.html
「姫路おでん」の最大の特徴は、何といっても「生姜醤油」につけて食べること。関東煮(かんとうだき)のように甘辛く煮込まれたおでん種を、お皿にとり、おろし生姜を溶いた醤油でいただきます。この食べ方が、おでんの味を一層引き立て、さっぱりとしながらも深みのある味わいを楽しませてくれます。大根やこんにゃく、たまごといった定番の具材はもちろん、姫路ならではの練り物も美味。冬場はもちろん、一年を通して提供しているお店も多く、地元の人々にとってはソウルフードの一つです。
おすすめ店:
- 姫路の地酒と姫路おでん本舗:姫路駅近くにあり、地酒と共に本格的な姫路おでんが楽しめます。(住所:姫路市駅前町222)
- かどや食堂:昔ながらの大衆食堂で、リーズナブルに姫路おでんを味わえます。(住所:姫路市呉服町48)
b. えきそば
出典:「改札を出る前に味わおう!姫路駅名物の【えきそば】⧉」|トリップノート
https://tripnote.jp/himeji-shi/ekisoba-at-himeji-station
姫路駅の名物として長年親しまれているのが「えきそば」。一見すると普通のうどんやそばのようですが、その正体は「和風だしに中華麺」というユニークな組み合わせ。この意外なコンビネーションが、驚くほどマッチしており、独特の美味しさを生み出しています。戦後の食糧難の時代に、手に入りやすかった中華麺を和風だしで提供したのが始まりと言われています。姫路駅のホームや駅ビル内の「まねき食品」の店舗で手軽に味わうことができ、忙しい旅の合間や小腹が空いた時にぴったりです。天ぷらを乗せた「天ぷらえきそば」が定番人気です。
出典:「えきそば | まねき食品株式会社⧉」|maneki-co.com
https://www.maneki-co.com/products/ekisoba/
提供場所: まねき食品各店(JR姫路駅構内、ピオレ姫路おみやげ館内など)
III. 姫路城周辺のグルメスポット紹介
世界遺産・姫路城を訪れたなら、その周辺に点在する魅力的なグルメスポットにも足を運びたいものです。ここでは、姫路城観光と合わせて立ち寄りやすい、おすすめのエリアやお店をご紹介します。
姫路駅周辺エリア(ピオレ姫路・グランフェスタなど)
JR姫路駅に直結する「ピオレ姫路」や地下街「グランフェスタ」には、多くのお食事処やカフェが集まっています。姫路に到着してすぐ、あるいは出発前に食事をするのに便利です。
- 雰囲気: 新しく清潔感があり、様々なお店が軒を連ねています。カフェ、レストラン、居酒屋などジャンルも豊富。
- アクセス: JR姫路駅、山陽姫路駅から直結。姫路城へも徒歩圏内(約15~20分)。
- 営業時間: 店舗により異なりますが、概ね11:00~22:00頃まで営業しているお店が多いです。
- 価格帯: 1,000円~3,000円程度。
- ポイント: 前述の「えきそば」を食べられる「まねきダイニング」(ピオレ姫路おみやげ館)や、アーモンドトーストを提供するカフェもあります。播磨地方の特産品を扱うお店もあり、お土産探しにも最適です。
みゆき通り商店街・おみぞ筋商店街
出典:「みゆき通り商店街⧉」|みゆき通り商店街
https://himeji-miyuki.com/
姫路駅から姫路城へと続くメインストリート「大手前通り」の東側に並行して伸びるのが「みゆき通り商店街」、その西側には風情のある「おみぞ筋商店街」があります。これらの商店街には、地元の人々に愛される老舗の飲食店から、新しいカフェ、お土産物店などが軒を連ねています。
- 雰囲気: 活気があり、歩いているだけでも楽しいアーケード商店街。昔ながらのお店と新しいお店が混在しています。
- アクセス: JR姫路駅から徒歩数分。姫路城へも徒歩圏内。
- 営業時間: 店舗により異なりますが、日中を中心に営業。夜は居酒屋などが賑わいます。
- 価格帯: 500円~3,000円程度。
- ポイント: 「はまもとコーヒー」のような老舗喫茶店や、姫路おでんを提供する居酒屋、手打ちうどん店などが点在。食べ歩きやお土産探しにも適しています。アーモンドバターを販売するお店も見つかります。
姫路城大手門周辺エリア
姫路城のまさに「お膝元」とも言える大手門周辺にも、観光客向けの食事処やカフェがあります。姫路城を見学した後、一息つくのに便利なエリアです。
- 雰囲気: 姫路城を間近に望むことができ、観光地らしい開放感があります。和食店やカフェが多い印象です。
- アクセス: 姫路城大手門すぐ。JR姫路駅からは徒歩約15~20分、またはバス利用。
- 営業時間: 観光客向けのため、日中の営業が中心のお店が多いです。
- 価格帯: 1,000円~2,500円程度。
- ポイント: 姫路城を眺めながら食事ができるレストランや、アーモンドトーストを提供するカフェも。お土産物店も併設されていることがあります。散策の合間の休憩にぴったりです。例えば、「高田の馬場」は姫路城を眺められる食事処として知られています。
グルメマップの活用:姫路観光コンベンションビューローのウェブサイトや、姫路駅の観光案内所などで配布されているグルメマップや観光マップを入手すると、これらのスポットの位置関係が分かりやすく、効率的にグルメ巡りを楽しむことができます。スマートフォンアプリの地図機能と合わせて活用するのもおすすめです。
IV. 姫路グルメを楽しむためのヒント
姫路の多彩なご当地グルメを心ゆくまで満喫するために、知っておくと役立つ情報をまとめました。旅行計画の参考にしてください。
姫路へのアクセス
- 新幹線: JR「姫路駅」は山陽新幹線の停車駅。「のぞみ」「ひかり」「こだま」が停車し、東京、名古屋、大阪、博多など主要都市からのアクセスが非常に便利です。
- 在来線: JR神戸線(山陽本線)、播但線、姫新線、山陽電鉄本線などが乗り入れています。関西圏からの日帰り旅行も十分に可能です。
- 空港から: 関西国際空港からはリムジンバスで約2時間15分、大阪国際空港(伊丹空港)からはリムジンバスで約1時間20分が目安です。
おすすめの観光ルートとグルメの組み合わせ
一例として、以下のようなルートが考えられます。
- 午前:姫路駅到着後、まずは世界遺産・姫路城を見学。
- 昼食:姫路城周辺または商店街で、手打ちうどんや姫路おでんを堪能。
- 午後:みゆき通り商店街やおみぞ筋商店街を散策し、カフェでアーモンドトーストを楽しむ。お土産もここで探しましょう。
- 夕食:姫路駅周辺で、播磨の海の幸や地酒を楽しめる居酒屋へ。あるいは、帰りの新幹線に乗る前に「えきそば」で締めるのも乙なものです。
もちろん、これは一例です。訪れたいお店や見たい場所に合わせて、自分だけのオリジナルルートを計画するのも旅の醍醐味です。
グルメを楽しむためのコツと注意点
- 予約: 人気店、特に夕食時は予約が推奨されます。週末や観光シーズンは特に混み合うため、事前に電話やインターネットで確認しましょう。
- 営業時間・定休日: 事前に必ず確認しましょう。不定休のお店も多いため、訪問前に再度チェックすると安心です。
- 混雑状況: ランチタイム(12時~13時頃)やディナータイム(18時~20時頃)は混雑が予想されます。時間を少しずらすとスムーズに入店できることがあります。
- 予算: 姫路のグルメは比較的リーズナブルに楽しめるものが多いですが、お店やメニューによって異なります。ランチは1,000円~2,000円、ディナーは2,000円~5,000円程度を目安にすると良いでしょう。
- 食べ歩き: 商店街などでは、テイクアウトできる軽食もあります。マナーを守って楽しみましょう。
- 季節の味覚: 播磨灘で獲れる新鮮な魚介類(特に穴子や牡蠣など)も姫路の魅力。季節によっては、これらを使った料理も楽しめます。
- レンタサイクル: 姫路市内は比較的平坦な道が多いため、レンタサイクルを利用すると、少し離れたお店にもアクセスしやすくなります。姫路駅周辺に複数のレンタサイクルステーションがあります。
V. まとめ
白鷺城の壮麗な姿に感動し、その城下町で味わう美味しいご当地グルメの数々。今回の記事では、姫路を代表するアーモンドトーストや手打ちうどんをはじめ、姫路おでん、えきそばなど、播磨の豊かな風土が育んだ多彩な味覚をご紹介しました。歴史と文化が薫る姫路の街並みを散策しながら、地元の人々に愛されるグルメを堪能する旅は、きっとあなたの心に残る素敵な思い出となるでしょう。
姫路城の美しさはもちろんのこと、その周辺に広がる食の魅力もまた、姫路を訪れる大きな理由の一つです。この記事が、あなたの姫路旅行の計画を少しでもお手伝いできれば幸いです。さあ、カメラと胃袋の準備はできましたか?次の休日は、魅力あふれる姫路へ、美味しいものを巡る旅に出かけてみませんか。きっとあなたも、姫路の魅力に心を奪われることでしょう。
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