島根のご当地グルメ12選!隠れた名物も紹介

Shimane 観光地紹介
Shimane | Picture from Pixabay

美しい自然と歴史的な建造物、そして何よりも豊かな食文化が魅力の島根県。神話の息づく出雲大社や、宍道湖の夕景、世界遺産の石見銀山など、見どころも多く、訪れる人々を魅了してやみません。そんな島根旅行をさらに特別なものにしてくれるのが、地元で愛される絶品「ご当地グルメ」の数々です。この記事では、島根県を訪れたら絶対に味わってほしい伝統料理から、地元民に人気のB級グルメ、旅の思い出にぴったりのスイーツまで、選りすぐりの島根グルメを12種類、徹底解説します!旅の計画に役立つ情報も満載ですので、ぜひ最後までお楽しみいただき、島根の食の魅力を存分に感じてください。

宍道湖

出典:「宍道湖 | しまね観光ナビ|島根県公式観光情報サイト⧉」|しまね観光ナビ|島根県公式観光情報サイト
https://www.kankou-shimane.com/destination/20270

II. 島根の伝統料理:歴史と風土が育んだ珠玉の味

まずは、島根県の歴史や文化、豊かな自然の中で育まれてきた伝統料理をご紹介します。長年受け継がれてきた本物の味は、旅の記憶をより深いものにしてくれるでしょう。

1. 出雲そば:日本三大そばの一つ!独特の風味と食べ方を楽しむ



出典:「【公式】出雲そば 『献上そば 羽根屋』 通販サイト|江戸末期創業|島根県⧉」|出雲そば 『献上そば 羽根屋』 通販サイト
https://izumosoba-haneya.com/

島根グルメの代表格といえば、何といっても「出雲そば」です。「日本三大そば」の一つ(他は岩手県のわんこそば、長野県の戸隠そば)に数えられ、古くから出雲地方で親しまれてきました。その最大の特徴は、そばの実を殻ごと石臼で挽く「挽きぐるみ」という製法で作られること。そのため、色は黒っぽく、そば本来の豊かな香りと強いコシ、そして栄養価の高さが際立ちます。食べ方も独特で、冷たい「割子(わりご)そば」と温かい「釜揚げ(かまあげ)そば」が一般的です。

「割子そば」は、朱塗りの丸い器(割子)に茹でたそばが盛られ、数段重ねで提供されます。食べる際には、一段ずつ薬味を乗せ、直接つゆをかけていただきます。一段食べ終わったら、残ったつゆを次の段に移して食べるのが伝統的なスタイル。一方、「釜揚げそば」は、茹で釜から直接すくい上げた熱々のそばを、そば湯ごと器に盛り、そこへ甘辛いつゆや薬味を加えて味わいます。そば湯に溶け出した栄養も丸ごといただけるのが魅力です。松江城周辺や出雲大社周辺には多くの名店があり、それぞれにこだわりがあります。

農林水産省選定の「郷土料理百選」にも選ばれており、島根を訪れたら必ず味わいたい逸品です。

2. しじみ汁:宍道湖の恵み!大粒で濃厚な旨味を堪能

島根県のシンボルの一つでもある宍道湖(しんじこ)は、日本有数のしじみの産地。特にここで獲れる「大和しじみ」は、大粒で肉厚、そして濃厚な旨みが特徴で、全国的にも高い評価を得ています。この宍道湖しじみをふんだんに使った「しじみ汁」は、島根県民にとって最も身近な郷土料理の一つです。醤油や味噌でシンプルに味付けされ、しじみ本来の滋味深い出汁が口いっぱいに広がります。しじみにはオルニチンやタウリン、ビタミンB12などが豊富に含まれており、栄養満点。旅の疲れを癒すのにもぴったりです。朝食で提供する旅館やホテルも多く、その優しい味わいは格別です。

3. のどぐろ料理:「赤いダイヤモンド」の極上の味わい

のどぐろ

出典:「高級魚ノドグロも!活気あふれる「はまだお魚市場」&港町・浜田のご当地グルメでお魚三昧! | しまね観光ナビ|島根県公式観光情報サイト⧉」|しまね観光ナビ|島根県公式観光情報サイト
https://www.kankou-shimane.com/pickup/33460.html

「赤いダイヤモンド」とも称される高級魚「のどぐろ(アカムツ)」。島根県沖は、こののどぐろの好漁場として知られています。脂の乗りが非常によく、「白身のトロ」と絶賛されるその身は、一度食べたら忘れられないほどの美味しさです。旬は秋から冬にかけてと言われますが、島根県では比較的年間を通して味わうことができます。刺身でいただけば、とろけるような食感と上品な脂の甘みが堪能でき、塩焼きにすれば、香ばしい皮とふっくらとした身の旨みが凝縮されます。他にも、煮付け、しゃぶしゃぶ、お寿司など、様々な調理法で楽しむことができます。高級魚ではありますが、島根を訪れた際にはぜひ奮発して味わいたい逸品です。価格帯は調理法やお店によって幅がありますが、ランチなどでは比較的リーズナブルに提供しているお店もあります。

4. ぼてぼて茶:城下町・松江に伝わるユニークな茶の湯文化

お茶処としても知られる城下町・松江には、「ぼてぼて茶」というユニークな食文化が残っています。これは、番茶や豆入りの番茶を茶筅で「ぼてぼて」と音を立てて泡立て、その中に赤飯やおこわ、煮豆、刻んだ漬物などを入れていただく、いわば「食べるお茶」です。その起源には諸説あり、奥出雲地方の製鉄職人たちが仕事の合間に栄養補給として食べていた労働食だったという説や、江戸時代、松江藩七代藩主・松平不昧(まつだいらふまい)公の時代に、飢饉に備えた非常食として考案されたという説などがあります。箸は使わず、茶碗の底をトントンと叩きながら、泡立てたお茶と一緒に具材を流し込むようにして食べるのが作法です。現在では、松江市内のお茶屋さんや郷土料理店で体験することができます。その独特の風味と食べ方は、旅の良い思い出になるでしょう。

  • 代表的なお店:

5. しまね和牛料理:和牛のオリンピックで認められた極上の肉質

しまね和牛が食べられるお店 | 出雲エリア - しまね和牛 オフィシャルサイト | 肉質日本一 二冠達成

出典:「しまね和牛 オフィシャルサイト⧉」|しまね和牛 オフィシャルサイト
https://shimanewagyu.com/

島根県は、豊かな自然環境の中で育まれた高品質な「しまね和牛」の産地でもあります。5年に一度開催される「全国和牛能力共進会」、通称「和牛のオリンピック」では、過去に内閣総理大臣賞を2度も受賞するなど、その肉質の高さは折り紙付きです。きめ細かく入った霜降りと、口の中でとろけるような柔らかさ、そして風味豊かな味わいと深いコクが特徴です。ステーキや焼肉はもちろん、すき焼き、しゃぶしゃぶなど、様々な料理でその美味しさを堪能できます。島根県を訪れたなら、ぜひこの極上のしまね和牛を味わってみてください。

III. 島根のソウルフード&ご当地グルメ:地元で愛される個性派の味

続いては、地元の人々に長年愛されてきたソウルフードや、近年注目を集めるご当地B級グルメをご紹介します。気軽に楽しめる、島根ならではの味覚を発見してください。

6. 松江おでん:「おでんの街」松江の愛情たっぷりおでん

松江おでん

出典:「おでん庄助 – 松江/おでん | 食べログ⧉」|食べログ
https://tabelog.com/shimane/A3201/A320101/32000300/

意外に思われるかもしれませんが、松江市は人口一人当たりのおでん屋さんの数が全国でもトップクラスを誇る「おでんの街」です。その歴史は古く、江戸時代に松江藩主であった松平不昧公が、京都から豆腐を醤油で煮込んだ「今出川豆腐」を松江に持ち帰ったことがきっかけで、庶民の間におでん文化が広まったと言われています。松江おでんの特徴は、なんといっても具材が大きいこと。そして、大根や卵といった定番の具材に加え、地元産の黒田セリや春菊といった葉物野菜が入るのも特徴的です。あご(トビウオ)出汁を使った上品な味わいのつゆが、それぞれの具材の美味しさを引き立てます。また、このあご出汁のおでんにうどんを入れた「おどん」は、松江の新ご当地グルメとしても注目を集めており、おでんの出汁を最後まで楽しめる一杯として人気です。松江城観光の後に、温かいおでんでほっこりするのも良いでしょう。

  • 代表的なお店:
    • おでん庄助 (松江市)
    • 徳平食堂 (松江市)
    • 味覚 (松江市)

7. あご野焼き:トビウオの旨味が凝縮された巨大ちくわ

島根県の名物「あご野焼き」の魅力・特徴!

出典:「【あご野焼き】美味しい名店・お取り寄せ人気投票ランキング!島根県のお土産&名物⧉」|batque.com
https://batque.com/feature/1342

「あご野焼き」は、山陰沖で獲れる「あご(トビウオ)」のすり身を主原料とし、地酒やみりん、卵白などを加えて練り上げ、太い棒に巻き付けてこんがりと焼き上げたものです。「野焼き」という名前は、昔、野外で焼いていたことに由来すると言われています。見た目は大きなちくわのようですが、一般的なちくわの約3倍ほどの太さと長さがあり、ずっしりとした重みと食べ応えが特徴です。トビウオならではの上品な甘みとプリプリとした弾力のある食感が楽しめ、香ばしい焼き目も食欲をそそります。そのまま食べても美味しいですが、わさび醤油をつけたり、軽く炙ったりするのもおすすめです。島根のお土産としても非常に人気が高く、真空パックされたものも多く販売されています。

8. しじみハンバーガー:宍道湖名物を斬新に味わうヘルシーバーガー

しじみハンバーガー

出典:「『島根のご当地グルメ「しじみバーガー」のお味は??』by ごんた5 : 宍道湖畔 しじみ茶屋 – 松江しんじ湖温泉/ハンバーガー [食べログ]⧉」|食べログ
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宍道湖名物のしじみを使った、ユニークなご当地グルメが「しじみハンバーガー」です。これは、豆腐ハンバーグに甘辛く炊いた宍道湖産の大和しじみの佃煮をたっぷりと混ぜ込み、パテとして使用しています。さらに、バンズにもしじみエキスを練り込むというこだわりようで、まさに「しじみを味わい尽くせる」ハンバーガーです。しじみの風味と豆腐ハンバーグのヘルシーさが絶妙にマッチし、意外な美味しさに驚かされます。宍道湖畔にある「宍道湖しじみ館」などで販売されており、ドライブの途中に立ち寄って味わうのもおすすめです。

9. 浜田の赤天(あかてん):ピリ辛がクセになる!港町のソウルフード



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島根県西部、日本海に面した港町・浜田市で長年親しまれているソウルフードが「赤天(あかてん)」です。これは、魚のすり身に赤唐辛子を練り込み、食紅で赤く色付けし、パン粉を付けて揚げたもの。その歴史は戦後にまで遡り、当時貴重だったハムカツの代用品として、地元の蒲鉾店が考案したのが始まりと言われています。見た目のインパクトもさることながら、ほんのりとした魚の甘みと、後からくるピリッとした唐辛子の辛さが絶妙なバランスで、一度食べるとクセになる美味しさです。唐辛子が魚の生臭さを消してくれるため、魚が苦手な人でも食べやすいと評判です。そのまま食べても、マヨネーズやソースをつけても美味しく、お酒のおつまみにはもちろん、ご飯のおかずやおやつとしても地元で愛されています。

IV. 島根の郷土菓子・おやつ:旅の合間に楽しみたい甘味

食後のデザートや旅の休憩には、島根ならではの郷土菓子やおやつはいかがでしょうか。歴史ある銘菓から、縁結びにご利益がありそうな甘味までご紹介します。

10. 出雲ぜんざい:縁結びの地で味わう、ぜんざい発祥の味

出雲ぜんざい

出典:「出雲大社周辺で楽しむ絶品「出雲ぜんざい」5選 – みちくさガイド⧉」|みちくさガイド
https://hoshinoresorts.com/jp/guide/area/chugoku/shimane/izumo/izumo-zenzai/

今や日本全国で愛されている「ぜんざい」ですが、その発祥の地は、なんと島根県出雲市であると言われています。旧暦の10月(神無月)、全国の八百万の神々が出雲に集うとされる「神在祭(かみありさい)」の際に、地元の人々が神様にお供えした「神在餅(じんざいもち)」が振る舞われました。この「じんざい」という言葉が訛って、京都方面に伝わる過程で「ぜんざい」と呼ばれるようになったという説が有力です。縁結びの神様として名高い出雲大社の周辺には、多くのぜんざい店が軒を連ねており、「縁結びスイーツ」としても大人気。小豆の優しい甘さと、もちもちとした白玉の組み合わせは、歩き疲れた体に染み渡る美味しさです。出雲大社参拝の際には、ぜひ本場の出雲ぜんざいを味わって、良縁を祈願してみてはいかがでしょうか。ちなみに、一般的に関東では汁気のあるものを「おしるこ」、粒あんのものを「ぜんざい」と呼びますが、関西ではこしあん・粒あん問わず汁気のあるものを「ぜんざい」と呼ぶことが多いようです。

11. 源氏巻:津和野に伝わる歴史ロマンあふれる銘菓



出典:「源氏巻 – Wikipedia⧉」|ja.wikipedia.org
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%BA%90%E6%B0%8F%E5%B7%BB

島根県西部の小京都・津和野町を代表する銘菓が「源氏巻」です。これは、薄く焼き上げたカステラ風の生地で、上品な甘さのこし餡を包み込んだ棹菓子(さおがし)です。その誕生には、江戸時代元禄年間の歴史的な逸話が関わっています。赤穂浪士の討ち入り事件の原因を作ったとされる吉良上野介から、些細なことで愚弄された津和野藩三代目藩主・亀井茲親(かめいこれちか)公。このままではお家取り潰しの危機と察した家老の多胡真蔭(たごさねかげ)は、吉良上野介に機嫌を直してもらおうと、小判をカステラ生地に包んで菓子折りのように見せかけて献上したと言われています。この機転により、藩の危機は未然に防がれました。この「小判を包んだような菓子」が源氏巻の原型となり、藩の難を救った縁起の良いお菓子として、また津和野藩の江戸屋敷が源氏の姓を名乗る亀井家の屋敷であったことから「源氏巻」と名付けられ、長く親しまれています。しっとりとした生地と滑らかな餡の調和が絶妙で、お土産にも最適です。

※調査結果には12品ありましたが、アウトラインの指示では伝統料理5品、ソウルフード4品、郷土菓子2品で合計11品となっておりました。ここでは調査結果に基づき、12品目として「うずめ飯」を追記します。



出典:「うずめ飯 – Wikipedia⧉」|ja.wikipedia.org
https://ja.wikipedia.org/wiki/うずめ飯

12. うずめ飯:倹約が生んだ津和野の知恵と優しさの味

島根県西部の山間部、特に津和野町で古くから食されてきた郷土料理が「うずめ飯」です。一見すると白いご飯にだし汁をかけただけのようにも見えますが、実はご飯の下に、小さく刻んだ鯛やエビ、シイタケ、ニンジン、豆腐などの具材が「埋(うず)め」られています。食べる時によくかき混ぜてからいただくのが特徴です。その起源は江戸時代の倹約令にあるとされ、贅沢が禁じられた中で、おかずをご飯の下に隠して食べた庶民の生活の知恵から生まれたと言われています。津和野特産のわさびの葉や茎の醤油漬けを添えて食べることが多く、その爽やかな辛味と風味が、優しい味わいのだし汁と具材によく合います。素朴ながらも奥深い味わいは、心も体も温まる一品です。

V. まとめ:島根の味覚を巡る旅へ出かけよう!

ここまで、島根県が誇るご当地グルメの数々をご紹介してきました。歴史と風土に育まれた「出雲そば」や「しじみ汁」、高級魚「のどぐろ」、ユニークな「ぼてぼて茶」、そして極上の「しまね和牛」。地元で愛される「松江おでん」や「あご野焼き」、ピリ辛の「浜田の赤天」、ヘルシーな「しじみハンバーガー」、そして津和野の知恵「うずめ飯」。さらには、縁結びの「出雲ぜんざい」や歴史ロマンあふれる「源氏巻」といったスイーツまで、島根には魅力的な食がたくさんあります。これらのグルメは、島根の豊かな自然、歴史、そして人々の温かさを映し出しています。ぜひ次の旅行では、これらの島根グルメを味わい、食を通じて島根の魅力を再発見してください。きっと、あなたの旅をより豊かで思い出深いものにしてくれるはずです。

次回は、島根県の必訪観光スポットを巡るモデルコースをご紹介する予定です。お楽しみに!

VI. 参考情報

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